ダブルスーツとは?シングルスーツとの違い・着こなしの3つのポイントを解説
2023/07/21
スーツの着こなし方
スーツには、シングルスーツとダブルスーツの2種類がありますが、ダブルスーツを具体的にイメージできない方もいるのではないでしょうか。また、長年同じシルエットのスーツを着ていると飽きてきてしまい、ほかの着こなしができないか探されている方もいるでしょう。
今までは、ダブルスーツは古く時代遅れなイメージがありましたが、最近ではクラシカルな雰囲気が注目を集めており、トレンドとなっています。
そこでこの記事では、ダブルスーツとはどのようなスーツなのか、シングルスーツとの違いや種類を解説します。着こなしのポイントを押さえることで違った雰囲気を楽しめるようになるため、ぜひ最後までご覧ください。
ダブルスーツとは?
ダブルスーツ(ダブルブレスト)は、フロントボタンが二列あるスーツを指します。
もしかするとダブルスーツに対して、以下のようなイメージを持たれている方もいるかもしれません。
- 古いスタイル
- おじさんっぽい
- 着こなしが難しそう
ダブルスーツの起源は、19世紀ごろ軍士官の防寒や防雨、乗馬用の衣装として使用され庶民から憧れのスタイルであったといわれています。このため、格式が高い年配者が好むデザインとしてイメージがつきました。
日本では、1980年頃のバブル期に流行し、重厚感や威圧感を出せることから、男性に人気を集めたデザインです。近年ではシングルスーツが長く流行っていることもあり、年齢層が高い印象が先行しているといえます。
また、シングルスーツよりもお腹周りを隠せるため、主に「体格がよい方」「恰幅のよい方」が着用していました。従って、ダブルスーツ=ルーズでダボっとしている印象をお持ちの方もいるでしょう。
しかし近年、英国紳士風のクラシックなスーツが新たなトレンドとして注目され、ダブルスーツを着こなす方が増えてきました。
現代の流行りは、シルエットが重要視されタイトですらりとしたものが好まれます。そのため、ダブルスーツもスマートな形のものが増えている傾向にあります。
ダブルスーツは着こなし方やスーツスタイルでおしゃれに見えるため、周りと差をつけたい方にもピッタリのスーツといえるでしょう。
ダブルスーツとシングルスーツの違い
ダブルスーツはシングルスーツよりボタンの数が多く、フロントボタンの配列が異なります。
デザイン | 印象 | |
---|---|---|
ダブルスーツ | フロントボタンの配列が2列 ボタンの数4つや6つのデザイン |
ゆったりとした余裕がある 印象、重厚感・フォーマル |
シングルスーツ | フロントボタンの配列が1列 ボタンの数1~3つのデザイン |
スタイリッシュで軽やかな印象 |
ダブルスーツはシングルスーツよりも布面積が多く、重厚感や派手さが増しているためフォーマルな印象を与えます。シングルスーツは定番のスーツとして、ビジネスシーンやフォーマルでも着こなせますが、ダブルスーツよりもカジュアルな印象です。
ダブルスーツは自分に合う色柄や体格に合わせることで、大人の品格や男性のたくましさを引き出せるため、シングルスーツよりも一目置かれる存在になるでしょう。
一方でカジュアルに着こなしたい方は、ジャケット単体とジーンズやチノパンなどを組み合わせて着用すると貫禄を抑えつつ、上品な演出が可能です。
また、以下の特徴によって、さまざまな体型に合わせられるのもダブルスーツの魅力です。
- 肩幅が広い方や恰幅がよい方は、ゆとりがあるデザイン
- 身長が低い方や細身の方は、ダブルスーツの重厚感でコンプレックスをカバー
シングルスーツよりもコンプレックスをカバーし、おしゃれに着こなしができるため、よりスーツスタイルを楽しめます。
ダブルスーツの種類
ダブルスーツの種類はボタンの数と配列の仕方、下襟のデザインなどに違いがあります。また、配列とボタンの数は大きくわけると、以下のように2種類ずつに分類されています。
配列
- 2列に並列されているタイプ
- V字列に配列されているタイプ
ボタンの数
- 4つボタン
- 6つボタン
落ち着いた雰囲気でフォーマルな印象を与えたい方は、一般的な2列に並列されているタイプがよいでしょう。ビジネスシーンで着用しても違和感なく馴染みます。
