スーツ着用時のビジネスマナー8つ!色や着こなし方の注意点を解説

2023/12/31

スーツに関する基礎知識

スーツ着用時のビジネスマナー8つ!色や着こなし方の注意点を解説

ビジネスシーンで着用する機会の多い「ビジネススーツ」は、着こなしによって印象を大きく左右します。さらに着こなしだけでなく着用マナーも存在するため、何に注意するべきか困ってしまう方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事ではスーツ選びの注意点だけでなく、着用するアイテムごとのマナーについても詳しく解説していきます。どんなスーツを選ぶべきか、どうスーツを着こなせばよいか悩んでいるという方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

目次

スーツの色のマナー

スーツの色のマナー

仕事の際に着用するビジネススーツの色は「ネイビー」または「グレー」が定番です。明るすぎる色や鮮やかな色はビジネスシーンでの着用には向かないため、ダークカラーのスーツを選びましょう。

ただし「無地のブラックスーツ」は基本的に礼服として着用するスーツのため、ビジネス向きではありません。ビジネスシーンでの着用は避けるようにしましょう。

>>スーツの色・柄による印象は?シーン別の選び方やマナーを解説

スーツのシャツのマナー

スーツのシャツのマナー

ビジネスシーンでは、原則長袖シャツを着用するのが基本です。ジャケットを着用する際は半袖シャツの着用はNGのため、必ず長袖シャツを着用するようにしましょう。

シャツのサイズ感は、腕を下げた姿勢でジャケットの袖口からシャツが「1cm~1.5cm程度」出るのがベストです。襟についても、ジャケットからシャツが「1cm~1.5cm程度」出るサイズを選びましょう。

ビジネスシーンでは「長袖シャツ」を着用するのが基本ですが、近年ではクールビズを取り入れたことにより、半袖シャツを着用できる企業も増えています。クールビズの装いについては企業によってルールが異なるため、ルールを確認するようにしましょう。

シャツの色については「ホワイト」がどの色のスーツにも合わせやすくて無難ですが、清潔感や知的な印象を与えることができる「サックスブルー」のシャツも定番です。派手な色や柄のシャツはビジネスシーンに適さないため、避けるようにしましょう。

スーツのネクタイのマナー

スーツのネクタイのマナー

ビジネスシーンで使用するネクタイは、無地や派手過ぎない柄のものを選びましょう。

小さな柄が並んでいる「小紋柄」や、幅が狭い「ストライプ柄」などはビジネスの場でも定番の柄です。また、鮮やかすぎる色のネクタイはビジネスシーンには適さないため、ダークトーンや落ち着いた色味のものを選びましょう。

スーツのボタンのマナー

スーツのボタンのマナー

ビジネスシーンでスーツを着用する場合、ボタンの留め外しにもマナーがあります。こちらでは、ビジネスシーンで着用する機会の多い「シングルスーツ」「ダブルスーツ」のボタンについてのマナーを解説します。

シングルスーツのマナー

シングルスーツとは、ジャケットのボタンが縦一列に並んでいるデザインのものを指します。ビジネススーツでは、ボタンの数は2つボタン・3つボタンの物が主流です。

2つボタン・3つボタンのどちらの場合でも「1番下のボタンを留めない」のが、スーツ着用時のマナーです。下のボタンを留めてしまうと、動いた際にジャケットにシワができてしまいます。それを避けるため、1番下のボタンは外しておきましょう。

ダブルスーツのマナー

ダブルスーツとは、ジャケットのあわせ部分が大きく重なり、ボタンが縦に2列になっているデザインのものを指します。ボタンの数は4つボタン・6つボタンが主流で、1か所のボタンが留められる「1つ掛け」、2か所のボタンが留められる「2つ掛け」があります。

ダブルスーツのボタンは、基本的に「全て留める」のがマナーです。しかし、2か所のボタンが留められる「2つ掛け」については、近年では下のボタンを外すこともあります。しかし、本来は全てのボタンを留めるのが一般的なので、特別な理由がない場合には留めておくのが無難です。

座る時は、基本的に「ボタンを全て外す」

シングルスーツ・ダブルスーツ問わず、座るときは「全てのボタンを外す」のが基本的なマナーです。座る際にボタンを留めたままにするとスーツにシワが入り、ジャケットにダメージを与えてしまいます。それを避けるため、着席時にはボタンを全て外すようにしましょう。

