洗えるスラックス・パンツおすすめ10選!洗い方やメリットも紹介
2025/06/28
スーツに関する基礎知識
汗をかく夏場や梅雨は、スラックスの汚れやニオイも気になる時期です。清潔さを保ちたいと考えながらも、毎回クリーニングに出すのは費用も手間もかかります。
そんな悩みを解決するのが、自宅の洗濯機で手軽に洗えるスラックスです。
本記事では、洗えるスラックスと普通のスラックスとの違い・実際の洗い方・メリットを解説します。
さらに、おすすめブランド10選と、購入後に後悔しないための選び方のポイントも紹介します。
夏に快適なスラックスをお探しの方は、本記事を参考にしてください。
洗えるスラックスとは?普通のスラックスとの違い
洗えるスラックスと普通のスラックスの大きな違いは、素材と加工技術にあります。
一般的なスラックスは、ウール100%など繊細な天然素材が使われています。水洗いすると縮みや型崩れ、風合いの劣化が起きる可能性があるため、ドライクリーニングが必要です。
一方で、洗えるスラックスは、水に強いポリエステルなどの化学繊維を主素材にしています。
最近では、ウールとポリエステルを混紡して、ウールの持つ上質な風合いと化学繊維の耐久性を両立させた生地も増えました。
また、洗えるスラックスは、洗濯を繰り返してもシワになりにくく、センタープレスが消えにくい形態安定加工が施されています。
手間をかけずにスラックスを着用したい方は、洗えるスラックスを選びましょう。
洗えるスラックスを選ぶメリット
洗えるスラックスを選ぶと、以下のようなメリットを得られます。
- クリーニング代を節約できる
- 毎日清潔に保てる
- 雨や汗に強くて扱いやすい
スラックスのクリーニング代や汚れが気になる方のために、洗えるスラックスのメリットを解説します。
クリーニング代を節約できる
洗えるスラックスを選ぶと、クリーニング代を大幅に節約できるのがメリットの1つです。
一般的なスラックスは、清潔さを保つために定期的にクリーニング店へ出す必要があります。
スラックス1本あたりのクリーニング代を500円と仮定します。夏場に週1回のペースでクリーニングに出した場合、1ヵ月で約2,000円、3ヵ月で約6,000円の出費です。
しかし、洗えるスラックスにはクリーニング費用が基本的にかかりません。自宅の洗濯機で洗えるため、必要なのはわずかな水道代と電気代、洗剤代だけです。
数本の洗えるスラックスをローテーションで着用すれば、クリーニング代だけで年間1万円以上の節約につながることもあります。
洗えるスラックスは、長期的に使い続けると経済的なメリットが大きくなります。
毎日清潔に保てる
汗や皮脂汚れ、食事の際のわずかなシミなど、スラックスは目に見えない汚れが蓄積しやすいアイテムです。
スラックスの汚れを放置すると、雑菌が繁殖し、嫌なニオイの原因になります。
洗えるスラックスは、汚れやニオイが気になったその日のうちに自宅で洗濯できるため、雑菌の繁殖を抑制して清潔な状態をキープできます。
清潔感を維持したいビジネスパーソンにとって、こまめに洗えるスラックスは魅力的なアイテムです。
雨や汗に強くて扱いやすい
洗えるスラックスの多くは、速乾性に優れたポリエステルなどの化学繊維を主素材としています。
そのため、急な雨に降られて濡れてしまったり、汗をたくさんかいたりしても乾きが早いのが特徴です。
梅雨の時期や夏場の外回り、出張が多いビジネスパーソンにとって、雨や汗に強いスラックスは心強い味方になります。
洗濯後も短時間で乾くため、夜洗って翌朝着用するローテーションも可能です。洗えるスラックスは、天候を気にせず着用でき、手入れも簡単なのがメリットです。
洗えるスラックスが購入できるおすすめスーツ店10選
洗えるスラックスのなかでも、機能性・デザイン性・コストパフォーマンスに優れたアイテムが購入できる、以下のスーツ店を厳選しました。
- Suit Ya
- AOKI
- はるやま
- SUIT SELECT
- 洋服の青山
- ユニクロ
- FABRIC TOKYO
- P.S.FA
- ORIHICA
- コナカ
それぞれのスーツ店の特徴とおすすめの理由を解説します。
Suit Ya
Suit Yaは高品質なオーダースーツをリーズナブルな価格で提供しているスーツ店です。
特筆すべきは、オーダースーツながら家庭で洗濯できるウォッシャブル機能を多くの生地で選択できる点です。
Suit Yaの洗えるスラックスは、ストレッチ機能が付いているため、抜群の履き心地を実感できます。特に、移動が多い方はストレスを感じにくいでしょう。