個性的な雰囲気や、周りとは違うデザインを探している方は、V字列に配列されているタイプに挑戦してみてください。ビジネスシーンには不向きですが、おしゃれなスーツに挑戦されたい方にはおすすめです。
ダブルスーツで採用されている下襟の種類は、ピークドラペルです。下襟が尖っているため装飾的な役割が大きく、カジュアルな雰囲気を与えます。
ラフな雰囲気が向かない職場では着用を避けた方がよいですが、下襟の尖りが控えめなセミピークドラペルであれば、ビジネスシーンでも活用できるでしょう。
シングルスーツでは、2つボタンや3つボタンが主流ですが、ダブルスーツでは4つボタンや6つボタンが一般的です。では、ボタンに関してはどのような印象になるでしょうか。それぞれの違いを見てみましょう。
4つボタン
左右に2つずつボタンがついており、左側の2つは飾りなので右側だけを留めるスタイルです。
ダブルスーツは着崩れしてしまうと、せっかくのフォーマルな印象が台無しになってしまいます。もし、スタイルが崩れてしまう点が気になる場合は、右側の内側ボタンを留めるようにしましょう。右前身頃がズレないために配慮された作りによって、着崩れを防止できます。
なお、ボタンの留め方によって印象が異なるため、ご自分に合った留め方をみつけてください。ボタンの留め方は下記のとおりです。
- 1つ掛:2つずつ並列しているフロントボタンの、下1つだけを留める
- 2つ掛:右側のボタンを上下とも留める
1つ掛は、今はあまり見ないボタンの留め方です。バブル期に流行したボタンの留め方で、V字ゾーンを広くし肩パットを入れ体を大きく見せることを目的としたデザインです。
2つ掛は、1つ掛よりもV字ゾーンが狭くなるためタイトに着こなせます。最近のトレンドは引き締まったデザインなので、2つ掛を用いるとよいでしょう。
また、右上のボタンだけを留め、下のボタンを敢えて外すとこなれた感じを演出できます。着用シーンを選びますが、ラフに見えても問題ない場合は取り入れるとファッションの幅が広がり、よりスーツスタイルを楽しめるでしょう。
6つボタン
左右に3つずつボタンがついているタイプが6つボタンです。ダブルスーツの中では多く取り入れられている人気のスタイルです。
4つボタンと同じく、左側ボタンは飾りのため右側を留めるようにしましょう。なお、留め方には以下の3通りがあります。
- 1掛…真ん中または一番下のボタンだけを留める
- 2掛…真ん中と一番下のボタンだけを留める
- 3掛…一番上のボタンを留める
1掛の中でも、真ん中のボタンだけを留めるとウエストを引き締めてシャープな印象を与えられるため、タイトに着こなしたい方におすすめの留め方です。
2掛は、フォーマルな印象になるため結婚式やお葬式などの冠婚葬祭に向いています。
稀に下のボタンだけを留め、Vゾーンを広く見せる方法もありますが、あまり好まれません。リラックスした雰囲気を出せますが、フォーマルな場やビジネスシーンでは避けましょう。
なお、ダブルスーツを着用しオフィスで座る時は、ジャケットのボタンを全て外して問題ありません。ボタンを留めたまま座るとジャケットにシワができてしまい、シルエットが崩れてしまいます。しかし、葬儀の場面ではボタンを留めたままでいることがよいとされるため、シーンによって使い分けてください。
ダブルスーツにはスーツと合わせて、中に着用するスリーピースのベストもボタンがついています。デザインによって一番下のボタンは留めないベストの場合もあるため、購入前に確認をしましょう。
ダブルスーツの3つのメリット
ダブルスーツを着用する主なメリットは、以下の3つです。
- 落ち着き、重厚感のある印象を与え大人の色気を醸し出せる
- 体型のコンプレックスをカバーし、自分にピッタリのスーツをみつけられる
- シングルスーツとは違い、ほかの方とは一味違うスーツスタイルが楽しめる
シングルスーツよりも品があり年齢が高く見られるため、貫禄が出ます。役職者が着用しているイメージを持たれている方も多く、格式が高い印象を与えるでしょう。また、シングルスーツよりも着ている方が少ないため、ダブルスーツを着用していると一味違う印象を与えられます。
「身だしなみに気を使っている」「お洒落を楽しんでいる」など、普段のスーツよりもワンランク上の雰囲気を演出できるので、スーツスタイルのバリエーションが増やせるでしょう。
