パンツのタックとは?種類と選び方・スーツの着こなしポイントを解説
2025/02/14
スーツに関する基礎知識
パンツに入っているタックとは、生地を折り畳んだ際に出てくる「ヒダ」のことです。タックにまでこだわることで、着心地の良さや動きやすさを向上できるだけでなく、自分好みのおしゃれなスタイルを実現できます。
そこで本記事では、パンツのタックにおける基本的な特徴や種類、シーン別の選び方を解説します。
タック入りパンツをおしゃれに着こなすコツも紹介しているので、自分に合ったスタイルで、周りと差をつけたい方はぜひ参考にしてください。
タックとは?パンツにおける基本的な役割と特徴
タックは、パンツのウエスト周辺に施される布の折りヒダを指します。
以下で、基本的な定義やパンツに施される理由、着用した際のシルエットに与える影響などを詳しく解説していきます。
タックの基本的な定義
タックとは、パンツの布地を押し込んだり、折り畳んだりすることによって生じる「ヒダ」のことです。
また、タックには以下のようにさまざまな種類があります。
- ノープリーツ(ノータック):ヒダなし
- 1プリーツ(ワンタック):1本のヒダ
- 2プリーツ(ツータック):2本のヒダ
タックの種類によって、見た目のデザインだけでなく、相手に与える印象や快適性も異なります。そのため、自分の体型や好みに応じて適切なスタイルを選ぶことが大切です。
パンツにタックを入れる理由
スーツのパンツにタックを入れる理由は、主に機能性とデザイン性の向上にあります。タックを入れることで得られるメリットは以下のとおりです。
- 立ったり座ったりの動作がしやすくなる
- 体型に合わせた美しいラインを作り出してくれる
- クラシカルで上品な印象を与えられる
体型や着用シーンに応じてさまざまな種類のタックを採用すると、より快適さと見た目を向上させられます。
タックがシルエットに与える影響
パンツのタックは、腰回りやヒップにゆとりを持たせるデザインで、以下のような影響を与えてくれます。
- 立ったり座ったりした際の窮屈さを軽減してくれる
- 体にフィットしてスリムなシルエットを表現してくれる
- スマートながらリラックスした印象のあるシルエットにしてくれる
タックがあることで、スマートながらも足のラインを拾いすぎず、全体的にバランスの取れた印象を与えてくれるでしょう。
また、ウエスト部分にゆとりが生まれ、体型をカバーする上でも役立ちます。
パンツのタックの種類とそれぞれの特徴
パンツのタックは、入れる位置や形状によってもスタイルが異なり、以下3つの種類があります。
- ノープリーツ(ノータック)
- 1プリーツ(ワンタック)
- 2プリーツ(ツータック)
自身の体型や着用シーンなどに応じて使い分けると、よりスマートかつおしゃれにスーツを着こなせるでしょう。
ノープリーツ(ノータック)
ノープリーツ(ノータック)は、パンツにタックがないデザインで、とくにシンプルで洗練された見た目を好む人に人気です。
タックがないことで、ウエスト部分がスッキリとしたシルエットを持ち、動きやすさや快適さを提供してくれます。さらに、しゃがんだりするときの動きがスムーズで、パンツの中から下着がはみ出す心配もありません。
また、ノープリーツは、従来のスラックスやスーツパンツと比べても、よりモダンでスタイリッシュな印象を与えられます。そのため、スリムフィットやテーパードスタイルのパンツと相性が抜群です。
1プリーツ(ワンタック)
1プリーツ(ワンタック)は、一般的に1本のヒダが入ったスタイルを指します。
前面に1本のヒダがあり、これによりパンツの太ももやお尻の部分に一定のゆとりが生まれ、着用感が向上します。パンツのデザインに動きやすさや快適性を求める人に、選ばれやすいです。
ヒダが1本入ることで得られるメリットは、以下になります。
- ウエスト周りがすっきりと見える
- 膝を曲げたり歩いたりする際のストレスが軽減される
- カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンに対応できる
1プリーツは、タイトすぎずかつリラックスしすぎないバランスの取れたスタイルを求める場合に、選ぶと良いでしょう。
2プリーツ(ツータック)
