カジュアルスーツとは?ビジネススーツとの違い・着こなし方を解説

2023/12/31

スーツに関する基礎知識

カジュアルスーツとは?ビジネススーツとの違い・着こなし方を解説

近年ではオフィスカジュアルが広まり、適度にカジュアルな装いで仕事に取り組むことができる企業が増えました。それに伴い、適度にフォーマルさとカジュアルさを兼ね備えた「カジュアルスーツ」を着用することが増えています。

カジュアルスーツはさまざまなコーディネートができるため、ビジネスシーン以外でも着用できる汎用性の高さが魅力です。

しかし、コーディネートの幅や着用シーンが広いカジュアルスーツについて「カジュアルスーツとビジネススーツは何が違うのか」「どんな着こなしをするべきか」など、疑問をお持ちの方も多いでしょう。

そこで、本記事では以下の内容について解説します。

  • カジュアルスーツとは何か
  • カジュアルスーツの着用シーン
  • ビジネススーツとカジュアルスーツの違い
  • カジュアルスーツの着こなしポイントやコーディネート例

具体的な例を挙げながら解説をしているので、カジュアルスーツの着こなしに悩んでいる方や、カジュアルスーツを購入するべきか検討している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

目次

カジュアルスーツとは?

カジュアルスーツとは?

カジュアルスーツとは、ビジネススーツのような堅い印象がなく、その名の通り「カジュアルな要素」を取り入れて作られたスーツのことです。

ビジネススーツは色味やシルエットなど、ある程度決まった形でつくられています。
しかし、カジュアルスーツはさまざまなシーンで着用することができるため、用途に合うように色々な種類のものがあります。

また、ビジネススーツとは違って動きやすい素材が使われていることが多く、比較的リラックスして着用できるのも大きな特徴です。

カジュアルスーツといってもフォーマルな雰囲気を持ち合わせているため、プライベートで落ち着いた雰囲気を演出したい場合や、カジュアルな雰囲気のパーティーなどでも使用することもできます。

カジュアルスーツの着用シーン

カジュアルスーツの着用シーン

程よいフォーマルさとカジュアルさを兼ね備えたカジュアルスーツは、さまざまな場面で着用することができます。こちらでは、カジュアルスーツの着用に適した5つの場面を紹介します。

レストランやホテルでの食事など

レストランやホテルのディナーなどは、お店によってドレスコードが定められている場合があります。高級レストランなど最も格式が高いお店では、男性は主にタキシードの着用が求められます。

しかし、もう少しカジュアルに楽しむことができるお店では「インフォーマル」というドレスコードが設けられ、男性はジャケットの着用を求められます。インフォーマルのドレスコードでは、適度にフォーマルな雰囲気を演出できるカジュアルスーツはぴったりです。

また、インフォーマルより1段階上のドレスコードである「セミフォーマル」の場合、男性はスーツの着用が求められます。カジュアルスーツでもよりフォーマルな雰囲気のものであれば着用できる場合もあるので、お店が定めるドレスコードに合わせてカジュアルスーツを着用するのもよいでしょう。

パーティー

パーティーではドレスコードが定められ、男性はスーツまたはジャケットを着用するのが一般的です。式典や公式行事など格式高いパーティーの場合は「フォーマル」といって、燕尾服やモーニングコートなどの着用を求められます。

しかし、カジュアルなパーティーでは「インフォーマル」といって、綺麗めの服装を着用するドレスコードが設けられている場合が多いです。

「インフォーマル」のドレスコードが設けられている場合も、シックな雰囲気のカジュアルスーツを選ぶのが無難ですが、服装はパーティーの雰囲気に沿ったものを選ぶのがベストです。明るめの雰囲気のものを着用しても問題なければ、ダークトーン以外のカジュアルスーツでも問題ないでしょう。

結婚式・披露宴

近年では自由度の高いカジュアルウェディングが増えており、通常の厳かな雰囲気の結婚式と異なるため、式や披露宴の形式によってカジュアルスーツの装いが適している場合があります。

一般的な結婚式の場合、男性は「ダークスーツ」や「ブラックスーツ」を着用するのがマナーです。しかし、カジュアルウェディング・披露宴・二次会など、厳格な雰囲気ではない場合には、カジュアルスーツの着用も可能です。式の雰囲気に応じて適した服装を選ぶようにしましょう。

