ノーカラージャケットは失礼?ビジネスマナー・シーンごとの着こなしを解説
2025/09/26
スーツの着こなし方
オフィスカジュアルで人気のノーカラージャケットですが、ビジネスシーンで着用するのが失礼にあたらないか、気になる方も多いのではないでしょうか。
ノーカラージャケットには定番のジャケットと違って襟がないため、カジュアルに見えすぎると懸念されがちです。
しかし、ノーカラージャケットはいくつかの基本マナーと選び方のコツさえ押さえれば、ビジネススタイルを格上げしてくれる便利なアイテムです。
本記事では、ノーカラージャケットが失礼と思われる具体的な場面から、シーン別の選び方、失礼にならないための着こなし術までを解説します。
ビジネスマナーを守り、おしゃれにノーカラージャケットを着こなしてみてください。
ノーカラージャケットはビジネスシーンで失礼にあたる?
ノーカラージャケットは、着用するTPOや企業の社風を正しく理解していれば、必ずしも失礼にはあたりません。
ノーカラージャケット自体がマナー違反ではなく、オフィスカジュアルが浸透した職場やカジュアルなイベントでは好印象を与えることもあります。
しかし、襟がないデザインは、伝統的なテーラードジャケットに比べてカジュアルな印象を与えることも事実です。
この特性が、状況によっては失礼や場違いと受け取られる可能性があります。
ノーカラージャケットを着る際は、その場が伝統や格式を重んじるのか、柔軟性や現代性を許容するのかを見極める力が求められます。
ノーカラージャケットが失礼と思われる場面
ノーカラージャケットは、以下の場面では失礼と思われる可能性があります。
- 金融・法律・公的機関などのフォーマルな場
- 初対面のクライアントとの重要な商談
- 面接や採用試験など評価に直結する場面
以下でその理由と対処法を解説します。
金融・法律・公的機関などのフォーマルな場
金融機関や法律事務所、公的機関などの信頼性や格式が優先される職場では、ノーカラージャケットの着用は不適切と見なされるため避けましょう。
厳格さが求められる業界での服装は、個人の趣味ではなく、組織全体の信頼性や堅実さを示すための重要なツールです。
顧客や社会は組織に安心感や秩序を求めるため、伝統的な襟付きのスーツが基本スタイルです。
ノーカラージャケットの持つ柔らかな印象は、親しみやすさを与える一方で、厳格さや権威性を損ないかねません。
そのため、組織が発信すべき堅実さを守るためにも、伝統的なテーラードジャケットを選ぶのがビジネスマナーです。
初対面のクライアントとの重要な商談
初対面のクライアントとの重要な商談では、相手に敬意と真摯な姿勢を示すため、カジュアルな印象を与えかねないノーカラージャケットは避けましょう。
まだ相手との信頼関係が築けていない段階では、服装はあなたのイメージを決定づける要素のひとつです。
伝統的な襟付きのジャケットは誠実さや信頼感を象徴しますが、ノーカラージャケットは相手の価値観や業界によっては「カジュアルすぎる」「真剣さが足りない」と判断されるリスクをともないます。
商談の成功を優先する際は、個性の表現よりも王道のスタイルを選びましょう。
面接や採用試験など評価に直結する場面
面接や採用試験の際、ノーカラージャケットが適切かどうかは応募者の立場によって異なります。
新卒の就職活動では原則として避けるべきですが、キャリア採用(転職)では業界によっては許容される場合があります。
新卒の就職活動では、社会の基本ルールを守れる人材だとを示すため、襟付きのリクルートスーツが基本です。
ノーカラージャケットを選ぶと、TPOをわきまえていないと判断され、マイナス評価につながりかねません。
一方で、キャリア採用の面接では、応募者の経験や専門性に合わせて服装を選べます。
企業の社風がオフィスカジュアルだったり、管理職などのポジションだったりする場合には、ノーカラージャケットが個性やリーダーシップを表現するツールとして有効に働くこともあります。
ノーカラージャケットが失礼にならない着こなしのポイント