2プリーツ(ツータック)のパンツは、左右にそれぞれ2本のタックが入ったデザインで、1プリーツ以上に腰回りにゆとりが生まれます。
さらに、生まれるゆとりが体型をカバーする効果も期待できるため、体型に自信がない方におすすめです。ビジネスシーンやフォーマルな場面ですっきりとした印象を与えたいなら、ぜひ取り入れたいアイテムだと言えるでしょう。
また、クラシックなテイストを持ちながらも現代的なエッセンスを取り入れたデザインとされており、ファッショントレンドにおいても注目されています。
タックの有無で変わるパンツのシルエットと印象
パンツのデザインにおいて、タックの有無はシルエットや印象に大きな影響を与えます。また、1プリーツや2プリーツなど、ヒダの数でもシルエットに違いが生じます。
以下でタックの有無やヒダ数の違いによって、シルエットや印象がどのように変化するかを解説するので、ぜひ参考にしてください。
ノープリーツのシルエットと特徴
ノープリーツパンツは、プリーツのないストレートカットのデザインが特徴です。その特徴により、全体的にすっきりとしたシルエットを形成します。
また、プリーツがないため、縦のラインが強調され、よりスタイルが引き締まって見える点が魅力です。とくにウエスト周りや太ももにゆとりがある場合でも、体型をスマートに見せてくれます。
さらに、ストレッチ性の高い生地が使われるケースが多く、ビジネスシーンだけでなく、普段着としても人気です。
1プリーツ・2プリーツのシルエットの違い
1プリーツは、パンツの前面に左右それぞれ1本のプリーツが入ったスタイルで、シルエットは比較的タイトです。タイトなシルエットは、洗練された印象を与え、スリムな体型を強調するので、フォーマルな場面やビジネスシーンに適しています。
一方、2プリーツは、左右に2本ずつプリーツが入るデザインで、ゆとりのあるシルエットが強調されます。さらに、動きやすさや着心地の良さに強みを持ち、主にカジュアルシーンで取り入れられやすい印象です。
タック入りパンツとノータックパンツのメリット・デメリット
ここでは、タック入りパンツとノータックパンツそれぞれのメリット・デメリットを紹介します。
自分の体型や着用シーンに合ったデザインを選ぶために、しっかり把握しておきましょう。
タック入りパンツのメリット
タック入りパンツは、ファッション性だけでなく、実用性にも優れた特徴を持っています。具体的なメリットは、以下のとおりです。
- 腰回りに余裕が生まれて動きやすが向上する
- 視覚的にスラリとした印象を与えられる
- 体へのフィット感が増す
- クラシカルかつオシャレな印象を醸し出せる
- 座った際のシワが付きにくくスーツを長持ちさせられる
また、タックの本数を変えることで、見た目の印象を変えられるため、コーディネートの幅も広がるでしょう。
タック入りパンツのデメリット
タック入りパンツはメリットが多いものの、以下のようなデメリットも存在します。
- 腰まわりの余裕さが逆にスタイリッシュな印象を与えにくい場合もある
- 体型をより大きく見せてしまう可能性がある
- 座りジワが目立ちやすくなる
上記を踏まえると、タック入りパンツは一概に良いとも悪いとも言えないため、自分の体型や着用シーンを考慮して、着用するかの判断をしてみてください。
ノータックパンツのメリット
ノータックパンツは、一般的にタックがないデザインで、以下のようなメリットがあります。
- 裾幅が細くなり全体的にスリムな印象を与えられる
- 体型に自信がない人でも着用しやすい
- 通気性に優れており季節を問わず快適に着用できる
- シンプルなデザインでコーディネートの幅が広い
また、タックがない分、ウエスト周りがタイトかつ体のラインに沿ったシルエットを形成でき、より洗練された印象を与えられるでしょう。
ノータックパンツのデメリット
ノータックパンツは、スリムでタイトなシルエットを演出できますが、その反面、以下のようなデメリットもあります。
- ウエスト周りにゆとりがなく窮屈に感じる場合もある
- ウエスト周りがパツパツに感じる人もいる
- 体型のラインを強調してしまう
- カジュアルな印象が強くフォーマルな場には適さない
デメリットも考慮した上で、タック入りパンツとノータックパンツのどちらを着用するか決めましょう。
スーツスタイルに合うタックの選び方
