スーツのシワの取り方は?アイロンなしの方法やメンテナンスのポイントを解説
2024/12/27
スーツに関する基礎知識
スーツは、着用する機会の多いビジネスマンにとって、相手に与える印象を左右する大事なアイテムです。ビジネスマンの顔とも言えるスーツにシワができていると、だらしない、仕事に対してやる気がなさそうなど、マイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
しかし、仕事が忙しいビジネスマンは、アイロンがけをしたりクリーニングに出したりする時間が取れないケースもあるかもしれません。
結論として、スーツのシワは、浴室の蒸気や霧吹きを活用すれば、アイロンなしでも手軽に取ることが可能です。
この記事では、スーツのシワをアイロンなしで取る方法や、できにくくさせるポイント・保管方法について詳しく解説します。ビジネスシーンでシワのないきれいなスーツを着用して、相手に好印象を与えたい方は参考にしてください。
スーツにシワができる原因
スーツにシワができる原因は、主に以下の4つです。
- 繊維が曲がることでシワが発生する
- 保管時の圧力や折り方の影響
- 着用時の動きや姿勢が原因
- 湿度や素材の特性による影響
シワをできにくくさせるために、シワになる原因を一つずつ見ていきましょう。
繊維が曲がることでシワが発生する
スーツの繊維が曲がることで、シワは発生します。とくに綿や麻、レーヨンなどの天然繊維は、形状を回復する力が弱くシワができやすいです。
一方、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維は、折りたたんで変形してもすぐに形がもどるため、シワが生じにくいです。
着用時や洗濯時に一定期間スーツが折り畳まれると、その状態で繊維自体が固まってしまい、シワが発生します。
保管時の圧力や折り方の影響
スーツにシワができる原因の一つとして、保管時の圧力や折り方の影響が挙げられます。例えば、以下のような保管方法です。
- 肩幅に合っていないハンガーにかける
- 乱雑に折りたたむ
- 他の重い衣類と一緒に収納する
上記のような方法で保管すると、スーツに圧力がかかり、シワが生じてしまいます。
圧力がかかった状態で、放置する時間が長ければ長いほど、大きく取れづらいシワができるので注意してください。
着用時の動きや姿勢が原因
着用時の動きや姿勢が原因で、スーツにシワが生じる場合もあります。例えば、以下のような動きです。
- 座ったり立ち上がったりする
- 重たいバッグを肩にかける
- 長時間同じ姿勢でいる
- 足を組む
普段から無意識に行なっている動きによって、シワが生じています。
とくに座ったり立ち上がったりすると股間や膝周りに、重たいバッグを肩にかけると肩や腕の部分にシワができやすいです。
また、自分の体にサイズが合っていない場合も、スーツにシワができてしまいます。シワができにくく、着心地の良いスーツを着用したい方は、オーダーメイドで製作するのもおすすめです。
以下の記事で、安くオーダースーツを手に入れられるコスパの良いブランドを厳選しました。オーダー初心者で、まずは価格の安いブランドでオーダーしたいと考えている方は、参考にしてください。
>>オーダースーツが安いコスパ最強ブランド10選!失敗しない選び方も解説
湿度や素材の特性による影響
スーツにシワができる原因として、湿度や素材の特性による影響も考えられます。
高い湿度や暑い日の汗などでスーツが水分を吸収すると、シワがつきやすくなります。また、特性上シワがつきやすい・シワになりにくい素材は、以下のとおりです。
シワがつきやすい | シワになりにくい |
---|---|
・綿 ・麻 ・リネン ・シルク ・コットン ・レーヨン(再生素材) |
・ウール ・ポリエステル ・ナイロン ・ウール・ポリエステル混紡生地 |
とくにウールは水分を吸収すると膨らむ性質があり、湿度が高い日や汗をかく日の着用はおすすめできません。
スーツのシワをアイロンなしで取る方法
スーツのシワをアイロンなしで取る方法は、以下の4つです。
- 浴室の蒸気を活用する
- 霧吹きで湿らせて乾燥させる
- シワ取りスプレーを使用する
- 衣類スチーマーで蒸気を当てる
万が一スーツにシワができてしまった場合は、ここで紹介する方法を試してみてください。
