スーツの背抜きと総裏の違いとは?季節ごとの選び方やメリット・デメリットを解説

2025/04/19

スーツに関する基礎知識

スーツの背抜きと総裏の違いとは?季節ごとの選び方やメリット・デメリットを解説

スーツの裏地には「背抜き(せぬき)」と「総裏(そううら)」という2つのタイプがあります。見た目では分かりにくいですが、着心地や季節ごとの快適さに大きな違いがあります。

この記事では、スーツの背抜きと総裏の違いをわかりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリット、季節やシーンに合わせた選び方も紹介します。

スーツをもっと快適に着こなしたい方、これからスーツを買おうと思っている方は、ぜひ参考にしてください。

スーツの背抜きとは?

スーツの背抜きとは?
背抜き(せぬき)とは、スーツの裏地のうち背中部分が抜かれている仕立てのことです。裏地が一部しかついていないため、軽くて通気性が良く、主に春夏に人気のあるタイプです。

ジャケットの前面と袖には裏地があり、背中の部分に裏地がないのが特徴です。見た目にはほとんど分かりませんが、着心地に大きな違いが出ます。

背抜きのメリット

背抜き仕立てのスーツには、いくつかのメリットがあります。

  • 軽く疲れにくい
  • 通気性がよく蒸れにくい
  • 動きやすい

まず一つ目のメリットは、軽さです。裏地の面積が少ない分、全体が軽くなります。肩や背中への負担が少なく、長時間着ても疲れにくいのが特徴です。軽量なため、着ていてストレスを感じにくく、特に長時間着用が必要なビジネスマンに好まれます。

二つ目は、通気性の良さです。裏地がないことで空気が通りやすく、暑い季節でも蒸れにくくなっています。素材によっては裏地のない部分に接触冷感や吸汗速乾の生地を使用できることもあり、さらに快適性が増します。

三つ目は、動きやすさです。裏地が少ない分、生地がやわらかく、体の動きに合わせて自然にフィットします。

これらの理由から、背抜きはビジネスマンの夏の定番として広く使われています。

背抜きのデメリット

背抜き仕立てにはデメリットもあります。

  • 寒い時期には不向き
  • 耐久性が弱い
  • 見た目がカジュアルになる

まず、冬には向いていないという点です。裏地が少ないため、保温性が下がり、寒い時期には不向きです。

次に、耐久性がやや劣る点も注意が必要です。裏地がない部分は摩擦に弱く、傷みやすくなる場合があります。

また、見た目が少しカジュアルになることもあります。特にフォーマルな場では総裏の方が好まれる傾向があります。

このように、背抜きスーツは季節や用途を考えて使い分けることが大切です。

スーツの総裏とは?

スーツの総裏とは?
総裏(そううら)とは、スーツの内側すべてに裏地がついている仕立てのことです。裏地が全面にあるため、重厚感や高級感があり、フォーマルな場にも適しています。

特に秋冬の季節や、ビジネスや冠婚葬祭などのきちんとした印象を求められるシーンで着用されることが多いです。裏地があることで、ジャケットのラインがきれいに見えるという効果もあります。

総裏のメリット

総裏のメリットは主に以下の3つです。

  • 保温性が高い
  • 型崩れしにくい
  • 長持ちしやすい

総裏スーツの最大のメリットは、保温性の高さです。裏地が全体についていることで、体温を逃しにくく、冬でも暖かく着ることができます。

また、型崩れしにくい点もメリットです。裏地があることでスーツ全体の形が保たれ、きちんとした印象になります。特にフォーマルな場では、裏地がしっかりとあることで「誠実さ」や「信頼感」を演出しやすくなります。

さらに、総裏にはスーツの生地を守る役割もあります。肌やシャツとの摩擦から表地を守り、長持ちさせる効果があります。滑りの良い裏地を選ぶことで、スーツの着脱がしやすくなり、インナーの摩擦も軽減されます。

これらの特徴から、総裏はフォーマルなスーツや寒い時期のビジネススーツとして広く利用されています。

総裏のデメリット

一方で、総裏にはいくつかのデメリットもあります。

  • 重いため疲れやすい
  • 通気性が悪い
  • 価格が高めになる

まず、重さです。裏地が全面にあるため、どうしても重量が増してしまいます。長時間着用すると疲れやすいことがあります。

次に、通気性が悪く、夏場には不快感があることです。汗をかきやすい季節には蒸れやすく、肌にべたつくこともあります。

また、価格が高めになる傾向もあります。裏地の面積が広いため、その分材料費や仕立て費用も上がるためです。

総裏スーツを選ぶ際は、こうした点もふまえて検討するのがおすすめです。

スーツの裏地の季節ごとの選び方

スーツの裏地の季節ごとの選び方
スーツの裏地は、季節に合わせて選ぶと快適さがぐっと変わります。暑い季節には涼しく、寒い季節には暖かく過ごせるように、裏地のタイプを使い分けましょう。