ドライな質感と清涼感を重視したい方は、シアサッカー素材のスラックスがおすすめです。
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AOKI
紳士服大手のAOKIの洗えるスラックスでは、特にエアクールスラックスとらくQパンツが人気です。
エアクールスラックスは、大きめのネットに入れることと、中性洗剤の使用が推奨されています。
エアクールスラックスは既存のスラックスと比べて通気量が約1.5倍になっているうえ、裏地にメッシュ素材を使用しているのが特徴です。
らくQパンツは、白・淡色と分けて洗うと色移りが防止できます。ウエストにダブルストレッチを採用し、履き心地を重視しています。
AOKIの洗えるスラックスは、用途に合わせて異なるタイプを選べるのが魅力です。
はるやま
はるやまは、高機能商品を数多く生み出してきた実績のあるスーツ店です。
はるやまの洗えるスラックスの特徴は、優れた防シワ性に加え、ストレッチ性や通気性も考慮されていることです。
例えば、洗えるシリーズのスラックスは、自宅で洗えるウォッシャブル機能はもちろん、ポリエステル素材でストレッチ性も抜群です。
黒・ネイビー・グレーなど色も豊富なので、業界や職種を問わずに多くのビジネスパーソンに適しています。
機能性だけでなく、スタイルアップ効果も期待できるため、見た目の印象にもこだわりたい男性におすすめです。
SUIT SELECT
SUIT SELECTは、佐藤可士和氏の総合監修による合理的な商品展開が特徴のスーツ店です。
スーツをSKINNYやTAPEREDなどシルエットで分類しており、自分の好みに合ったモデルを直感的に選べます。
提供しているスラックスの多くにウォッシャブル機能が備わっており、常に清潔さをキープできるのが人気の秘訣です。
TAPEREDシリーズは膝から裾口にかけて細くなるテーパードがついており、シルエットをすっきりと見せられます。
トレンドを取り入れたシャープなスラックスが多いため、スタイリッシュに着こなしたい若手から中堅のビジネスパーソンに支持されています。
洋服の青山
紳士服販売店大手の洋服の青山は、ノータックからツータックまで幅広いラインナップの洗えるスラックスを取り揃えています。
清涼感を感じる素材やストレッチ性のある素材など、用途に合わせて選べるのも魅力です。
スタイリッシュなデザインだけでなく、現代的なややワイド幅のスラックスもあるので、年代や好みを問わずに自分に合ったスラックスを選べます。
洋服の青山は、信頼性の高い高機能スラックスを求める方におすすめです。
ユニクロ
ユニクロの感動パンツは、洗えるスラックスの代名詞的な存在です。洗濯機で簡単に洗えるだけでなく、洗濯後も乾きが早く、シワになりにくいのが特徴です。
ビジネスシーンに適したウールライクな質感のものから、カジュアルにも使えるコットンライクなものまで、素材やカラーのバリエーションも豊富に揃っています。
何よりもコストパフォーマンスに優れていて、初めて洗えるスラックスを試す方にもおすすめです。
ユニクロの感動パンツは、ビジネスから休日まで、シーンを選ばずに活躍する万能なスラックスです。
FABRIC TOKYO
FABRIC TOKYOは、オーダーメイドのビジネスウェアを提供するスーツ店です。
店舗で一度サイズを登録すれば、その後はいつでもスマートフォンやパソコンから自分にぴったりのスラックスを注文できます。
FABRIC TOKYOの魅力は、オーダーメイドながら機能的な素材を豊富に揃えている点です。もちろん、家庭で洗濯できるウォッシャブル対応のスラックスも多数用意されています。
高級ウールを使用したWASHABLE WOOL STRETCH AIRは、見た目の美しさに加えて、通気性・軽さ・ストレッチ性にも優れています。
FABRIC TOKYOは、既製品に満足できない方に試してほしいスーツ店です。
P.S.FA
P.S.FAは、はるやまが展開する若者向けのスーツブランドです。トレンドを意識したスタイリッシュなデザインと、高い機能性を両立させた商品展開が特徴です。
洗えるスラックスも豊富にラインナップされており、動きやすさを追求したストレッチ素材や、吸湿速乾機能が施されています。
腰位置が高めで細身のシルエットになっているため、現代的なデザインを好む若手のビジネスパーソンにおすすめです。
P.S.FAの洗えるスラックスは、機能性はもちろん、ファッションの一部としてスラックスを楽しみたい方に適しています。
ORIHICA
ORIHICAは、AOKIグループが展開する、若者や若々しい感性を持つ大人向けのスーツ店です。