しかし、ボタンを留めたまま座るのが必ずマナー違反になるという訳ではありません。特に就職活動や商談などは、ボタンを外すべきか悩んでしまうという方も多いでしょう。ボタンを外すことで「カジュアルな雰囲気」を与えることもあるため、時と場合によって留めたままのほうがよいこともあります。迷う場面ではボタンを留めたままにしておくのがよいでしょう。

スーツのポケットのマナー

スーツのポケットのマナー

スーツの着用時は相手に失礼の無い着こなしが求められますが、何気なくついているポケットにもマナーが存在します。こちらではスーツのポケットに関する2つのマナーについて解説します。

基本的にポケットには物を入れない

スーツには胸ポケットや腰ポケットなどさまざまな箇所にポケットがありますが、本来は「物を入れない」のが基本とされています。ポケットに物を入れることでスーツのシルエットが崩れるだけでなく、擦れなどで生地を傷めてしまう可能性があります。

必ずしもポケットに物を入れるのがマナー違反というわけではありませんが、なるべく避けるのが無難です。入れる場合でもスーツのシルエットを崩さない薄手のものや、ハンカチなどに留めるのがよいでしょう。

例外として「胸ポケット」は、もともとポケットチーフを入れるために作られたポケットのため、ポケットチーフを入れるのは正しい用途です。また、内ポケットには物を入れる人も多いため、スーツのシルエットを崩さない範囲で利用するには問題ないでしょう。

フラップを出すタイミングと出さないタイミング

フラップとは、ジャケットの腰ポケットについている蓋のような部分の名称です。フラップは「雨やほこりが入るのを防ぐ」という役割があり、スーツを外で着用する際にその用途が発揮されます。そのため、フラップは「外にいるときは出し、屋内にいるときはしまう」というのが基本です。

しかし、フラップについては明確なマナーはなく、人によって意見が分かれます。「外では出し、屋内ではしまう」が用途に応じた使い方ですが、着用する場のルールに従い、その場に応じた着こなしをするのがよいでしょう。

スーツのベルトのマナー

スーツのベルトのマナー

基本的にビジネスシーンでスーツを着用する場合、ベルトの着用は必須です。ビジネスの場では、シャツをパンツの中に入れる「タックイン」が原則のため、ベルトをしていないとすぐに目についてしまいます。そのため、ベルトをしなくても気にならないのではと油断せず、フォーマルな場に合うベルトを選ぶ必要があります。

ベルトを選ぶ際のポイントは以下の4つです。

  • 革素材のベルトを選ぶ
  • シンプルなデザインのものを選ぶ
  • 靴と同じ色味に合わせる
  • 幅が広すぎるものは選ばない

ビジネスシーンで着用するベルトは、革素材のシンプルなデザインのものを選ぶのが基本です。

スーツの着用時は革靴を履くことが多いため、靴と同じ色のベルトを選ぶことで同じ革素材の小物2つが同一の色味になり、コーディネートに統一感がでます。また、ベルトの幅が広すぎるとカジュアルな雰囲気になってしまうため、2.5cm~3.5cm程の幅のものを選ぶようにしましょう。

スーツの靴下のマナー

スーツの靴下のマナー

あまり見えないため油断しがちな足元ですが、靴下にもスーツ着用時のマナーがあります。こちらでは靴下を選ぶ際の3つのマナーについて解説します。

ダークカラーの靴下を選ぶ

ビジネスシーンでは「スーツに合った靴下」を選ぶのが基本です。一般的にビジネスの場ではネイビーやグレーなどのスーツが着用されることが多いため、靴下もネイビー・グレー・ブラックといった色味のものが適しています。

目立つ色・柄の靴下は避ける

ビジネスシーンでは、悪目立ちする色や柄の靴下を着用するのは避けましょう。基本的にはダークカラーの無地の物を選んでおけば間違いはありません。

また、派手な色ではありませんが「白い靴下」は、ビジネスの場ではNGとされています。スーツを着用する際はダークトーンのコーディネートが基本のため、白い靴下を着用すると、足元が見えた際に白色が目立ってしまいます。そのため、ビジネスシーンでは白い靴下の着用は控えるようにしましょう。

素肌が見えない長さの靴下を選ぶ

ビジネスシーンでスーツを着用する場合、素肌が見えないようにコーディネートするのがマナーです。

例をあげると、くるぶし丈の短いソックスは足首が見えてしまうため、マナー違反になります。足を上げた際などに素肌が見えないよう、長めの靴下を選ぶようにしましょう。

スーツのジャケットのマナー

スーツのジャケットのマナー

スーツのジャケットは、選び方以外にも着用時のマナーが存在します。こちらではスーツのジャケットに関する4つのマナーについて解説します。

上着は基本的に脱がない

スーツはジャケットとパンツの両方を着用した状態が基本スタイルのため、気軽にジャケットを脱ぐのはマナー違反になってしまう場合があります。特に商談や会議など大事な場面では必ず着用し、目上の人がいる場では必ず着用しましょう。

