スーツの素材の種類は何がある?選び方とおすすめを紹介

2024/07/30

スーツに関する基礎知識

スーツの素材の種類は何がある?選び方とおすすめを紹介

スーツを着用する機会が多いビジネスマンの中には、サイズ感や見た目だけでなく、素材にもこだわりたい方は多いと思います。主に使用される素材は7種類あり、それぞれの機能性や着心地、適した季節はさまざまです。

そのため、どれを選べば良いのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、スーツに使用される素材の種類や選び方について解説します。素材ごとのメリット・デメリットや季節ごとのおすすめ素材についても紹介するので、本記事を参考にしてシーンに合ったスーツを着こなしましょう。

スーツの素材の種類

スーツの素材の種類

スーツは素材によって機能性や着心地がまったく異なります。主に使用される素材は以下の7つです。

  • ウール
  • コットン
  • リネン
  • シルク
  • ポリエステル
  • ナイロン
  • レーヨン

ここでは、それぞれの特徴やメリット・デメリットについて紹介していきます。サイズだけでなく素材にまでこだわって理想のスーツを仕立てたい方は、それぞれの特徴を把握しておきましょう。

ウール

ウールのメリットは以下のとおりです。

  • 保温性が高い
  • 通気性に優れている
  • シワになりにくい
  • 吸湿性が高い
  • 伸縮性がある
  • 耐久性が高い
  • 静電気が起きにくい

一方、ウールのデメリットは以下のとおりです。

  • 水に弱い
  • 虫に食われやすい
  • 価格が高い
  • こまめな手入れが必要

ウールは保温性が高く寒い季節に最適なだけでなく、通気性にも優れているため汗をかきやすい暑い季節でも快適に過ごせます。耐久性が高くシワができにくい、長期間使用しても形状や質感を保ちやすいなどの魅力もあります。

ただし、ウールは水に濡れると縮んでしまう性質があるため、過度な洗濯は避けなければいけません。また、こまめな手入れを行っていないと、毛玉ができたり虫に食われて生地が劣化しやすかったりするのが難点だと言えます。

コットン

コットン​​のメリットは以下のとおりです。

  • カジュアル感を演出できる
  • 通気性と吸水性に優れている
  • 肌触りが柔らかい
  • 静電気が起きにくい
  • 耐久性や耐熱性に優れている

一方、コットン​​のデメリットは以下のとおりです。

  • シワになりやすい
  • 水洗いで縮みやすい
  • 色落ちしやすい
  • フォーマルさが低い

コットンはウールよりもカジュアルな印象を与えるため、よりリラックスした雰囲気を演出できます。通気性や吸水性に優れているため、暑い季節でも快適にスーツを着用できるのが魅力です。また、肌触りが柔らかく着心地が良い、天然素材で静電気が起きにくいなどの特徴があり、ストレスなく着用できる点も魅力の一つです。

ただし、水洗いで縮みやすかったり、色が落ちやすかったりするため、過度な洗濯は避けなければいけません。コットンを使用したスーツはカジュアル感が強いため、ビジネスシーンには不向きな場合が多いでしょう。

リネン

リネンのメリットは以下のとおりです。

  • 通気性と吸湿性に優れている
  • 涼しげで季節感のある印象を演出できる
  • 耐久性と耐熱性に優れている
  • 速乾性にも優れている
  • 繊維に抗菌性がある

一方、リネンのデメリットは以下のとおりです。

  • シワになりやすい
  • カジュアルな印象が強い
  • 着用する季節が限られる
  • 水洗いで縮みやすい

リネンは天然素材の中でも抜群の通気性と吸湿性を誇っていることに加えて、サラッとした見た目をしているため夏の定番素材とされています。夏の日差しを防いでくれるため、スーツを長い間着用しても快適に過ごせます。また、繊維自体に抗菌性があり、カビや雑菌の繁殖をおさえてくれるのも魅力の一つです。

ただし、リネンは特にシワができやすい素材であり、見栄えが重要視されるビジネスシーンにはふさわしくありません。一度出きたシワは取るのが難しいため、脱水の時間を短くしたり、霧吹きで少し湿らせた後にアイロンをかけたりなど、シワを防ぐ対策が必須です。