浴室の蒸気を活用する
浴室の蒸気を活用することで、簡単にスーツのシワを取れます。この方法は自宅だけではなく出張先でも利用できるため、覚えておくと役に立つでしょう。
具体的な流れは、以下のとおりです。
- スーツをハンガーで浴室内に吊るす
- 浴室内を湿気で満たす
- 15〜30分ほど放置して取り出す
- (風通しの良い場所で)干す
一から浴室を湿気で満たすのは手間と時間がかかるため、入浴後の湿度が高い時に行うのが理想的です。
ただし、湿気で満たされた場所に長い間放置しすぎると、カビの原因になるので注意してください。また、事前に湿気に弱い革製品は外しておきましょう。
霧吹きで湿らせて乾燥させる
スーツのシワをアイロンなしで取る方法として、霧吹きで湿らせて乾燥させることも挙げられます。手軽にでき効果も高いため、とくに毎日忙しいビジネスマンにおすすめです。
具体的な手順は、以下のとおりです。
- スプレーボトルにぬるま湯(約30度)を入れる
- スーツをハンガーにかけて風通しの良い場所に吊るす
- シワが気になる部分に少量ずつ霧吹きをする
- 手で軽く引っ張りながらシワを伸ばす
- 風通しの良い場所に吊るして乾燥させる
吹きかける水は冷たいよりもぬるい温度の方が、乾きやすく、忙しい方に最適だと言えます。
また、過剰に水分を与えると、色落ちや生地の傷みの原因になるため、軽く湿らせる程度にしてください。
シワ取りスプレーを使用する
スーツのシワは、市販のシワ取りスプレーでも簡単に取れます。シワ取りスプレーは、ホームセンターやディスカウントショップなどで手軽に購入できます。
シワ取りスプレーを使用する手順は、以下のとおりです。
- 目立たない部分で色落ちしないか確認する
- スプレー瓶をよく振る
- シワが気になる部分から約20〜25cm離した場所から吹きかける
- 吹きかけた後は軽く引っ張りながらシワを伸ばす
- ハンガーに吊るしたまま風通しの良い場所で乾かす
濃い色のスーツだと色落ちする可能性があるため、必ずはじめに目立たない箇所で確認しましょう。
また、風通しの良い場所や換気をした部屋で行い、人が吸引しないよう注意しながら行なってください。
衣類スチーマーで蒸気を当てる
スーツのシワをアイロンなしで取る方法として、衣類スチーマーで蒸気を当てる方法も効果的です。
具体的な流れは、以下になります。
- スーツをハンガーにかけて風通しの良い場所に吊るす
- スチーマーの水タンクに水を入れて電源をつける
- スーツから約20〜30cm離してシワが気になる部分に蒸気を当てる
- 手で生地を軽く引っ張りながらシワを伸ばす
- ハンガーにかけて風通しの良い場所で乾燥させる
スチーマーはシワ取りだけでなく、衣類の臭いを軽減する効果も期待できます。また、高温になりすぎないため、デリケートな素材でも安心して使用できる点が魅力です。
スーツのシワが取れない場合はクリーニングで直る?
スーツのシワが取れない場合は、クリーニングに出すことできれいな状態に戻ります。
クリーニング店では、専門の機械や技術を使用するため、自宅のケアでは取れない頑固なシワでも伸ばせます。さらに、シワ取りだけでなく汚れや臭いの除去も行なってくれるので、適度にクリーニングに出すと、きれいな状態で長く愛用できるでしょう。
また、ウールやシルクなどのデリケートな素材は、自宅でのケアだと傷めてしまう可能性があります。しかし、クリーニング店では、専門的な手法で傷ませることなく、きれいに仕上げてくれます。
以下の記事でクリーニングに出す適切な頻度や相場、正しいオーダーの仕方を詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
>>スーツのクリーニング完全ガイド!頻度・値段・出し方・かかる日数を徹底解説
スーツのシワを減らすための着用時のポイント
スーツのシワを減らすための着用時のポイントは、以下の4つです。
- 正しい姿勢を保つ
- 座る際に深く腰掛ける
- 同じスーツを連続で着用しない
- スーツのローテーションを実施する
次にスーツを着用する時から、上記のポイントを意識してみてください。
正しい姿勢を保つ
スーツのシワを減らすためには、正しい姿勢を保つことが大事です。姿勢を正しく保つことで、スーツが変形するのを防ぎ、シワをできにくくしてくれます。