ここでは、以下3つのシーンに最適なタックの選び方を紹介します。
- フォーマル
- ビジネスシーン
- カジュアルシーン
シーンにふさわしいタックを選び、場に適したおしゃれさを表現しましょう。
フォーマルな場面に適したタック
フォーマルな場面では、スリムで脚を長く見せる効果のあるノープリーツがおすすめです。動きやすさは多少制限されますが、洗練されたおしゃれ感を演出できます。
また、1プリーツもゆとりを持たせながらも上品な雰囲気を醸し出せるため、フォーマルな場面に対応できます。
ビジネスシーンでの最適なタックの選び方
ビジネスシーンでタック入りパンツを着用する際は、以下の基準で選ぶのがおすすめです。
- ビジネスカジュアルなシーン:1プリーツや2プリーツ
- フォーマルな場面:ノープリーツや1プリーツ
また、ビジネスシーンではタックの種類や数だけでなく、色や着こなし方におけるマナーも意識する必要があります。
ビジネスシーンでスーツを着用する際のマナーについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>スーツ着用時のビジネスマナー8つ!色や着こなし方の注意点を解説
カジュアルスーツに合うタックの使い方
カジュアルスーツにタック入りパンツを合わせる際は、トップスや足元のスタイルとのバランスを考慮することが重要です。
例えば、ゆったりとしたフィット感のシャツや、ポロシャツと組み合わせると、タックのゆとりが生かされ、よりリラックスした印象を与えられます。また、スニーカーやローファーとの組み合わせは、より軽やかな雰囲気を演出できます。
カジュアルシーンで着用する際は、個性を出しつつ、自分のスタイルを引き立てていきましょう。
カジュアルスーツの着こなし方は以下の記事でも詳しく解説しています。
>>カジュアルスーツとは?ビジネススーツとの違い・着こなし方を解説
タック入りパンツをおしゃれに着こなすコツ
タック入りパンツをおしゃれに着こなすコツは、以下のとおりです。
- トップスとのバランスを考える
- 靴やベルトとのコーディネートを意識する
- タックの深さとシルエットを調整する
上記を意識して、周りと差別化できるコーディネートに仕上げていきましょう。
トップスとのバランスを考える
トップスとのバランスを考えることで、より洗練された印象を醸し出せます。とくにタック入りパンツはボリューム感があるため、トップスはコンパクトなシルエットを選ぶとバランスが良くなります。
また、レイヤードスタイルを取り入れると、重厚感のあるパンツとの対比が生まれ、視覚的にも引き締められるでしょう。
靴やベルトとのコーディネートを意識する
タック入りパンツに同系色の靴を選ぶことで、スマートさを強調し、よりすっきりとしたおしゃれな印象を表現できます。さらに、パンツのフォーマル・カジュアル度に応じて、スニーカーやローファー、革靴などを選べば、手軽にフォーマル度合いの調整が可能です。
また、革製やメタルバックルが施されたベルトを取り入れると、シンプルなコーディネートの中にも華やかさを引き出してくれます。
タックの深さとシルエットを調整する
タック入りパンツをスタイリッシュに着こなすためには、タックの深さやシルエットの調整も大事な要素です。
一般的に、タックが深い場合、ゆとりが生まれ、リラックスした印象を与えられます。しかし、深すぎるタックは、体型によっては重たく見えるケースもあるでしょう。
そのため、タックが深くなるにつれて、より細身のパンツを選ぶのがおすすめです。とくにテーパードパンツは、足元をスッキリと見せ、全体のシルエットを引き締める効果があり、タック入りデザインを取り入れる際に重宝するでしょう。
タック入りパンツを着こなすならオーダーメイドがおすすめ
タック入りパンツをよりおしゃれに着こなすなら、デザインだけではなく、フィット感を左右するサイズにもこだわる必要があります。サイズ感にまでこだわったタック入りパンツを手に入れたい方は、オーダーメイドがおすすめです。
オーダーメイドは丁寧な採寸をもとに一から製作するため、自分の体にジャストフィットする、世界で一つだけのパンツに仕上げられます。
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