体格のよい方が着ているイメージが強いかもしれませんが、ダブルスーツはコンプレックスを隠し、男性らしさを最大限に引き出してくれるメリットがあります。
落ち着き・重厚感のある印象を与えられる
ダブルスーツを着用すると落ち着きや重厚感のある雰囲気を与えられます。さらに、大人の色気を醸し出せるため、今やダブルスーツを着こなすのは、おしゃれで上級者のイメージがあるほどです。
以前のダブルスーツは、バブル期に流行していたため派手で威圧的で、過剰な肩パットを入れオーバーサイズでスラックスを着るイメージが印象的でした。
現代の流行りはタイトなスーツでスタイリッシュな着こなしが主流のため、ダブルスーツもトレンドに合わせて変化しています。そのため、バブル期のイメージはまったくといっていいほど残っていません。
また、信頼や貫禄を得たい方にピッタリのスタイルで、プレゼンや講演などのビジネスシーンにもおすすめです。
しかし、年配の方が多い職場や服装の規定が厳しい職場、初対面の方と会う時は貫禄が出すぎるため、おすすめできません。
なお、服装の規定が厳しくない方で重厚感を抑えたい場合は、暗めの色よりも明るい色を選び、さわやかで誠実な印象を演出するとよいでしょう。
さまざまな体型に合わせやすい
ダブルスーツは、体格がよい方が着ているイメージがあるかと思いますが、さまざまな体型の方に合わせられます。体型ごとに特徴をまとめて解説するので、確認してみてください。
- お腹周りが気になる方
- 華奢な方
- 背が高い方
- 背が低い方
お腹周りが気になる方
元々ダブルスーツは、体格がよい方が着ていたのでお腹周りが気になる方は上手く着こなせるでしょう。フロント部分を重ねて留めることでお腹周りを隠せます。
ただし、柄が大きいものはお腹周りをより強調してしまうので避けましょう。おすすめは無地や縦ラインのストライプで、引き締まった印象を与えます。
お腹周りが気になるからといって、大き目のサイズを選ぶのではなくご自分の体型に合ったサイズを選ばなければ、一昔前のバブル期の印象を与えてしまうので注意してください。
華奢な方
ダブルスーツは、フロント部分の面積がシングルスーツよりも広いため、細身の人でもたくましく見えます。膨張色を選ぶのがポイントで、ライトグレーがおすすめです。
ライトグレーは膨張色に加えて明るく、華やかな印象を与えてくれるのでコンプレックスのカバーができます。
柄は大きいものを選びましょう。体を大きく見せられるため、こなれた雰囲気を演出できます。さらに、スーツの中にベストを着用したり、セーターを着用したりして調整できますし、インナーを工夫するとおしゃれをより楽しめるでしょう。
なお、縦ラインのストライプを選ぶと痩せて見えてしまうので、避けてください。
背が高い方
背丈がある方は、どんなスーツでも似合うので好みのデザインや着用先のマナーで選ぶとよいでしょう。注意点は、自分に合ったサイズを選ばないと、ウエストだけがぶかぶかで合わないことや、ボトムスが短くなるなどスーツが野暮ったい印象になってしまいます。
スーツ店で正しく採寸し、ジャケットのボタンを全て留めた場合のサイズ感や着心地を確かめると、フィット感のあるスマートな着こなしができるでしょう。
背が低い方
ダブルスーツはVゾーンが狭いため、ネクタイやシャツの工夫をし、目線を上げることがおすすめです。ネクタイは、シンプルなものよりも目立つものを選んでください。
ジャケットの生地は縦ラインのストライプを選ぶことで、背丈があるように見せられます。また、ズボンのウエストの位置を高くすることで目線を上げられるので、採寸する際は意識してみてください。
シングルスーツとの差別化ができる
ダブルスーツはシングルスーツよりもVゾーンの面積が狭いため、シャツやネクタイを使って差別化が図れます。ただし派手な色を選んでしまうと、ダブルスーツが持つクラシカルな雰囲気を邪魔してしまうため、落ち着いたカラーコーディネートが最適です。
なお、シングルスーツとダブルスーツで格式の違いはありませんが、シングルスーツよりも、しっかりとした印象や年齢層が上の方が着用しているイメージからダブルスーツの方が格式高い印象を持つようになりました。フォーマルな場面では、シングルシーツでは出せない格式が高い印象を与えられるでしょう。
体格をガッチリと見せたい方は、ベストを中に着用することで男性のたくましさを演出できます。また、ジャケットを脱いだ際も、スタイリッシュです。
