両家顔合わせの際はスーツを着るべき?ふさわしい服装・マナーを男女別に紹介
2025/07/17
スーツに関する基礎知識
両家の顔合わせは、結婚を控えた2人がそれぞれの家族を紹介し、親睦を深めるための重要な機会です。
顔合わせでの服装は、互いの第一印象を決定づける要素となり、その後の良好な両家関係を築くための信頼関係の構築に大きく影響します。
フォーマルかカジュアルか、服装が体型に合っているかなどは、顔合わせをどれほど重要視しているか、そして相手の家族に対してどれほどの敬意を抱いているかを伝える要素になります。
本記事では、両家顔合わせでスーツを着るべき理由と、男女別のスーツ選びのポイントを解説します。
スーツ以外のカジュアルなコーディネートも紹介するため、両家顔合わせを予定している方はぜひ参考にしてください。
顔合わせでスーツを着る理由
顔合わせでスーツを着る理由には、以下のようなものがあります。
- 礼儀と敬意を示すため
- 清潔感と安心感を与えるため
- 両家の格を合わせるため
両家顔合わせではいずれも重要な理由となるため、順番に解説します。
礼儀と敬意を示すため
両家顔合わせは、結婚を控えた2人が互いの家族を紹介し親睦を深める大切な場になるため、相手の家族に誠実さや信頼感を与えることが重要視されます。
スーツの着用は、この重要な機会に対する真剣な姿勢と、相手への敬意を表す行為となります。
スーツを選ぶ際は、フォーマルさを演出できるモノトーンの色や、身体にフィットしたものを選ぶことも大切です。
両家顔合わせは重要な場と認識している両親も多いため、失礼にならないように服装で礼儀と敬意を示しましょう。
清潔感で安心感を与えるため
両家顔合わせの場では、個性よりも清潔感が重視されます。シンプルなデザインのスーツ、白いシャツ、淡い色のネクタイを選び、清潔感のある印象を与えましょう。
また、TPOに合った服装を心がけると、相手のご両親に安心感を与えるポイントにもなります。
だらしない服装は相手を不安にさせ、信頼関係の構築を妨げる可能性があるため、ネクタイや靴下、靴などもスーツに合ったものを選びましょう。
合わせて、髪型や爪の清潔さにも気を配り、全身で清潔感を演出するとより効果的です。
両家の格を合わせるため
顔合わせで重要なマナーの1つが、両家の服装の格を揃えることです。
事前に服装を話し合い、フォーマル・セミフォーマル・カジュアルなど、会の雰囲気に合わせたドレスコードを両家で統一すると、お互い安心して顔合わせを迎えられます。
服装を統一するためには、新郎新婦がそれぞれの両親とコミュニケーションを取り、無理なく服装を合わせる必要があります。
2人で協力して物事を決めることは、将来の結婚生活にとっても欠かせない要素です。
したがって、顔合わせは家族の紹介だけでなく、カップルの結婚準備度合いとそれぞれの家族間の調和を育む場でもあります。
両家の格を合わせて、気まずさを感じることなく和やかで楽しい顔合わせの場を作りましょう。
顔合わせでスーツを選ぶときのポイント【男性編】
男性が顔合わせでスーツを選ぶ際は、以下のポイントを踏まえるのが大切です。
- ネイビースーツが無難
- シャツは白無地を選ぶ
- ネクタイは落ち着いた色柄を選ぶ
それぞれのポイントを押さえて、顔合わせで好印象を与えましょう。
ネイビースーツが無難
男性が両家の顔合わせで着用するスーツの色は、フォーマルな場にふさわしいダーク系が基本です。
どの色を選ぶべきか迷った際には、ネイビースーツを選びましょう。
ネイビーは落ち着いた色合いながらブラックほど堅苦しくならず、誠実で真面目な人柄をスマートに演出できます。
さらに、ネイビー特有の清潔感は、若々しく爽やかな印象も与えてくれるため、「誠実で娘を大切にしてくれそうな男性」と印象を与えるきっかけの1つになります。
また、白の無地シャツや、お祝いの席にふさわしいシルバーや淡い色のネクタイとの相性も抜群です。
ネイビーのスーツは汎用性が高く、顔合わせの場におすすめです。
ネイビースーツの着こなしについては以下の記事で詳しく紹介しています。
>>ネイビースーツのおしゃれな着こなし例とポイント!シャツ・ネクタイとの合わせ方も解説
シャツは白無地を選ぶ
顔合わせのスーツスタイルで、印象を左右するのがシャツの選び方です。シャツは、フォーマルで清潔感のある印象を与える白無地を選ぶのが基本です。
白いシャツは顔色を明るく見せるレフ板のような効果があり、健康的で誠実な人柄を演出してくれます。
また、主役のスーツやネクタイの色柄を引き立て、全体のコーディネートに統一感と品格をもたらす効果もあります。