ノーカラージャケットを着こなす際は、以下のポイントを押さえましょう。
- シンプルで上質な素材を選ぶ
- 白シャツやブラウスと合わせて清潔感を出す
- ネイビーやブラックなど落ち着いた色を選ぶ
ビジネスシーンでノーカラージャケットを着用したい方のために、それぞれのポイントを解説します。
シンプルで上質な素材を選ぶ
ビジネスシーンでノーカラージャケットを着る際は、上品な光沢とハリのあるウールやサテンの生地を選ぶのがおすすめです。
表面が滑らかで生地がしっかりとしているウールやサテンは、フォーマルな印象を与えます。
ビジネスの場にふさわしい信頼感や誠実さを表現するためにも、デザインだけでなく、着用する場面に応じた上質な素材選びを心がけましょう。
白シャツやブラウスと合わせて清潔感を出す
ノーカラージャケットには、首元をすっきりと見せる襟のない白シャツやブラウスを合わせるのがおすすめです。シャツを着る際は、襟のデザインに注意しましょう。
襟のないジャケットはインナーの首元が目立つため、首元にボリュームがあると全体のバランスが悪く見えてしまいます。
そのため、Vネックやクルーネックのシンプルなシャツやブラウスを選べば、上品にまとまります。
シャツを合わせたい方は、首元がもたつかない小さなスタンドカラーやバンドカラーなどを選びましょう。
ネイビーやブラックなど落ち着いた色を選ぶ
ノーカラージャケットをビジネスシーンで着用する際は、信頼感や誠実さを演出できるネイビー、ブラック、チャコールグレーなどの落ち着いたダークカラーを選ぶのが基本です。
ビジネスファッションでダークカラーを選ぶと、真面目さや信頼性などの好印象を与えます。
特に、スーツの定番色でもあるダークネイビーはどのような職場にも馴染みやすく、一着持っていると便利です。
ノーカラージャケットそのものがややカジュアルな印象でも、フォーマルな色合いを選ぶとビジネスにふさわしい信頼感を示せるようになります。
パンツやスカートとセットアップで着用する
ノーカラージャケットをビジネスシーンで着用する際は、同じ生地のパンツやスカートとセットアップで着用すると効果的です。
上下を同じ生地で揃えることで生まれる統一感が、ノーカラージャケット単品が持つカジュアルな印象を払拭し、服装全体をきちんとしたスーツへと格上げしてくれます。
着こなしに迷ったときやよりフォーマルさが求められる場面では、ノーカラージャケットをセットアップで合わせてみましょう。
ノーカラージャケットのシーン別の着こなし方
ノーカラージャケットの着こなしは、シーン別に以下のようなポイントを意識しましょう。
- ビジネスシーンではダークカラーで信頼感を演出する
- オフィスカジュアルでは明るめカラーで軽やかに見せる
- 結婚式などの式典では華やかさと上品さを意識する
ノーカラージャケットの着こなし方に迷っている方は、それぞれの例を参考にしてください。
ビジネスシーンではダークカラーで信頼感を演出
日々の業務や会議などのビジネスシーンでは、ダークカラーのノーカラージャケットのセットアップに白シャツと黒いパンプスを合わせると、信頼感と親しみやすさを両立できておすすめです。
ネイビーやチャコールグレーなどの落ち着いた色は相手に誠実な印象を与え、インナーに白を選ぶことで顔周りが明るく見え、清潔感がプラスされます。
ビジネスシーンでは、足元を革靴や黒いパンプスにしてコーディネートを引き締めるのがポイントです。
ダークカラーのセットアップを選ぶと、堅実なイメージを与えつつ、ノーカラージャケットならではの柔らかな雰囲気も演出できるようになります。
オフィスカジュアルでは明るめカラーで軽やかに
オフィスカジュアルが認められている職場では、ベージュやライトグレーなどの明るい色のノーカラージャケットを単品で取り入れると、軽やかでおしゃれな着こなしが楽しめます。
ノーカラージャケットは、かっちりしたスーツとカーディガンの中間的な存在として、ほどよいきちんと感を演出できるのが強みです。
