「正装でお越しください」と言われたらどんな服装が適切?男女別にマナーを解説
2024/12/27
スーツに関する基礎知識
冠婚葬祭や式典、祝賀会などに参加する際「正装でお越しください」と指定されるケースが多くあります。
しかし、聞き馴染みのない方は、正装とは何か、どんな服装が適切なのか分からないかもしれません。
そこで本記事では、正装についてや、男女別・シーン別の正装例を解説します。正装を着用する際のマナーやドレスコードとの違いも紹介するので、正装が必要な行事への参加を控えている方は、参考にしてください。
「正装でお越しください」とはどういう意味?
「正装でお越しください」という表現は、フォーマルな場面での服装を指定する際に使われます。意味合いとしては、参加者に対して、格式の高い服装を求めるものです。
ここでは、正装について詳しく解説するので、これから服装を指定されても困らないために見ていきましょう。
正装とは格式の高い服装を指す
正装とは、最も格式の高い服装を指し、一般的に以下のような行事で指定されやすいです。
- 結婚式
- 公式な式典
- 入学・卒業式
- 葬儀
- 祝賀会
また、ドレスコードではフォーマルと呼ばれるケースもあります。
シーンに応じた服装のランクが存在する
正装と一口に言っても、以下のようにシーンに応じたランクが存在します。
正礼装(モストフォーマル) | 最も格式が高く、結婚式や公式な式典で主催者側が着用することが一般的 |
---|---|
準礼装(セミフォーマル) | 結婚式のゲストや入学・卒業式などで着用される、ややカジュアルなフォーマルスタイル |
略礼装(インフォーマル) | カジュアルなイベントや二次会などで適用される服装 |
ランクごとに適した場面は異なり、場違いな印象を与えないためにも、それぞれをフォーマル度合いが異なる服装として考える必要があります。
正礼装・準礼装・略礼装の違い
正礼装・準礼装・略礼装の大きな違いは、フォーマル度で、高い順に並べると以下になります。
- 正礼装
- 準礼装
- 略礼装
正礼装は最も格式の高い服装で、フォーマルなシーンでしか着用されません。一方、準礼装は、格式の高い行事だけでなくカジュアルなシーンでも着用される場合があります。
また、略礼装は、カジュアルすぎないフォーマルな服装で、平服と呼ばれるケースもあります。
「正装でお越しください」と言われた場合の男性の服装
「正装でお越しください」と言われた場合の男性の服装は、以下を意識してください。
- 昼間の正装はディレクターズスーツ
- 夜の正装はタキシードが基本
- 準礼装ではブラックスーツも選択肢
場違いな服装を着用して、浮いてしまわないためにしっかり把握しておいてください。
昼間の正装はディレクターズスーツ
「正装でお越しください」と言われた場合の男性の服装は、昼間であればディレクターズスーツを着用します。
ディレクターズスーツは、黒の上着とコールズボン(ストライプ入りのスラックス)を組み合わせた服装です。正礼装であるモーニングコートとブラックスーツの中間に位置し、準礼装に該当します。
夜の正礼装はタキシードが基本
夜に正礼装を指定された場合は、タキシードが基本です。18時以降に着用するケースがほとんどで、結婚式や披露宴、パーティーなど、フォーマルなシーンで幅広く着用されます。
また、タキシードを着る際は、白のドレスシャツと黒の蝶ネクタイが基本の組み合わせになるので、覚えておきましょう。
準礼装ではブラックスーツも選択肢
準礼装を指定された場合は、ブラックスーツも選択肢の一つと言えます。結婚式や披露宴の一般ゲストなど、親族や主賓でない場合は許容されています。
ただし、正礼装ではなく準礼装であるため、招待状の指示や主催者の意向を確認し、着用するかの判断をしてください。
「正装でお越しください」と言われた場合の女性の服装
「正装でお越しください」と言われた場合の女性の服装は、以下を意識してください。
- 昼間はアフタヌーンドレスやフォーマルワンピース
- 夜はロングドレスやイブニングドレスが適切
- パールアクセサリーなどで品格を高める
上記を意識して、場にあった服装を心がけましょう。