春夏は背抜きが快適

気温が高くなる春や夏には、通気性の良い背抜きスーツがぴったりです。

背中に裏地がないことで、風が通りやすく、熱がこもりにくくなります。そのため、汗をかいてもベタつきにくく、快適な着心地を保つことができます。

特に外回りが多い営業職の方や、長時間外に出る予定がある方にはおすすめです。軽くて涼しい背抜きは、暑さの厳しい日本の夏にとても適したスーツといえます。

秋冬は防寒性のある総裏が向いている

気温が下がる秋から冬にかけては、総裏のスーツが活躍します。

裏地が全体にあることで、外の冷たい空気から体を守り、暖かさをキープできます。また、スーツの形がしっかり保たれるため、見た目にもきちんとした印象を与えやすくなります。

寒がりの方や、冷暖房の効きが悪い職場で働く方には特におすすめです。

梅雨や気温差のある時期は背抜きが便利

梅雨の時期や、朝晩と昼間の気温差が大きい季節には、通気性の高い背抜きスーツが便利です。雨の日に蒸れにくく、湿度の高い時期でもサラッとした着心地を保てます。

また、背抜きは体温調節がしやすく、室内外の気温差に対応しやすいという利点もあります。出張などで移動が多い方も、着心地の良さを実感できるでしょう。

スーツの裏地のシーン別の選び方

スーツの裏地のシーン別の選び方
スーツの裏地は、季節だけでなく着用するシーンに合わせて選ぶことも重要です。シーンによって求められる印象や機能が異なるため、それぞれに適した裏地を選びましょう。

就活やフォーマルな場では総裏が安心

就職活動や冠婚葬祭などのフォーマルな場では、総裏のスーツが適しています。

総裏は見た目にきちんと感があり、高級感も出しやすいため、相手に誠実で落ち着いた印象を与えます。また、スーツの形がしっかりと保たれるため、清潔感を維持しやすいです。

第一印象が重要なシーンでは、総裏スーツを選んでおけば安心です。

営業や外回りでは背抜きが涼しくて動きやすい

営業職や外回りが多い仕事では、動きやすさと涼しさが大切です。背抜きは軽くて風通しが良いため、暑い日や歩く時間が長い日でも快適に過ごせます。

また、背中の裏地がないことでスーツが体の動きにフィットしやすく、アクティブに働けます。汗をかく場面でも、蒸れにくく、清潔感を保ちやすいのも魅力です。

長時間の着用が必要な日は総裏が疲れにくい

長時間スーツを着る必要がある日は、しっかりとした作りの総裏スーツが安心です。裏地が全面についていることで、スーツの型が崩れにくく、姿勢も良く保ちやすいです。

また、生地がしっかりしている分、背中や腰への負担が少なくなり、疲れにくいというメリットもあります。

会議や出張などで長時間過ごす日には、総裏のスーツを選ぶと快適に過ごせます。

スーツの裏地に関するよくある質問

スーツの裏地に関するよくある質問
スーツの裏地については、購入前や着用時にいろいろな疑問が出てくることがあります。ここでは、特によく聞かれる質問に対して、わかりやすく答えていきます。

背抜きのスーツはダサいですか?

背抜きのスーツがダサいということはありません。むしろ、暑い季節に快適に過ごせるよう考えられた、機能性の高い仕立てです。

スーツの見た目は表地で決まることが多く、裏地の仕様は外からは見えないため、見た目で背抜きかどうかはほとんど分かりません。最近ではおしゃれな素材やカラーの裏地をあえて見せる背抜きデザインもあり、若い世代にも人気があります。

重要なのはシルエットやフィット感、清潔感であり、裏地のタイプがダサさにつながることは基本的にありません。自分の体に合っていて、場面に合った着こなしができていれば、背抜きスーツでも十分にかっこよく見えます。

背抜きのスーツを冬に着るのはおかしいですか?

背抜きのスーツを冬に着ることは「絶対におかしい」わけではありません。ですが、寒い時期にはやはり総裏のほうが暖かく、快適に過ごしやすいです。

室内で過ごす時間が多い場合や、電車移動が中心の方であれば、背抜きでも寒さがそれほど気にならない場合もあります。

ただし、外で過ごす時間が長い日や、寒冷地では背抜きでは防寒が不十分になることもあります。そんなときは、コートを重ね着したり、厚手のインナーを着るなど工夫すれば、冬でも背抜きスーツを活用できます。

寒さに弱い方やきちんと感を重視する場面では、総裏を選んだ方が安心です。

オーダースーツで自分に合った裏地を選ぼう

オーダースーツで自分に合った裏地を選ぼう
既製品ではなく、自分の体にぴったり合ったオーダースーツなら、裏地も自分の好みに合わせて選べます。季節や使用シーンに合わせて、背抜きや総裏を自由に選べるのが大きなメリットです。

さらに、裏地の色や素材もカスタマイズできるので、見えないおしゃれを楽しむこともできます。「動きやすさ」「見た目のきちんと感」「快適な着心地」など、自分にとって一番大切なポイントを考えて選びましょう。

Suit Ya」は、自分にぴったりの裏地を選べるオーダースーツ店です。豊富な裏地のバリエーションに加え、ボタンやステッチのカラーまで細かくカスタマイズ可能です。

オンラインで簡単に注文でき、採寸も自宅で完結できるため、忙しいビジネスマンにもおすすめです。高品質なスーツをリーズナブルな価格で提供しており、初めてのオーダースーツにも最適です。自分らしさを演出できる一着を探している方は以下より詳細をご確認ください。

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また、スーツの裏地に関しては以下の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。

>>オーダースーツの裏地の選び方・組み合わせのポイントを解説



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