薄いブルーの無地シャツも爽やかな印象で許容範囲ですが、ご両親の考え方によっては少しカジュアルに映る可能性も否定できません。
ストライプやチェック柄、そして襟先をボタンで留めるボタンダウンシャツはカジュアルなアイテムに分類されるため、顔合わせの場では避けるのがマナーです。
シワのない白無地のシャツは清潔感があるため、ネイビーのスーツと組み合わせてみましょう。
ネクタイは落ち着いた色柄を選ぶ
ネクタイも、顔合わせでの印象を左右するアイテムです。スーツやシャツが完璧でも、ネクタイの選択で印象は変わります。
色は、お祝いの気持ちを表すシルバーや、誠実さを象徴するネイビーを基調としたものがおすすめです。ただし、弔事を連想させる黒無地だけは避けてください。
ネクタイの素材は、上品な光沢が美しいシルクが適しています。
柄は、ストライプや小紋柄、細かいドットなど、派手すぎず落ち着いたクラシックなものが基本です。キャラクターものやブランドロゴが目立つデザインは避けましょう。
体に合ったサイズを選ぶ
顔合わせのスーツ選びで重要なのは、色やデザイン以上に身体にフィットしたサイズ感です。
たとえ上質なスーツでも、サイズが合っていなければだらしなく頼りない印象を与えてしまうためです。
ジャケットは肩幅がぴったり合い、袖からシャツが1cmほどのぞく長さを意識しましょう。
パンツの丈も、靴の甲に軽くかかる程度に調整されていると理想的です。
しばらく着ていないスーツは体型が変わっている可能性もあるため、この機会に新調したり、サイズ直しをしたりするのもおすすめです。
スーツのサイズ選びに関しては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。
>>体型に合ったスーツ選びのポイントは?正しいサイズ感など徹底解説
顔合わせでスーツを選ぶときのポイント【女性編】
女性が顔合わせでスーツを選ぶときは、以下のポイントを取り入れましょう。
- ジャケット×膝丈スカート
- ナチュラルカラーのパンツスーツ
- 白かパステルのインナー
- ヒールが3〜5cmのパンプス
上記のポイントを取り入れると、清楚で柔らかな印象を相手のご両親に与えられます。
ジャケット×膝丈スカートが王道
女性が顔合わせに臨む際の服装は、上品なワンピースやセットアップスーツが定番です。
なかでも、清楚さと品格を両立できるジャケットと膝丈スカートの組み合わせは、自信を持っておすすめできる王道のスタイルです。
ネイビーやベージュ、明るいパステルカラーなどの上品なジャケットは、喜びの気持ちを表現しつつ、膝がきちんと隠れる丈のスカートで落ち着いた印象を与えます。
顔合わせの服装で大切なのは「お祝いらしい華やかさ」と「相手への敬意を示す控えめさ」の要素を両立させることです。
膝丈のスカートは、座った際にも膝周りの露出を気にせずに済むため、終始安心して会食に集中できるメリットもあります。
ジャケットと膝丈スカートで清楚さと誠実さを伝えましょう。
パンツスーツならナチュラルカラーを選ぶ
顔合わせの服装としては、パンツスーツも現代的で清潔感のあるスタイルです。
ただし、カジュアルすぎたり、ビジネスライクな印象になりすぎたりしないように工夫が必要になります。
ベージュや白、淡いパステルカラーなどのナチュラルな色合いは、優しくフェミニンな印象を与えます。
どのようなパンツスーツでもよいわけではなく、柔らかい素材や身体に合ったシルエット、組み合わせを吟味してみましょう。
パンツスーツは、現代的なスタイルを取り入れつつも、相手を敬う気持ちを表せるスタイルです。
インナーは白かパステルが無難
スーツやジャケットスタイルの全体の印象を左右するのが、胸元を飾るインナー選びです。
顔周りを明るく見せ、清潔感を演出するためにも、色は白や淡いパステルカラーを選びましょう。
インナーで女性らしい華やかさを添えるには、素材選びもポイントです。
例えば、シフォンやレース、上品な光沢のサテンなどの素材は、お祝いの席にふさわしい特別感をプラスしてくれます。
ただし、デザインは胸元が大きく開いていないものを選び、肌の露出は控えるのが鉄則です。
ヒールは3〜5cmのパンプスを選ぶ
服装全体の完成度を決定づけるのが、足元のコーディネートです。顔合わせの場では、3〜5cm程度のヒールがあるシンプルなパンプスが適しています。
適度な高さのヒールは上品な立ち姿を演出しつつ、歩きやすさも兼ね備えています。
色は服装を選ばない黒やベージュを選ぶと、全体の調和を保ちやすくておすすめです。