オフィスカジュアルOKの職場

近年はなるべくリラックスして業務に取り組むことができるよう、オフィスカジュアルを推奨する企業が増えています。オフィスカジュアルが推奨されている職場の場合、適度にフォーマルな雰囲気を演出することができるカジュアルスーツはぴったりです。

オフィスカジュアルといっても、職場によっては規定がある場合もあるので、着用するアイテムには注意が必要です。しかし、基本的にフォーマルな装いのカジュアルスーツは1着持っておくと便利でしょう。

プライベート

カジュアルスーツは動きやすい素材で作られていることが多いため、プライベートで「少し綺麗めな服装にしたい」という時にもぴったりです。

また、合わせるアイテムの自由度も高いカジュアルスーツは、ビジネススーツと違ってよりカジュアルな着こなしを楽しむことができます。

カジュアルスーツとビジネススーツの違い

カジュアルスーツとビジネススーツの違い

カジュアルスーツとビジネスの場で着用するビジネススーツは、同じスーツでもそれぞれに特徴があります。こちらでは「カジュアルスーツ」と「ビジネススーツ」の主な4つの違いについて解説します。

生地や素材の違い

ビジネススーツの生地は、程よいツヤ感や光沢感がある「ウール」を使用しているのが一般的ですが、カジュアルスーツは「コットン」「リネン」など、きっちりした雰囲気を重視しない素材の生地が使われていることも多いです。

ビジネススーツもウール以外の生地が使われることもありますが、基本的にはフォーマルな雰囲気が崩れない素材が使われます。それに比べて着用のシーンが広いカジュアルスーツは、さまざまな素材の生地が使われている傾向があります。

デザインや造りの違い

カジュアルスーツはその名の通り「カジュアル」な雰囲気を持ち、ビジネススーツと比べて肩パットや芯地が薄くて軽めのものか、省かれているものもあります。

また、ビジネススーツは蓋のあるフラップポケットが多いのに対し、カジュアルスーツは蓋のないパッチポケットが多いです。それぞれのスーツで使用用途が異なるため、着用シーンに合うよう細かなデザインやディティールが異なります。

着こなしや合わせるアイテムの違い

ビジネススーツは、上下のセットで着用するのが基本です。一方で、カジュアルスーツはさまざまなアイテムを組み合わせることができ、上下をセット以外のアイテムと組み合わせることもできます。

また、基本的にフォーマルなアイテムを合わせるビジネススーツとは異なり、Tシャツやパーカーなどよりカジュアルなアイテムを合わせられるのもカジュアルスーツの魅力です。

着用シーンの違い

ビジネススーツはその名の通り「ビジネスの場」で使用する、フォーマルなスーツです。一方で、ツはレストラン・パーティー・プライベート・オフィスカジュアルなど、様々な場で着用ができます。基本的には「適度なフォーマルさ」が求められる場面にぴったりのスーツです。

カジュアルスーツを着こなすポイント

カジュアルスーツを着こなすポイント

カジュアルスーツはビジネススーツと着用シーンが異なるからこそ、カジュアルスーツに合った着こなしのポイントがあります。こちらでは、カジュアルスーツを着こなす際に大切な4つのポイントについて解説します。

着用シーンや季節に合ったコーディネートを意識する

カジュアルスーツは使用する素材やデザインが豊富なため、着用シーンや季節感にあったコーディネートを意識しないと、場に適さない着こなしになってしまいます。

「ややフォーマルな雰囲気が求められる場合はダークトーンのカジュアルスーツを選ぶ」「気温の高い時期にはコットン・リネンなどの通気性の良い素材のものを選ぶ」など、自由度が高いからこそシーンに合わせた着こなしが必要です。

ジャストサイズのスーツを選ぶ

カジュアルスーツはある程度カジュアルなファッションも楽しむことができますが、ビジネススーツと同じく「ジャストサイズ」を選ぶのが基本です。体に合わないスーツは野暮ったい印象を与え、せっかくのカジュアルさとフォーマルさを兼ね備えた雰囲気を損ねてしまいます。

統一感のあるコーディネートにまとめる

カジュアルスーツは上下セットで着用するだけでなく、セット以外のアイテムを合わせるのにも適しています。しかし、自由度が高いからといって「色を多用する」「極端に異なる素材のアイテムを合わせる」などをしてしまうと、統一感のないコーディネートになるため注意が必要です。