セットアップにこだわらず、素材や色の違うテーパードパンツ、トレンドのワイドパンツ、ドレープ(ゆるやかなヒダやたるみ)が美しいスカートなどと合わせれば、より個性的な印象になります。
注意点としては、自由な着こなしができるからこそ、全体がカジュアルになりすぎないよう意識しましょう。
あくまで仕事着としての清潔感を意識したうえで、おしゃれを楽しむのがポイントです。
結婚式などの式典では華やかさと上品さを意識する
結婚式や入学式などのお祝いの式典では、上品な光沢のある素材や明るい色のノーカラージャケットを選び、華やかさと上品さを意識した装いを心がけるのがマナーです。
一例を挙げると、結婚式ではシルクやサテンのような光沢のある素材を選び、色はベージュやパステルカラーのジャケットが適しています。
ただし、新郎新婦が着用する白は避け、黒を選ぶ際は喪服に見えないようインナーやアクセサリーで華やかさを加えましょう。
また、入学や卒業式では、上品なツイード素材のジャケットがおすすめです。
コサージュやパールのネックレスなどの小物を添えると、フォーマルで格式高い装いが完成します。
ノーカラージャケットの選び方
ノーカラージャケットを選ぶ際は、以下のポイントを踏まえましょう。
- ツイードやリネンはカジュアルに見えやすい
- ポリエステル混やウール素材がビジネス向き
- 金ボタンや装飾が多いデザインは避ける
TPOに応じたノーカラージャケットの選び方を解説します。
ツイードやリネンはカジュアルに見えやすい
ノーカラージャケットを選ぶ際、ざっくりとした風合いのツイードやナチュラルなシワ感が特徴のリネンなどの素材は、カジュアルな印象が強くなります。
ツイードはもともとカントリーウェアに用いられる厚手で素朴な質感が特徴なので、ビジネスで求められる滑らかなフォーマルさとは異なります。
同様に、リネンもその清涼感のある風合いやシワになりやすい性質から、主に休日のリラックスした装いに使われる素材です。
ツイードやリネン素材のノーカラージャケットは、一般的なビジネスシーンで求められるきちんと感を損なう可能性があります。
オフィスカジュアルが許容される一部の職場を除いては、ツイードやリネン素材は選ばない方が賢明です。
ポリエステル混やウール素材がビジネス向き
ビジネスシーンで着用するノーカラージャケットは、ビジネススーツにも用いられるウールや、耐久性がありシワになりにくいポリエステル混の生地を選ぶのがおすすめです。
ウールは上品な光沢としなやかさを持ち、コーディネート全体にフォーマルな印象を与えてくれます。
一方、ポリエステルが混紡された素材は、ウールの上品さはそのままに、シワになりにくく丈夫さが加わるため、日々のお手入れが簡単です。
ポリエステル混やウール素材は、ノーカラージャケットにビジネスウェアとしてふさわしい品格と使いやすさを与えてくれます。
金ボタンや装飾が多いデザインは避ける
ビジネスシーンで着用するノーカラージャケットは、金ボタンや装飾があるものを避け、シルエットの美しさが際立つシンプルなデザインを選ぶのが基本です。
ビジネスシーンの服装の役割は信頼性や専門性を引き立てることで、服そのものが目立つことではありません。
大きな金ボタンや派手な縁取りなどの装飾は、ジャケットの印象を仕事着からおしゃれ着へと変えてしまい、ビジネスパーソンとしてのイメージを損なう可能性があります。
ボタンはジャケット本体と同じ色のシンプルなものを選び、デザインもシンプルなものを選びましょう。
ビジネスシーンで使えるおしゃれなノーカラージャケットはオーダーメイドで
ノーカラージャケットをおしゃれに着こなすには、TPOや着こなしの基本を押さえることが重要です。
金融機関などの格式を重んじる職場や重要な商談では着用を避け、TPOをわきまえましょう。
ビジネスシーンではウールやポリエステル混など、上品な素材とダークカラーを選ぶのが基本です。
上記のポイントを押さえると、ノーカラージャケットは失礼にあたることなく、あなたのビジネススタイルを格上げしてくれます。
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