シルク

シルクのメリットは以下のとおりです。

  • 高級感を醸し出せる
  • 肌触りが柔らかい
  • 吸湿性と放湿性に優れている
  • 静電気が起きにくい
  • ホコリがつきにくい

一方、シルクのデメリットは以下のとおりです。

  • 摩擦に弱く傷みやすい
  • 水に濡れると縮みやすい
  • 手入れが難しい

シルクは美しい光沢感があり、高級感や大人の上品さを演出できます。肌触りが柔らかく着心地が良いため「スーツはチクチクする……」といった敏感肌の方でも快適に着こなせるのが魅力です。また、天然素材であり静電気が起こりにくいので、小さなちりやホコリなどが付着しにくくきれいな見た目を長い間キープできます。

ただし、摩擦に弱く耐久性が低いため、生地が傷みやすいのが大きなデメリットです。また、水に濡れるとシミができやすいので、雨でスーツが濡れた際はタオルやハンカチで拭いたり、風通しの良い場所にハンガーで干したりしなければいけません。

ポリエステル

ポリエステル​​のメリットは以下のとおりです。

  • 強度があり摩擦や引っ張りに強い
  • シワになりにくい
  • 家庭用洗濯機で洗えるため手入れがしやすい
  • コストパフォーマンスに優れている
  • 虫害に強く保管が簡単

一方、ポリエステル​​のデメリットは以下のとおりです。

  • 通気性が悪い
  • 静電気が発生しやすい
  • 汚れを吸着しやすい
  • 高温に弱い

ポリエステルは、石油から作られており、軽量かつ耐久性が高い素材として注目されています。耐久性が高い、シワになりにくいなどの特徴から、長くきれいな状態で愛用できます。水に強く家庭用洗濯機でも洗えるため、手入れがしやすいのもポイントです。

ただし、通気性や吸湿性が低いため、湿気がこもりやすく暑い季節には向いていません。また、ポリエステルは合成繊維であり静電気が発生しやすいので、乾燥した季節は着心地が悪かったり毛羽立ちで見栄えが悪くなったりする可能性があります。

ナイロン

ナイロン​​のメリットは以下のとおりです。

  • 摩擦に強い
  • 弾力性がありシワになりにくい
  • 軽い
  • 家庭用洗濯機で洗えるため手入れがしやすい
  • 速乾性が高い

一方、ナイロン​​のデメリットは以下のとおりです。

  • 吸湿性が低く蒸れやすい
  • 熱に弱い
  • 静電気が発生しやすい
  • 日光に弱く黄ばみや色あせが起こりやすい

ナイロンは、スポーツウェアやバッグなどに幅広く使用されている素材になります。摩擦に強く弾力性があるため、シワになりにくいです。ナイロンを採用したスーツはとにかく軽く、快適に動けます。

ただし、吸湿性が低く蒸れやすいので、汗をかきやすい夏場にはふさわしくありません。熱に弱く高い温度でアイロンをかけると、変形したり溶けたりするリスクがあります。また、日光に弱く黄ばみや色あせが起こりやすいため、乾かす際は直射日光を避けて風通しの良い日陰に干しましょう。

レーヨン

レーヨンのメリットは以下のとおりです。

  • 光沢があり上品に見える
  • なめらかで肌触りが良い
  • ドレープ性が高い
  • 通気性と吸湿性に優れている
  • 染色性が高く鮮やかな色合いを表現できる

一方、レーヨンのデメリットは以下のとおりです。

  • 摩擦に弱い
  • 水に弱く洗濯しづらい
  • 熱に弱い
  • 縮んだり変形したりしやすい

レーヨンは、シルクと同じ上品な光沢感や肌触りの良さを兼ね備えていながら、安価で手に入れられます。ドレープ性が高く、スーツを着用した際に体の動きに合わせて美しいシルエットを形成できます。また、染色性に優れているため、鮮やかな色合いに仕上がりやすいです。

ただし、レーヨンは植物性の繊維からできているため、水に弱く洗濯機で洗うとシワになったり生地が傷んだりする可能性が高いです。熱に弱く変形しやすいので、アイロンをかける際は高温を避ける、当て布をするなどの対策をしましょう。

スーツ素材の選び方

スーツ素材の選び方

スーツに採用する素材を選ぶ際は、以下のポイントを意識する必要があります。

  • 用途に応じて選ぶ
  • 季節に合わせて選ぶ
  • 着心地を重視する
  • 予算に合わせて選ぶ

ポイントを意識して、自分に合ったスーツを選びましょう。

用途に応じて選ぶ

スーツの素材は用途に応じて選ぶのが良いです。ビジネスシーンはカジュアル感が強かったり、光沢感が出たりするものはふさわしくありません。

オフィスカジュアルや私服としてスーツを着る際は、堅くなりすぎない素材がふさわしいでしょう。たとえば、コットンやリネンなどは、適度なカジュアルさを演出できるためおすすめです。