例えば、「メインのスーツがコーデュロイなど目を惹く素材の場合は、他のアイテムはベーシックな物を選ぶ」「色は2色までにまとめる」など、統一感のあるコーディネートになるよう組み合わせを工夫しましょう。

自由に小物を合わせて楽しむ

カジュアルスーツは合わせるアイテムの自由度が高いため、服だけでなく小物でも個性を出すことができます。着こなしによってスニーカーを合わせたり、あえてフォーマルにネクタイを合わせたり、小物によって更にコーディネートの幅が広がります。

カジュアルスーツのコーディネート例

カジュアルスーツのコーディネート例

使用できるシーンが多いカジュアルスーツは、着用する場面に合わせた着こなしを意識する必要があります。こちらでは「オフィスカジュアルで着用する場合」「披露宴やパーティなどで着用する場合」「プライベートで着用する場合」の3つのシーンごとに、おすすめのコーディネート例を紹介します。

オフィスカジュアルで着用する場合

オフィスカジュアルでも、フォーマルな雰囲気を保ちつつさまざまなアイテムを合わせてコーディネートを楽しむことができます。以下では、オフィスカジュアルでカジュアルスーツを着用する際のおすすめコーディネートを3つ紹介します。

カジュアルスーツ×ポロシャツ

カジュアルスーツ×ポロシャツの組み合わせは、よりビジネスシーンに適したフォーマルなコーディネートにまとまります。特に半袖のポロシャツは、気温が高い春・夏にぴったりです。

暑い時期に着用する場合は、カジュアルスーツもコットン・リネンなど通気性のよい素材のものを選ぶと、より快適に過ごすことができるでしょう。

カジュアルスーツ×バンドカラーシャツ

「バンドカラーシャツ」とは襟の形状が丸い帯(バンド)になっているシャツのことで、胸元をすっきりと見せられるのが特徴です。単体では綺麗めな着こなしができるカジュアルなシャツですが、カジュアルスーツと合わせることで適度なフォーマルさを演出することができます。

堅くなりすぎたくはないけれども、ある程度かっちりした雰囲気を出したいというときにおすすめのコーディネートです。

カジュアルスーツ×タートルネック

カジュアルスーツ×タートルネックの組み合わせは、大人のシックな雰囲気が感じられ、服装としても温かく過ごせるため冬場にぴったりのコーディネートです。

ビジネスシーンで着用するにはブラック・ネイビーなど暗めの色を合わせるのが定番ですが、服装の決まりがそれほど厳しい職場でなければ、ボルドーやホワイトなどもおすすめです。ボルドーはシックな雰囲気に、ホワイトは明るく爽やかな印象を与えることができます。

披露宴やパーティなどで着用する場合

披露宴やパーティーなどは式やパーティーの形式によって、カジュアルスーツなどの「やや綺麗めな服装」で参加できるものもあります。今回はフォーマルすぎない披露宴やパーティーなどにぴったりのコーディネートを3つ紹介します。

カジュアルスーツ×明るい色のネクタイ×ストライプシャツ

披露宴やパーティーなどでカジュアルスーツを着用する場合、明るい色のアイテムを身に付けることで、華やかなコーディネートにすることができます。シャツは幅の狭いストライプ柄のものを選ぶことで、適度なフォーマルさを出すことができます。

また、ネクタイは淡いピンクやイエローなど柔らかく鮮やかな色を選ぶと、明るい雰囲気のコーディネートになるのでおすすめです。

カジュアルスーツ×蝶ネクタイ

比較的カジュアルな装いがOKな披露宴やパーティーであれば、カジュアルスーツに蝶ネクタイを合わせるのもおすすめです。かっちりしすぎず、適度にカジュアルな雰囲気にまとめることができます。

しかし、黒いスーツ×無地の蝶ネクタイなど、かっちりした雰囲気のアイテムでまとめすぎると、フォーマルすぎるコーディネートになってしまいます。その場合は、柄物の蝶ネクタイやシャツを選んだり、明るめの色のカジュアルスーツを選んだりなど、合わせるアイテムを変えてみるとよいでしょう。

柄物カジュアルスーツ(ジャケット)×シャツ×無地スラックス

カジュアルな雰囲気の披露宴やパーティーの場合は、カジュアルスーツのジャケットのみを着用し、カジュアルに着こなすコーディネートがおすすめです。

チェックやストライプ柄のジャケットを着用し、パンツは無地のスラックスを着用することで、カジュアルで華やかな装いにすることができます。ジャケットは暗めの色を選ぶのが無難ですが、ブラウンやグレーなど明るめの色合いもよいでしょう。