シングルスーツのデザインに飽きた方は、ダブルスーツへ挑戦すれば、周りとの差別化がはかれます。
ダブルスーツが似合う人の特徴
ダブルスーツが似合う方の特徴として、体格のよい方が挙げられます。たとえば、昔、武術を習っていた方やスポーツで筋肉質な方が着用すれば、貫禄が出てより男性らしさが増すでしょう。
体格がよい方に限らず、胸周りが華奢な方にもダブルスーツはボリュームが出せるためおすすめです。さらにベストを着れば、よりガッチリとした印象が出せるので、普段のスーツとは違った印象を与えられます。
年齢は、若い方からシニアまで幅広い年代の方が着用できます。硬い職場や年配の方が多い職場でなければあまり気にされません。注意点は、ダブルスーツの仕立て方をジャストサイズにしないと、バブル期の威圧的な印象を感じさせてしまい、嫌悪感を抱かせる可能性があります。
また、ビジネスシーンで取引先に訪問する際に着用を考えている場合は、上司に一度相談した方が無難です。訪問先によって捉え方が変わる可能性がありますので、自分だけでは判断せずに事前の確認をしておきましょう。
なお、ダブルスーツの貫禄を抑えたい方は薄いネイビーにネクタイの色をブラウンの控えめにすることで、誠実で柔らかい雰囲気を演出できます。
一番大事なことは、ジャストフィットするサイズのスーツ選びです。既製品ではなく、オーダースーツで仕立てれば、体型のコンプレックスをカバーし、よりスーツスタイルを満喫できるでしょう。
ダブルスーツを着こなす3つのポイント
シングルスーツよりも、かしこまった印象があるダブルスーツは上級者向けに見えますが、初めて仕立てる方でもポイントをおさえることでこなれた印象を演出できます。
特に重要なのは、ご自分の体型にジャストフィットするものを選ぶことです。体型をカバーしたいからと、余計にサイズをアップしてしまうとバブル期に流行したデザインになってしまい、古くさい印象になります。
体型に合ったものを選び、デザインや色柄のポイントを押さえるとクラシカルで気品があり、大人の余裕を醸し出せる最高の1着になるでしょう。
シーンに合わせて着丈を調整する
現在の流行りであるタイトな雰囲気にするには、短めの着丈でスリムなシルエットが重要です。お尻と脚の境目が1~2cmほど見える長さがちょうどよいでしょう。
反対に、着丈が長くダボっとさせてしまうと、古くさくなってしまうので注意してください。
長めの着丈は、フォーマルな印象を演出できます。商談や重要な会議などは、長めの着丈のダブルスーツを着ることで、落ち着きと重厚感、さらに信頼感を演出できるためおすすめです。
普段のオフィスでジャケットと併せて着用すると硬すぎる印象が出てしまうため、柔らかい雰囲気を出せるコーディネートを意識しましょう。オフィスにいる時は、ジャケットを脱ぎセーターやベストを着用したり、ワイシャツのみにしたり工夫すると、柔らかい雰囲気になります。
反対に、短い着丈はカジュアルな雰囲気になります。商談や会議、相手企業へ訪問する場合などフォーマルな場には不向きです。普段のオフィススタイルや、ビジネスではなくパーティーやスーツスタイルを楽しむ場などで着用し、使い分けるとよいでしょう。
スーツと同色のネクタイを選ぶ
ダブルスーツが初めての方は、ネクタイとスーツの色を合わせると統一感が出せます。たとえば、以下のような組み合わせにすると、それぞれ異なる雰囲気の演出が可能です。
- 落ち着いた雰囲気:ネイビーやグレーのスーツに同色のネクタイ
- 活気のある雰囲気:ネイビーのスーツにオレンジの差し色が入ったネクタイ
ただし、スーツと同色のネクタイでもライトグレーは避けましょう。なぜなら、ライトグレーは色彩の世界では「無彩色」と呼ばれており、黒や白と同様の色味のない色で、冴えない印象を与えてしまう可能性があるためです。
秋冬のイメージが強いダブルスーツですが、春夏のトレンドとしても注目されており、ネクタイを季節に合わせて取り入れ、オシャレの幅を広げましょう。
春夏であれば「ニット」「リネン(麻)」「シルク」などで涼しさを演出でき、秋冬は「ウール混」「ウール100%」を取り入れ、暖かい印象を与えられます。
ネクタイはスーツスタイルを楽しむ上でかかせないため、求めている印象に近づけるためにも、ぜひ季節やシーンで使い分けてください。
シンプルなボトムスと合わせる