ジャケットを脱ぐ必要がある場合も、目上の人がいる場合は「先に脱ぐのはNG」です。上司やお客様など目上の方がジャケットを脱いでから、自分もジャケットを脱ぐようにしましょう。

長距離の移動時はシワ防止のためにジャケットは脱ぐ

オフィスなどを出て車や新幹線で長距離移動をする場合、ジャケットを着用したままだと擦れによってダメージを与えてしまいます。シワのついたスーツを着用するのは相手に対してマナー違反になってしまうため、移動時はなるべくジャケットを脱ぎ、シワを防ぐようにしましょう。

ジャケットを脱ぐ際は「裏地が見えるように」

ジャケットを脱ぐ際は、裏地が見えるようにたたむのがマナーです。これは表地についたほこりを落とさないようにするための配慮で、コートでも同じです。

ジャケットをたたむ際は、上着の内側から両肩部分に手を入れ、半分に折りたたみます。片面を内側が表になるように返して重ね、裏地のみが見える状態にします。手で持つ場合は2つ折りにして腕に掛け、置く場合には中心に腕を添えて半分に折りたたみます。これはシワになりにくいたたみ方のため、覚えておくと便利です。

クールビズではジャケットを着用しなくてOKの企業も

クールビズを採用している企業では、夏場はジャケットを着用しなくてよい企業もあります。その場合は、出勤時からジャケットを着用しなくても問題ありません。ただし、クールビズの服装については企業ごとにルールが定められているため、規則に従った装いにしましょう。

クールビズ可の企業でも、大切な会議や商談など厳かな場ではジャケットの着用が必要になります。その場合はジャケットを着用して出勤するか、シワにならないようジャケットを持っていくようにしましょう。

面接時のスーツのマナー

面接時のスーツのマナー

面接時に着用するのは就活で使用するリクルートスーツとは異なるため、転職や就職時などの面接で着用するスーツのマナーも少々変わってきます。こちらでは面接時のスーツの選び方や、スーツの着用マナーについて解説します。

面接時のスーツを選ぶポイント

転職・就職時の面接で着用するのは基本的に「ビジネススーツ」のため、ビジネスシーンで着用するような「ダークネイビー」「ネイビー」または「チャコールグレー」「ミディアムグレー」のスーツを選ぶのがベストです。

スーツの柄は無地を選ぶのがよいでしょう。面接時はボタンが縦1列になっている「シングルスーツ」が基本です。

また、スーツは体のサイズにフィットしたものを着用しましょう。サイズの合わないスーツを着用するとだらしない印象を与えてしまうため、面接官から悪い評価を受けることがあります。面接時に久しぶりにスーツを着用するという方は、前もってスーツを着用し、サイズ感を確認しておくと安心です。

面接時に着用するシャツや小物の色

面接時に着用するシャツはサックスブルーでも問題はありませんが、できれば「白シャツ」を選ぶのが無難です。ネクタイも奇抜なものは避け、ダークカラーの無地のものを着用しましょう。

靴やベルトは黒か暗めの茶色のものを選び、できれば色味を統一しましょう。スーツのポケットには物を入れないのが基本のため、バッグは必須です。書類を持参することも多いため、A4サイズのビジネスバッグを選びましょう。また、荷物を置く場所がない可能性も考慮し、できれば自立するタイプのものがベストです。

ボタンは一番下を外す

ビジネスシーンと同じく、面接時もジャケットの1番下のボタンを外すのがマナーです。ボタンを留めたままにしておくとジャケットにシワができてしまうため、相手に悪い印象を与えかねません。シワを避けるためにも、1番下のボタンは外した状態で面接に臨みましょう。

冠婚葬祭時のスーツのマナー

冠婚葬祭時のスーツのマナー

特にマナーが重んじられる冠婚葬祭では、その場に応じたスーツ着用のマナーがあります。こちらでは「葬儀」と「結婚式」でスーツを着用する際のマナーについて解説します。

冠婚葬祭は「ブラックスーツ」が基本

冠婚葬祭ではリクルートスーツとは異なる「ブラックスーツ」の着用が基本とされています。

ブラックスーツは葬儀・結婚式のどちらでも着用することが可能で、色は「漆黒」と呼ばれる深い黒色をしているのが特徴です。ビジネススーツのブラックとは素材が異なるため、冠婚葬祭用のブラックスーツを用意するようにしましょう。