昼間はアフタヌーンドレスやフォーマルワンピース
「正装でお越しください」と言われた場合の女性の服装について、昼間はアフタヌーンドレスやフォーマルワンピースが適切です。
アフタヌーンドレスは最も格式が高い服装の一つで、袖は通常7分丈以上、スカート丈は膝下からくるぶしまでの長さなど、肌の露出を抑えたデザインが求められます。
フォーマルワンピースは、肌の露出を控えめにした上で、上品さを重視したデザインが求められます。また、親族として出席する場合は、ネイビーやブラックなど落ち着いた色合いが好まれやすいです。
夜はロングドレスやイブニングドレスが適切
夜の正装には、ロングドレスであるイブニングドレスが適切です。スカート丈はくるぶしより長いものが基本で、昼間とは異なり、華やかさを演出するために胸元や背中が開いたデザインが好まれます。
また、ドレスの素材には、サテンやシルクなど光沢感のあるものが採用されやすいです。
パールアクセサリーなどで品格を高める
女性が正装を指定された場合は、パールアクセサリーなどで品格を高めるのがおすすめです。
パールはシンプルでありながら、上品さと優雅さをプラスできます。また、自分の首回りに合ったサイズを選ぶことが重要で、鎖骨ラインにかかる長さが適切だと言えます。
結婚式で「正装でお越しください」と言われた場合の注意点
結婚式で「正装でお越しください」と言われた場合の注意点は、以下の3つです。
- 白い服装は避ける
- 肌の露出が多い服はNG
- 華やかさを意識しつつ上品にまとめる
それぞれしっかり把握しておきましょう。
白い服装は避ける
結婚式で「正装でお越しください」と言われた場合、白い服装は避けてください。白は結婚式において新婦のための色とされており、新婦の特権を侵害するマナー違反として認識されています。
また、他の色と比べて目立ちやすく、主役である新婦よりも目立ってしまう可能性もあるので、避けましょう。
肌の露出が多い服はNG
結婚式の正装において、肌の露出が多い服はNGです。フォーマルな行事である結婚式では、基本的に上品で控えめなスタイルが求められます。
また、フォーマルな場では生足もNGとされる可能性が高いため、ストッキングを着用しましょう。
華やかさを意識しつつ上品にまとめる
結婚式は新郎新婦にとって特別な日であり、出席者はその場にふさわしい華やかな装いで祝福することが求められます。そのため、華やかさを意識しつつ上品にまとめたスタイルで、出席しましょう。
ただし、悪目立ちを避けるために、複雑なデザインや過度に派手な装飾は避けてください。
ビジネスシーンで「正装でお越しください」と言われた際のマナー
ビジネスシーンで「正装でお越しください」と言われた際のマナーとしては、以下の3つが挙げられます。
- 男性はダークスーツにネクタイを組み合わせる
- 女性はパンツスーツやシンプルなワンピースが推奨される
- 清潔感と信頼感を意識した装いを
それぞれ見ていきましょう。
男性はダークスーツにネクタイを組み合わせる
ビジネスシーンで「正装でお越しください」と言われた場合、男性はダークスーツにネクタイを組み合わせるのが基本です。
ただし、黒色は礼服と見なされるため、ダークネイビーやチャコールグレーなどを選びましょう。
また、ネクタイはスーツと調和するように選び、無地で落ち着いた色合いがおすすめです。
女性はパンツスーツやシンプルなワンピースが推奨される
女性がビジネスシーンで「正装でお越しください」と言われた場合は、パンツスーツやシンプルなワンピースが推奨されます。
パンツスーツは、アクティブかつプロフェッショナルな印象で、キャリアウーマンとしてのイメージを強調できるため、重要な商談やプレゼンテーションにもおすすめです。
また、ワンピースは、露出を控えめにしたデザインと落ちついた色合いで、フォーマル感を保ちましょう。
清潔感と信頼感を意識した装いを
ビジネスシーンでは、清潔感と信頼感を意識した装いであるかどうかを意識しましょう。清潔感と信頼感を表現するには、以下のポイントが大事です。
- シワや汚れがないか
- 体に合ったサイズ感か
- 落ち着いた色合いか