ボトムスは、ジャケットとのバランスを意識することが重要です。ダブルスーツはシンプルなボトムスと合わせることで、バランスが整います。また、ジャケットのボタン数が多く装飾の役割が大きいので、シンプルなものを選びましょう。
なお、ダブルスーツのジャケットは、体の面積を覆う割合が広く、ボトムスのサイズを大きくしてしまうと、野暮ったい印象になる点は注意してください。
ボトムスのデザインの中で、多くの方があまり気にされない箇所が、「タック」というボトムスにある、ウエスト部分から下についている折り目です。タックを選ぶ際は、ノータックまたはワンタックを選んでください。タックの種類は下記のとおりです。
- ノータック…折り目がないもの
- ワンタック…1本折り目が入っているもの
- ツータック…2本折り目が入っているもの
ツータックは2本の折り目が入るため、ノータックやワンタックよりも、シルエットが太くなります。ダブルスーツと合わせると、上下ともに大きく見えてしまうのであまりおすすめしません。
ボトムスの裾はダブルの裾上げがおすすめです。ダブルスーツの重厚感をボトムスの洗練されたバランスでスタイリッシュに魅せてくれます。
敢えてツータックを選び、上下ともに重厚感を演出し、より存在感を引き出す方法もありますが、ダボっとならないサイズで仕立てるように意識してください。その際、裾を短くしてしまうと脚も短く見えてしまうので、幅感がある場合は、長めに仕立てるととよいでしょう。
タイトなタイプのボトムスを仕立てる場合は、裾を長くすることでバランスが整いスタイリッシュな印象になります。
ダブルスーツの着用シーンとマナー
シングルスーツよりも上級者向けのイメージがあるダブルスーツですが、シーン別に着用マナーがあります。スーツの色、ボタンの留め方など注意点を押さえれば問題なく着用でき、求めているスーツスタイルを楽しめます。
ダブルスーツは、重厚感があるため貫禄を得たい場合や重要なビジネスシーンで、落ち着きと信頼を演出してくれます。冠婚葬祭で着用してもマナー違反にはなりませんが、華美なものは避けることが重要です。
スーツは長年着用するため、少しでもご自分の好みに合わせて楽しめると気分も上がり、自信につながります。スーツスタイルを楽しむためにも、これからお伝えするポイントを押さえておきましょう。
ビジネスシーン
ダブルスーツをビジネスシーンで活用する上で、色・柄の選択が重要です。シングルスーツと格式の違いはありませんが、重厚感があるため貫禄が出ます。
服装の規定が厳しい職場や、年配の方が多い職場などは嫌悪感を抱かせてしまう可能性もあるため、訪問先の服装に悩まれた場合は上司に相談してください。
なお、勤務歴が長くある程度の役職に就いている方は、普段と違う服装にしても問題ないケースが多いため、訪問先の雰囲気に合わせて検討するとよいでしょう。
また、服装規定がそれほど厳しくない会社であれば、ダブルスーツを着用しても特段問題はありません。周りと違うスタイルでスーツを楽しむ方も増えており、個性でおしゃれを演出できるでしょう。
業界や職場の雰囲気に合わせて、ダブルスーツかシングルスーツを着用するか判断してください。なお、初めて会う方には、威圧的な印象を与えてしまう場合もあるので、シーンによって使い分ける点は忘れないでください。
また、ビジネスシーンで着用する場合は、ジャケットのフロントボタンを閉じると上品さを演出できます。採寸の際は必ず閉じた状態で問題ないか確かめた上で、仕立てをお願いしてください。
カジュアルシーン
カジュアルな装いにしたい場合は、柄物のダブルスーツを選ぶとよいでしょう。無地の生地よりも、華やかな印象を引き出してくれるので、遊び心を取り入れたい時にピッタリです。
柄物のスーツは派手なイメージがありますが、ネクタイやシャツの色で統一感を出すことでおしゃれに演出してくれます。デートやレストランで着用すると、普段と違った雰囲気が出るためプロポーズや記念日など、大切な日に着用するとよいでしょう。
ジャケパンスタイルを取り入れるとより一層カジュアルな装いを演出できます。ジャケパンスタイルとは、上下異なるデザインを着用することを指し、コーディネートの幅が広くなり、着こなしに悩んでいる方も楽しめるスーツスタイルです。