葬儀でスーツを着用する場合

葬儀でスーツを着用する場合、服装は全身黒で揃えるのが基本です。シャツは白シャツを選び、ネクタイ・ベルト・靴はブラックで統一しましょう。

また、葬儀では光沢のあるスーツはNGです。スーツは無地で深い黒色のスーツを着用してください。

結婚式でスーツを着用する場合

結婚式でゲストとして参列する場合、基本的にはブラックスーツで参列するのがよいとされています。白シャツに白またはシルバーのネクタイを合わせるのが基本のスタイルです。

よりカジュアルな雰囲気の式であれば、ダークネイビーやチャコールグレーなどの「ダークスーツ」も着用することができます。しかし、合わせるアイテムによってビジネススーツの雰囲気が出てしまうため、明るい色のネクタイなどで華やかな雰囲気を演出するよう気を付けましょう。

ビジネススーツの選び方

ビジネススーツの選び方

ビジネスシーンでは、フォーマルな雰囲気を演出できるようスーツを選ぶ必要があります。こちらではビジネススーツの選び方の3つのポイントについて解説します。

ビジネススーツの色の選び方

ビジネスシーンでは「ネイビー」と「グレー」のスーツを着用するのが一般的です。しかし、ネイビーとグレーの中でも、色のトーンでビジネスシーンに向き不向きがあるため、以下にて解説をしていきます。

ネイビースーツを選ぶ際のポイント

ネイビーは大きく「ダークネイビー」「ネイビー」「ライトネイビー」の3つのトーンに分けられます。ビジネスシーンでの着用に向いているのは、3つの中で最も暗いトーンの「ダークネイビー」と、中間のトーンの「ネイビー」です。

「ダークネイビー」はダークな色味のネイビーで、落ち着いた雰囲気や誠実な雰囲気を与えます。ネイビーの中でも特に洗練された印象が感じられるため、重要な会議やプレゼンなど、フォーマルな装いが求められる場での着用に向いています。

中間トーンの「ネイビー」は、汎用性が高く、ビジネスシーンでよく着用される定番のスーツです。ネイビースーツは場面を問わず着用しやすいため、どの色のスーツを購入するべきか迷った際には、ネイビーを選んでおけば間違いありません。

グレースーツを選ぶ際のポイント

グレーは大きく「チャコールグレー」「ミディアムグレー」「ライトグレー」の3つのトーンに分けられます。ビジネスシーンでの着用に向いているのは、黒に近い色味の「チャコールグレー」と、中間の色味の「ミディアムグレー」です。

「チャコールグレー」は3つの中で最も暗いトーンのグレーで、落ち着きや上品さが感じられます。重厚感のある色味のため、特にフォーマルな場での着用に適しています。

「ミディアムグレー」は使い勝手のよいグレーで、ビジネスシーンで着用するスーツの中でも定番の色です。柔らかい印象が感じられる色のため、重すぎない雰囲気にしたいときはミディアムグレーのスーツを選ぶとよいでしょう。

ビジネススーツの柄の選び方

ビジネスシーンでは派手な柄のスーツは不向きのため、無地のスーツを選ぶのが無難です。しかし、目立たない柄のスーツであれば着用して問題ない場合もあります。

柄物のスーツを選ぶ場合は、知的な印象を与えることができる「ストライプ柄」がおすすめです。ただし、ストライプの幅が広いものはカジュアルな印象になってしまうため、幅の狭いものを選ぶとよいでしょう。

ビジネススーツは「ジャストサイズ」を選ぶ

スーツは自分の体形に合わないものを着用すると、だらしない印象を与えてしまいます。ビジネスシーンのフォーマルな場でそういった印象を与えるのはマイナスなので、自分の体型に合ったジャストサイズのものを選びましょう。

ビジネスマナーを理解してスーツを着こなそう

ビジネスマナーを理解してスーツを着こなそう

ビジネスの場で着用する機会の多いスーツは、周りに不快な気持ちを与えないよう、さまざまなマナーが存在しています。社会人として基本的なマナーを理解し、その場に適した着こなしができるようにしておきましょう。

ビジネススーツはジャストサイズが基本のため、前提として自分の体型に合ったものを着用するのがマナーです。既製品スーツから自分に適したものを選ぶのもよいですが、より自分にぴったりのものを探しているという方には「オーダーメイドスーツ」がおすすめです。

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