また、結婚式やパーティーなどのフォーマルな場面では、上品さを醸し出せる素材が最適です。光沢感が出るレーヨンや高級感を出せるシルクなどを選ぶと良いでしょう。

季節に合わせて選ぶ

スーツの素材は、季節に合わせて選ぶのがおすすめです。暑い季節と寒い季節に関係なくスーツの形は変わらないため、素材で暑さや寒さに対策する必要があります。

汗をかきやすい季節は、通気性や吸湿性に優れているレーヨンやリネンを選ぶと、スーツを着用した状態でも快適に過ごせます。また、ウールは保温性が高く寒い季節の定番素材ですが、吸湿性が高いため夏場にも対応可能です。

寒い季節は、保温性の高いウールやポリエステルがおすすめです。生地がしっかりしており、高級感を醸し出せるシルクも寒い季節感に合っています。

着心地を重視する

スーツの素材を選ぶ際は、着心地を重視すると良いです。着心地の悪い素材を選んでしまうと、スーツを着用している際にストレスを感じるかもしれません。

着心地の良い素材を選んで快適にスーツを着たいなら、オーダースーツがおすすめです。オーダースーツなら、一から素材を選んで自分にとって理想のスーツを仕立てられます。快適にかっこよくスーツを着こなすために、オーダースーツで依頼しましょう。

予算に合わせて選ぶ

スーツの素材は、予算に合わせて選ぶことも大事です。素材によって価格はさまざまであり、適当に選ぶと予想外の高額で家計の負担になってしまう可能性もあります。スーツの素材は、あらかじめ決めた予算を考慮しながら選びましょう。

季節ごとのおすすめスーツ素材

季節ごとのおすすめスーツ素材

季節ごとのおすすめスーツ素材は、以下になります。

  • 春夏:リネン、シアサッカー
  • 秋冬:ウール、ツイード

それぞれの季節に合った素材で、スーツを快適にかっこよく着こなしましょう。

春夏:リネン、シアサッカー

気温が上がりやすい春や夏は、リネン・シアサッカーがおすすめです。

リネンは天然素材の中でも抜群の通気性と吸湿性を誇っているだけでなく、サラッとした見た目をしているため春や夏の季節感を演出できます。

シアサッカーは、ドライタッチな肌触りや清涼感が特徴的であり、暑い春や夏でも快適に過ごせます。また、シアサッカーは爽やかなブルーと相性が良く、暑い季節にピッタリです。

秋冬:ウール、ツイード

寒い季節である秋や冬は、ウール・ツイードがおすすめです。

ウールは保温性に優れており、気温が下がりやすい季節でも快適に過ごせます。また、静電気が起こりにくく、乾燥する冬場に最適です。

ツイードは空気をよく含む性質があるため、他の素材に比べて防寒性に優れています。凹凸がありゴツゴツした独特なざらつきが特徴的で、寒い冬場の季節感を醸し出せるのもポイントです。

オーダースーツなら理想の素材で製作可能

オーダースーツなら理想の素材で製作可能

スーツを着用する機会が多いビジネスマンが快適に過ごすためには、サイズ感だけでなく素材にまでこだわる必要があります。

素材選びが適当だと、汗をかきやすく湿気がこもる季節に、通気性の悪い素材で仕立てたスーツを着てしまう可能性もあります。季節に合っていない素材のスーツを着ると、不快な気持ちで働くことになるかもしれません。

快適にビジネスライフを過ごしたいなら、素材にまでこだわる必要があります。しかし、既製品だとすでに出来上がっているため、理想の素材でスーツを作れません。

理想の素材でスーツを制作したいなら、オーダースーツがおすすめです。オーダースーツなら数ある素材の中から、季節や用途に応じて自由に選択できます。また、オーダースーツ店の「Suit Ya」なら、素材だけでなくデザインやオプションなどにもこだわった世界で一つだけのスーツを仕立てられます。

さらに、オンラインでオーダーから受け取りまでのすべてが完結するため、仕事や育児が忙しい方でも隙間時間で注文可能です。素材にまでこだわったスーツで快適なビジネスライフを過ごしたいなら、ぜひ一度「Suit Ya」にお問い合わせください。

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