注意点は、3色以内で抑えることを意識してください。バランスがよく統一感が出るため、チグハグになりません。また、ジャケットの中に合わせるインナーをセーターやTシャツ、カットソーなどを取り入れるとガラッと印象が変わるのでおすすめです。
最近は、ダブルスーツが注目されていることからスタイリッシュな仕立ても多く、積極的に取り入れるとよいでしょう。スーツスタイルのコーディネートの幅が広がり、さまざまなシーンで活躍します。
結婚式・パーティー
結婚式で着用する際は、新郎新婦よりも派手にならないことがマナーです。ツヤ感があり目立つ柄のある生地は華美すぎるため、避けましょう。
結婚式やパーティーでのおすすめはシャドー系です。シャドー系とは、無地に見えますが、光が当たる角度によってうっすらとストライプが見える生地のことです。品があり落ち着いた印象なので、派手になりません。
ゲストとして参列する場合は、略礼装のブラックスーツの着用をおすすめします。ダブルスーツで仕立てるブラックは、エレガントな印象ですが新郎新婦よりも目立たず、結婚式で着用しても違和感はありません。
おすすめのダブルスーツの着用方法は、6つボタンを2つ掛で留めると優美な印象になります。また、ナロータイを着用するとよいでしょう。
ナロータイとは、通常のネクタイよりも幅が狭いものです。ダブルスーツのVゾーンの面積はシングルスーツよりも狭いため、ナロータイを着用するとすっきりとした印象になります。
華やかな雰囲気を楽しみたい方は、蝶ネクタイに挑戦してもよいでしょう。結婚式向けの独特なデザインになり、特別な雰囲気を演出できます。
パーティーで着用する方は、ダブルスーツの貫禄を抑えることで親近感が沸くためよいでしょう。大きな柄を着用する場合、インナーは控えめにしネクタイでバランスをとりましょう。
また、カジュアルな装いにするには、イギリス風チェック柄で英国紳士を感じる装いでクラシカルな演出ができるのもダブルスーツならではの楽しみです。ぜひご自分のお好きなスーツスタイルを取り入れて楽しんでください。
お葬式
お葬式は喪服を着用することが一般的なマナーですが、シングルスーツにするかダブルスーツにするかは、ご自身の好みになります。また、ダブルスーツは年齢層が高い方が着用するイメージを持たれている方が多いですが、若い方が着ても問題ありません。
もし気になるようでしたら、一度親族の方に見てもらい違和感がないか判断してもらってもよいでしょう。
喪服の場合、光沢はNGとされているため生地や色などは必ずマナーを守ってください。無地の生地で光沢がなく、色は漆黒を選び、できる限り明るい印象をなくすことがベストです。
ボタンの留め方は、4つボタンと6つボタンそれぞれ上の飾りボタン以外全てを留めます。座る時にも外さない方がよいでしょう。
また、ジャケットの下にベストを着用している場合でも、ダブルスーツはボタンを外してしまうと、お葬式の場ではだらしなく見えてしまうため避けてください。
おしゃれなダブルスーツはオーダーで製作するのがおすすめ
ダブルスーツは、オーダースーツで仕立てることをおすすめします。ご自身の体型にジャストフィットしたスーツでないと、おしゃれなスーツを手にしても満足ができないでしょう。
しかし、オーダースーツは高価でなかなか手が出しづらいと感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。オーダースーツが高くなってしまうのは、店舗の家賃や生地の仕入れ先、製作者への発注などでコストがかさんでしまうためです。
Suit Yaでは、独自の仕入れルートを確保しており、オンラインのみで注文ができるため、余剰の人件費を削減し低価格でオーダースーツの作成ができます。
また、カスタマーサービス、製造、品質管理の重要な部分のみ人材を投入しているため、高品質で価格を抑えて提供が可能です。
店舗がないと不安と感じる方もいらっしゃると思いますが、不明な点や不安点は問い合わせ先で質問ができます。生地の種類も豊富に用意しており、求めているデザインが見つかるでしょう。
安心のジャストサイズ保証があり、初回の1着目のご購入でサイズが合わないと感じた場合は、一度サイズのお直しができるので安心です。
気持ちを込めて日々スーツの仕立てから、社長自ら生地の仕入れをしておりますので、ぜひ一度ホームページをご覧ください。
\新規会員登録で1,000円OFFクーポンプレゼント/