- 上質でしっかりとした生地感か
これらを参考に、清潔感と信頼感を意識したコーディネートに仕上げましょう。
カジュアルな場でも「正装でお越しください」と言われた場合の対応
カジュアルな場でも「正装でお越しください」と言われた場合の対応としては、以下が考えられます。
- 準礼装または略礼装を選ぶ
- 場に応じて華やかさを抑えた服装を
- カジュアルさが求められる場合のバランス感を意識する
それぞれ見ていきましょう。
準礼装または略礼装を選ぶ
カジュアルな場でも「正装でお越しください」と言われた場合は、準礼装または略礼装を選ぶと良いです。
準礼装と略礼装は、正装の中でもフォーマルすぎない服装で、カジュアルなシーンでも着用できます。ただし、カジュアルすぎるアイテムは避けて、正装としてのマナーを守った服装を心がけましょう。
場に応じて華やかさを抑えた服装を
カジュアルシーンでは、正装とは言え、場に応じて華やかさを抑えた服装を意識しましょう。
例えば、アクセサリーを控えたり、上質すぎる生地は控えたりなどが考えられます。シンプルで落ち着いたスタイルを心がけてください。
カジュアルさが求められる場合のバランス感を意識する
カジュアルなシーンでの正装は、フォーマルとカジュアルのバランス感が大事です。
どちらかに寄りすぎると、場違いな印象を与えてしまう可能性もあるので、事前に主催者や他の参加者に聞いておくと安心です。
「正装でお越しください」とドレスコードとの違いは?
「正装でお越しください」とドレスコードは、異なる意味合いで使用されます。
ここでは、両者の違いについて解説するので、自分の立場や状況に応じて適切な服装を選ぶために、しっかり把握しておきましょう。
正装は格式重視、ドレスコードは柔軟性あり
正装は最もフォーマルな服装を指し、特定のイベントや場面において厳格なルールが求められます。また、正礼装・準礼装・略礼装に分かれ、それぞれの場面に応じた適切なスタイルが存在します。
一方、ドレスコードは柔軟性があり、さまざまなシーンに適応可能です。着用シーンのカジュアルさやフォーマルさに合わせて、参加者は自分のスタイルや快適さを重視して服装を選べます。
ドレスコードは場に応じた服装のガイドライン
ドレスコードは、場に応じた服装のガイドラインとも言えます。一般的に種類は、以下のとおりです。
- フォーマル
- セミフォーマル
- インフォーマル
- スマートエレガンス
- カジュアルエレガンス
- ビジネスアタイア
- スマートカジュアル
これらの中から場にふさわしい服装を指定され、参加者はガイドラインを意識しながら、自分自身に合ったコーディネートを選びます。
指定が曖昧な場合は主催者に確認を
服装の指定が曖昧な場合は、必ず主催者に確認しましょう。間違った解釈で服装が場の雰囲気と合わない場合、浮いてしまったり、他の参加者に不快感を与えたりする可能性があります。
主催者はイベントの雰囲気や目的を考慮して服装の指示を出すため、曖昧な場合は、具体的な服装を確認してください。
どのような服装が求められているかを把握することで、自分自身も安心して行事に参加できるでしょう。
適した正装がない場合はオーダースーツがおすすめ
正装は基本的にフォーマルなシーンで着用する服装で、生地質やアクセサリー、デザインなどで格式の高さを演出するのが基本です。
格式の高さを演出できないと、場にふさわしくなく、一人だけ浮いてしまう可能性もあります。
また、正装をかっこよく着こなすには、サイズ感も大事な要素です。自分の体に合っていないサイズでは、だらしない、清潔感のない印象を与えてしまいかねません。
しかし、既製品では、なかなか生地質やサイズ、デザインのすべてにこだわることは難しく、納得のいく正装を手に入れられない可能性が高いでしょう。
今後フォーマルな行事への出席を控えているにもかかわらず、適した正装がない場合は、オーダースーツがおすすめです。オーダーメイドで製作すれば、細かい部分にまでこだわった高品質な服装で、自信を持って行事に参加できます。
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