派手な印象を与える高すぎるハイヒールや、カジュアルなスニーカー、サンダルは場にそぐわないため避けましょう。
また、お店が座敷席の可能性も考慮して脱ぎ履きしやすいデザインを選んだり、靴が汚れていないか事前に確認したりする心遣いも大切です。
顔合わせに合うスーツ以外のスタイルと組み合わせ方
顔合わせでスーツ以外の服装を選ぶ際は、以下のスタイルがおすすめです。
- ワンピース+ノーカラージャケット
- セットアップスーツ風コーデ
- 紺ブレザー+グレースラックス
- 和装の訪問着・略礼服
- カーディガン+タイトスカート
それぞれの組み合わせには注意点もあるので、個別にコーディネートのポイントを解説します。
ワンピース+ノーカラージャケット
スーツスタイルと並ぶ、女性の顔合わせ服装の王道が、上品なワンピースとノーカラージャケットの組み合わせです。
ワンピースは、清楚な印象を与える膝が隠れる丈を選び、胸元の露出は控えましょう。
色はネイビーやベージュ、お顔周りを明るく見せるパステルカラーなどがおすすめです。
そこにノーカラージャケットを合わせると、フォーマルスーツほど堅苦しくならず、女性らしい柔らかさと品格を両立できます。
ジャケットはお祝いの席にふさわしく、白やベージュなど明るめの色を選ぶと、より一層華やぎます。
厳格な形式に縛られたくない方は、心地よく過ごせるワンピースとジャケットの組み合わせを選んでみましょう。
セットアップスーツ風コーデ
「きちんと感は欲しいけれど、スーツほど堅苦しいのは避けたい」そんな方におすすめなのが、セットアップ風のコーディネートです。
ブラウスとスカート、またはパンツを同じ素材や色味で揃えると、スーツのような統一感を出しつつリラックスした雰囲気を演出できます。
柔らかな素材やレースを使ったデザインを選ぶと上品さが際立ち、お祝いの席にふさわしい特別感が生まれます。
セットアップ風のコーディネートは、ご家族がすでに親しい場合など、より自然な交流を大切にしたい方におすすめです。
紺ブレザー+グレースラックス
スーツよりも少し柔らかな印象で臨みたい男性には、紺ブレザーにグレースラックスを合わせたスタイルがおすすめです。
紺のブレザーとグレースラックスの組み合わせはスーツほど堅苦しくなく、スマートで洗練された印象を与えます。
カジュアルすぎないように、インナーには白の襟付きシャツを着用し、足元はきちんと磨いた革靴を合わせて清潔感を保ちましょう。
また、悩みがちなネクタイの有無は事前に両家ですり合わせ、服装の格を揃えるのが大切です。
どちらか一方だけがノーネクタイにならないよう、ネクタイを着用するかは事前に確認しましょう。
和装の訪問着・略礼服
格式高い料亭などでの顔合わせでは、日本の伝統的な和装も人気のスタイルです。
なかでも準礼装にあたる訪問着や色無地紋付きは、お祝いの席にふさわしい品格があり、安心して着用できる装いです。
振袖も着用可能ですが、格式が高いため、着用する際は事前に両家で相談して服装の格を合わせましょう。
相手方が洋装でも、格が揃っていればマナー上は問題ありません。
略礼服は、冠婚葬祭で着用する礼服の一種です。ネイビー、ブラック、グレーなどのスーツやセットアップ、女性はワンピースなどを選ぶ方もいます。
両家ともに準備に手間のかからない服装を選びましょう。
カーディガン+タイトスカートは要バランス
カジュアルなレストランでの顔合わせや秋冬の季節感を取り入れたい場合は、カーディガンとタイトスカートの組み合わせもおすすめです。
ただし、このコーディネートは一歩間違うと普段着に見えやすいため、きれいめに見えるような意識が重要です。
カーディガンは前を留めて上品なニットのように着用し、スカートは身体のラインを拾いすぎず、膝が完全に隠れる丈のタイトなシルエットを選びましょう。
上品な素材感のものを選ぶと、カジュアルさのなかにきちんと感を演出できます。
足元はパンプスで引き締め、アクセサリーはシンプルなものを選びます。肌の露出は控えめにし、ナチュラルなストッキングの着用は必須です。
カーディガンとタイトスカートの組み合わせは、リラックスした雰囲気のなかにも、相手への敬意を忘れない、上級者向けのコーディネートです。
顔合わせのスーツはオーダーメイドがおすすめ
顔合わせの服装選びで大切なのは、TPOに合わせた清潔感のある装いで相手への敬意を示し、両家の格を揃えることです。
顔合わせではスーツスタイルが基本ですが、セットアップやワンピース、和装など、服装の選択肢は多岐にわたります。
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