また、背筋を伸ばし、肩をリラックスさせると、スーツ全体のシルエットを美しく見せられます。
座る際に深く腰掛ける
スーツのシワを未然に防ぐために、椅子に座る際は深く腰掛けましょう。深く腰掛けることで、太ももやお尻の生地が押しつぶされる面積を小さくできます。
逆に浅く座ると、体重が生地に均等にかからず、特定の部分に圧力が集中してシワが生じやすくなります。また、脚を組んで座ると、生地がくしゃっとなりシワができやすくなるので、できるだけ避けてください。
同じスーツを連続で着用しない
同じスーツを連続で着用しないことでも、スーツのシワを防げます。
スーツは着用することで繊維に負荷がかかり、弾力性が失われます。その状態で連続して同じスーツを着用すると、繊維が曲がった状態で固まり、シワが定着するのです。
繊維が元の形状や弾力を取り戻すまで、少なくとも48時間(2日間)は休ませましょう。
スーツのローテーションを実施する
スーツのローテーションを実施することで、シワの発生を抑えられます。
基本的にスーツは体から発生する汗や湿気を吸収するため、着用後に十分な休息を与えないと、湿気が残り、生地がふやけた状態になります。この状態で再度着ると、型崩れやシワの原因になるでしょう。
最低でも3着以上のスーツを持ち、それぞれをローテーションで着用するのがおすすめです。
スーツのシワを防ぐための保管方法
スーツのシワを防ぐための保管方法は、以下の4つです。
- 肩幅に合ったハンガーを使用する
- 上下を分けて吊るす
- 風通しの良い場所で保管する
- 防シワ加工スーツを選択する
それぞれ見ていきましょう。
肩幅に合ったハンガーを使用する
スーツのシワを防ぐための保管方法として、肩幅に合ったハンガーを使用することが効果的です。
肩幅に合ったハンガーを使用すると、肩パッドの形を維持し、型崩れを防いでくれます。また、スーツ全体が自然な形で吊るされるため、小さなシワなら勝手に伸びてくれるでしょう。
上下を分けて吊るす
ジャケットとパンツを分けて吊るすことで、互いに圧迫されず、シワができにくくなります。とくにパンツは折り目がつきやすいため、専用のズボンハンガーで自然な形で保管してください。
また、上下を離して保管すれば、摩擦で生地が傷むこともないため安心です。
風通しの良い場所で保管する
スーツのシワを防ぐには、風通しの良い場所で保管すると良いです。湿気が多い場所で保管すると、シワが生じやすくなるだけではなく、カビが生えたり、嫌な臭いが発生したりする原因にもなり得ます。
また、カビや虫が繁殖して、虫食いの被害を受ける可能性も考えられます。
スーツは、日光を避けつつ、適度な風通しを確保できる場所で保管しましょう。
防シワ加工スーツを選択する
できてしまったシワがどうしても直らない場合は、防シワ加工が施されたスーツを選択すると良いでしょう。
防シワ加工が施されたスーツはシワができても元に戻る復元力が高く、きれいな状態を維持できます。また、着用した際は、ハンガーに吊るしておくだけで小さなシワなら自然と回復してくれます。
アイロンがけやクリーニングに出す手間がかからないため、忙しいビジネスマンにおすすめです。
正しくスーツをメンテナンスして長く着用しよう
スーツはビジネスマンの顔とも言える大事なアイテムで、シワができていると、相手にだらしない印象を与えてしまいます。シワが原因で、大事な商談に失敗する可能性もゼロではないでしょう。
スーツのシワは、以下の方法を実践することで簡単に取れるケースがほとんどです。
- 浴室の蒸気を活用する
- 霧吹きで湿らせて乾燥させる
- シワ取りスプレーを使用する
- 衣類スチーマーで蒸気を当てる
- アイロンにかける
しかし、長い間シワを放置していた場合、上記の方法ではなかなか直らない可能性もあります。そういった場合は、防シワ加工が施されたスーツを新調するのがおすすめです。
また、オーダースーツなら、防シワ加工でシワができにくいだけでなく、撥水加工やストレッチ加工など、他のオプションも一緒にオーダーできます。さらに「Suit Ya」なら、さまざまなオプションを無料で付けられるので、リーズナブルな価格で高性能のスーツに仕上げられます。
防シワ加工が施されたスーツを着用して、シワを取る手間を省きたい方は、ぜひ「Suit Ya」での購入をご検討ください。
\新規会員登録で1,000円OFFクーポンプレゼント/