柄物のジャケットを着用するため、シャツは無地のものを選ぶとバランスよいコーディネートに仕上がります。

プライベートで着用する場合

カジュアルスーツはプライベートで綺麗めな服装をしたい場合にも活用することができます。以下では、プライベートで着用する際のおすすめコーディネートを2つ紹介します。

カジュアルスーツ×パーカー×スニーカー

カジュアルスーツの中にパーカーを合わせると、綺麗めとカジュアルが適度に調和し、大人のカジュアルスタイルに仕上げることができます。

ビジネスシーンで着用するスーツとは異なりスニーカーも合わせることもできるため、移動が多い外出の場合にもぴったりのコーディネートです。

カジュアルスーツ(ジャケット)×チノパン

カジュアルスーツはビジネススーツのように上下セットの着用だけでなく、ジャケットのみ・パンツのみなど合わせ方にも幅があります。

ジャケットのみを着用すると、プライベートで適度にフォーマルな雰囲気をプラスできるのでおすすめです。パンツはチノパンをあわせると、コーディネートのバランスを崩さずカジュアルな雰囲気にすることができます。

カジュアルスーツに関するよくある質問

カジュアルスーツに関するよくある質問

カジュアルスーツはスーツそのものの種類が多いだけでなく、合わせるアイテムにも幅があるため、着用する際に困ってしまう場合も多いでしょう。今回はカジュアルスーツに関するよくある2つの質問について解説をしていきます。

オフィスカジュアルは普通のスーツではだめですか?

オフィスカジュアル推奨の職場で普通のスーツ(ビジネススーツ)を着用するのは、だめではないですが避けたほうがよいです。

そもそもオフィスカジュアルは、スーツなどのフォーマルウェアをカジュアルダウンした服装で過ごすことが前提とされていて、主には「リラックスした状態で仕事に臨み、効率化を図る」「調節できる服装を許可し、冷暖房費を削減したい」などの意図があります。そのため、かっちりとしたビジネススーツはオフィスカジュアルの意図にはそぐわないため、避けたほうがよいでしょう。

また、ビジネススーツの上着だけをオフィスカジュアルで活用したいと考える方もいるかと思いますが、上着をジャケットとして活用するのも避けるのが無難です。ビジネススーツのジャケットは、フォーマルな雰囲気で着用できるように仕立てられています。カジュアルな雰囲気のアイテムと合わせてしまうとバランスの悪いコーディネートになるため、基本的にオフィスカジュアルでの着用は向いていません。

オフィスカジュアルのマナーはありますか?

オフィスカジュアルは企業ごとにルールが決められている場合があるため、基本的には「会社の規則に従う」ようにするとよいでしょう。

明確なルールが設けられていない場合でも「Tシャツ」「ジーンズ」など、カジュアルすぎるアイテムの着用はNGとしている企業がほとんどです。どこまでカジュアルなアイテムを合わせていいか心配な場合には、上半身は襟付きのアイテムを合わせるのがよいでしょう。また、オフィスカジュアルはノーネクタイで問題ありません。

下半身については、チノパンやスラックスなど綺麗めのパンツが無難です。また、暗めのカジュアルスーツであればコーディネートもしやすく、適度にフォーマルな雰囲気を与えることができるためオフィスカジュアルでは安心して着用することができるでしょう。

カジュアルスーツはオーダーメイドがおすすめ

カジュアルスーツはオーダーメイドがおすすめ

オフィスカジュアル・披露宴やパーティー・プライベートなど、さまざまなシーンで着用できるカジュアルスーツは、1着は持っておくと便利なスーツです。特にオフィスカジュアルが推奨される職場で働いている方は、数着持っておくことで服装に困ることはないでしょう。

さらに近頃はカジュアルスーツをプライベートでおしゃれに着こなす方も多いため、私服で着用するために手にしてみるのもおすすめです。

Suit Yaはネットオーダーのみで店舗を持たない「オーダースーツ」のお店で、フォーマルなビジネススーツだけでなくカジュアルスーツもオーダーすることができます。高級生地を使用したスーツが最安値でオーダーできるだけでなく、選択できる生地も豊富なため、自分の理想のオーダースーツを仕立てることが可能です。

用途に合わせたこだわりのカジュアルスーツを探している方は、ぜひSuit Yaでの注文をご検討ください。

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