イギリスの伝統的なスタイルをベースに、現代的なアレンジを加えた商品を展開しています。
ORIHICAの洗えるスラックスは、ビジネスシーンでのきちんと感を保ちながら、快適な着心地を実現する工夫が凝らされています。
特に、オンオフ兼用で使えるTHE 3rd SUITSシリーズのパンツは、ウォッシャブル機能やストレッチ性を備え、カジュアルなセットアップスタイルにも対応しています。
ORIHICAの洗えるスラックスは、機能的ながら、少しお洒落な雰囲気を取り入れたい方に最適です。
コナカ
コナカは、高機能スーツのパイオニア的存在として知られているスーツ店です。その技術力を体現するのが、公式サイトで紹介されているジョンピアースのノータックスラックスです。
JOHN PEARSEのノータックスラックスは、洗濯後のシワの残りにくさと優れた速乾性が特徴です。
夜に洗濯しても翌朝にはしっかり乾いて着用できるため、忙しいビジネスパーソンでも安心して使用できます。
さらに、スラックスの美しいシルエットを保つセンタープレスも、洗濯を繰り返しても消えにくい特殊なプリーツ加工が施されています。
コナカの洗えるスラックスは、長年培ってきた技術力とスタイリッシュなデザインを両立させた夏の味方です。
洗えるスラックスの選び方のポイント
洗えるスラックスは、以下のポイントをもとに選ぶと長く使い続けられます。
- 家庭で洗濯できるか
- ストレッチ性があるか
- シワになりにくいか
- 用途に合っているか
購入後に後悔しないために、それぞれのポイントを解説します。
素材を確認して家庭洗濯できるかチェックする
洗えるスラックスを選ぶ際は、本当に家庭で洗濯できる素材か確認しましょう。内側についている洗濯表示タグに洗濯おけがあると、家庭で洗濯可能です。
マークのなかに書かれた数字は、洗濯する際の液温の上限を示しています。手洗いマークの場合は、洗濯機は使わず優しく手で洗う必要があります。
洗濯表示を確認せずに洗ってしまうと、縮みや風合いの劣化を招く要因になるため注意が必要です。
ストレッチ性があるかをチェックする
ビジネスシーンでの快適性を大きく左右するのが、生地のストレッチ性です。
デスクワークで長時間座っているとき、階段を上り下りするとき、あるいは自転車で通勤するときなど、脚の動きを妨げないストレッチ性が欠かせません。
ストレッチ性のあるスラックス選びでは、生地にポリウレタン(スパンデックスとも呼ばれる)が数パーセントでも混紡されているか確認しましょう。
ポリウレタンはゴムのように伸縮する特性を持つ繊維で、少し含まれるだけで生地の動きやすさが格段に向上します。
購入前に試着して、屈伸運動などをしてみると、自分に合っているか確認できます。
シワになりにくい加工がされているか確認する
家庭で洗える素材を選んでも、洗濯後にアイロンがけが必要だと手間がかかってしまいます。
そこで重要になるのが、シワになりにくい形態安定加工やノンアイロン加工のスラックスを選ぶことです。
形態安定加工やノンアイロン加工が施されたスラックスは、洗濯して干すだけでシワがほとんど残らず、アイロンがけが基本的に不要、もしくは軽くで済みます。
特に、膝の裏側や股の部分はシワになりやすい箇所ですが、形態安定性の高いスラックスは1日中履いてもきれいな状態を保てます。
製品のタグや商品説明に形態安定・ノンアイロン・イージーケアなどの表記があるかを確認しましょう。
用途に合わせてデザインを選ぶ
スラックスを選ぶ際は、機能性だけでなく、デザインも重要なポイントです。スラックスのデザインは、シルエットとタックの有無で変わります。
シルエットには、裾に向かって細くなるテーパードや、直線的なラインのストレートなどがあります。
テーパードは現代的でシャープな印象を与え、ストレートはよりクラシックなスタイルです。
また、腰回りのタックは、ゆとりとデザイン性を左右します。タックがないノータックはすっきりとした見た目で、タックが1本入ったワンタックは腰回りに少しゆとりが生まれます。
自分の体型や、勤めている会社の雰囲気、合わせたいジャケットや靴との相性を考慮してデザインを選びましょう。
スラックスのタックの選び方を知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
>>パンツのタックとは?種類と選び方・スーツの着こなしポイントを解説
洗えるスラックスの洗い方
洗えるスラックスを長く愛用するためには、正しい方法で洗濯する必要があります。
洗えるスラックスの正しい洗い方を紹介します。
何日で洗えばいい?
洗えるスラックスを洗う頻度に、明確な決まりはありません。着用する季節やその日の活動量によって判断するのが基本です。
例えば、夏場は2週間に1回程度、空気が乾燥している冬場は月に1回程度でも問題ありません。
清潔さを保つためにも、自分なりのルールを決めて定期的に洗濯する習慣をつけるのがおすすめです。
洗濯表示タグを確認する
洗濯を始める前に、スラックスの内側に付いている洗濯表示タグを再確認しましょう。このタグには、その衣類に最適な洗い方が記号で示されています。
特に重要なのが、洗濯おけのマークです。洗濯おけのマークがあれば家庭用洗濯機で洗えますが、マークのなかにバツ印がついていれば家庭洗濯はできません。
また、使用できる洗剤の種類も確認します。三角形のみなら塩素系と酸素系、どちらの漂白剤も使用可能です。三角形のなかに線がある場合、酸素系漂白剤のみを使用してください。
ネットに入れて洗濯機の「手洗いモード」を使う
スラックスを洗濯機に入れる際は、生地へのダメージを抑えるために、洗濯ネットを使用します。このとき、スラックスを適当に丸めて入れるのは避けましょう。
ボタンやホックはすべて留め、ファスナーも閉じた状態で、汚れが気になる面が表になるようにして、丁寧に折り畳んでからネットに入れます。
折り畳んでネットに入れると洗濯中のねじれや絡まりを防ぎ、シワもつきにくくなります。
洗濯機の設定は、水流が弱い手洗いコース・ドライコース・おしゃれ着コースなどを選びましょう。
通常のコースで洗濯してしまうと、生地が傷んだり、形態安定加工の効果が薄れたりする原因になりかねません。洗濯物を詰め込みすぎず、優しく洗うことを心がけましょう。
脱水は短めにして形を整えて干す
洗濯工程のなかで、特にシワがつきやすいのが脱水の時間です。脱水時間が長すぎると、生地に強い圧力がかかり、シワが付いてしまいます。
洗えるスラックスの脱水は、30秒から1分程度の短い時間に設定するのが基本です。
脱水が終わったら、すぐに洗濯機から取り出しましょう。濡れたままスラックスを放置すると、その間にシワが定着してしまいます。
取り出したら両手で挟むようにして軽く叩き、縫い目を意識しながら全体の形を整えると、乾いたあとの仕上がりが格段に美しくなります。
乾燥機は基本的に使わず自然乾燥する
洗えるスラックスの多くは、タンブラー乾燥機(乾燥機能付き洗濯機を含む)の使用が禁止されています。
乾燥機の高温は、ポリエステルなどの化学繊維を縮ませたり、生地を傷めたりする原因となるためです。
洗濯表示タグを確認し、タンブラー乾燥が禁止されている場合は自然乾燥させましょう。
干す際は、風通しのよい日陰を選びます。直射日光は色あせの原因になるため避けてるのが無難です。
スラックス用のハンガーやピンチハンガーを使うと、シワが自然に伸び、乾きも早くなります。
洗えるスラックスで暑い夏も快適に過ごそう
洗えるスラックスには、クリーニング代を節約する経済性、汗やニオイをリセットできる清潔性、そして天候や日々の雑務から解放される利便性などのメリットがあります。
本記事で紹介したおすすめのスーツ店や選び方を参考に、自分に合った洗えるスラックスを購入してみましょう。
暑い夏でも快適な洗えるスラックスをお求めの方には、Suit Yaがおすすめです。
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