スーツの上下色違いはあり?シーン別のマナーと着こなし方を解説
2024/12/26
スーツの着こなし方
ビジネスシーンでは、上下の色や素材を揃えたセットアップスタイルが基本です。しかし、昨今では、ビジネスカジュアルを許容する企業が増え、上下色違いのジャケパンスタイルを着用する人が増えました。
おしゃれにジャケパンスタイルを着こなす人を羨ましく思いつつも、ビジネスシーンで着用しても大丈夫なのか、マナー違反にならないかが気になる方も多いかもしれません。
そこで本記事では、上下色違いのスーツスタイルについて、基本ルールやシーン別のマナーを解説します。上下色違いのスーツを着こなすポイントやカラーの組み合わせも紹介するので、おしゃれに着こなしたい方は参考にしてください。
スーツの上下色違いはファッションとしてあり?
一般的に上下で色違いのジャケットとパンツを合わせるコーデは、ジャケパンスタイルと呼ばれています。
スーツの上下色違いのジャケパンスタイルは、カジュアルシーンはもちろん、ビジネスシーンでも許容されるケースが増えてきました。ここでは、スーツの上下色違いはファッションとしてありなのかや、気をつけるべきポイントについて詳しく解説します。
ビジネスカジュアルスタイルとして定着している
現代において、スーツの上下色違いは、ビジネスカジュアルスタイルとして定着しています。オフィスカジュアルを採用している企業では、一般的に受け入れられているスタイルです。
さらに、年々オフィスカジュアルを推奨する企業は増えており、今後はより一層、認知が拡大すると予想できます。
また、働き方の多様化が進む中で、ビジネスとカジュアルの境界線が曖昧になっているのが現状です。そのため、ビジネスカジュアルなシーンだけではなく、フォーマルシーンや普段着のファッションとしても着用されています。
おしゃれ度が高まるがTPOを考慮する必要がある
上下色違いのスーツスタイルは、おしゃれ度を高める効果がある一方で、TPOを考慮する必要があります。TPOを考慮できていないと、相手に失礼になったり、会社のイメージを下げてしまったりする可能性もあるでしょう。
とくにオフィスカジュアルを推奨していない会社では、着用を避けるべきです。上下色違いのスーツスタイルは、カジュアルな印象を強めてしまうため、スーツ特有のきちっと感を表現できません。
また、オフィスカジュアルを推奨している会社でも、目上の方と会う際や顧客との商談では、着用をおすすめしません。
上下色違いのスーツは、職場の雰囲気や状況、スケジュールを十分に把握したうえで、適切に取り入れていきましょう。
スーツの上下色違いを選ぶ際の基本ルール
スーツの上下色違いを選ぶ際の基本ルールは、以下の3つです。
- 上下の素材感を統一する
- 無地×無地や無地×柄の組み合わせが無難
- 色のバランスを考慮する
基本ルールを意識できていないと、上下色違いスーツの良さを引き出せず、コーディネートを楽しめません。実際に上下色違いのスーツを選ぶ際は、ここで紹介する基本ルールを意識してみてください。
上下の素材感を統一する
上下の素材感を統一することで、全体の印象を整え、コーディネートに一体感を持たせてくれます。ジャケットとパンツの素材がバラバラだと、見る人に違和感を与える可能性があります。
例えば、春夏用のリネン素材と秋冬用のウール素材を組み合わせたスタイルです。この組み合わせは、素材だけではなく季節感も一致しておらず、不自然な印象を与えてしまいます。
スーツの上下色違いを選ぶ際は、上下の素材感を統一させましょう。
無地×無地や無地×柄の組み合わせが無難
上下色違いのジャケパンスタイルを着こなす際は、無地×無地や無地×柄の組み合わせが無難です。
無地×無地や無地×柄で組み合わせることで、コーディネートをシンプルに保ち、全体のバランスを整えられるため、ファッションに疎い方でも簡単に着こなせます。また、無地同士の組み合わせは、全体的にまとまりがあり、ビジネスシーンにも最適です。
スーツの上下色違いを選ぶ際には「無地×無地」または「無地×柄」の組み合わせで、おしゃれでありながらもビジネスシーンにふさわしい印象を保ちましょう。
色のバランスを考慮する
色の相性やバランスを考慮することで、調和の取れたおしゃれスタイルに仕上げられます。おすすめの組み合わせは、以下のとおりです。
- 黒×グレー
- ベージュ×ネイビー
- ライトグレー×ダークグレー
- 黒×ベージュ
また、明るい色と暗い色を合わせると、軽快さや爽やかさを表現しつつも、大人としての重厚感や落ち着きも演出できます。
ビジネスシーンでのスーツの上下色違いはOK?
ビジネスシーンでスーツの上下色違いは、基本的には許容されていますが、企業文化やTPOに応じて注意が必要です。
ビジネスシーンにおける上下色違いスーツのマナーについて紹介するので、自分や会社のイメージを下げないためにも、把握しておいてください。
自由な服装が許容される業界では許されることが多い
基本的に自由な服装が許容される業界では、上下色違いのスーツでも許される場合が多いです。例えば、以下のような業界が挙げられます。
- アパレル業界
- クリエイティブ業界
これらの業界では、ファッションセンスが重視されやすく、上下色違いのスーツは個性を表現する手段として着用されています。
また、その他の業界でも、企業によってはオフィスカジュアルを推奨しており、自分らしいスタイルを自由に着用できるケースも多いと言えるでしょう。
営業や商談などフォーマル度が求められる場では避ける
営業や商談などフォーマル度が求められる場では、上下色違いのスーツを避けるべきです。
おしゃれに着こなせていても、カジュアル感が強く、相手に不信感を与えてしまいかねません。「時間にルーズそう」「きちんと仕事してくれなさそう」などと感じさせてしまう可能性もあるでしょう。
営業や商談などフォーマル度が求められる場や、初対面の方と会う場では、上下色違いのスーツを避けましょう。
ビジネスシーンで上下色違いのスーツを着用する際のマナー
ビジネスシーンで上下色違いのスーツを着用する際のマナーとしては、以下が挙げられます。
- TPOを考慮する
- 職場の文化を理解する
- 色のバランスを意識する
上下色違いのスーツはカジュアルよりになってしまうため、TPOや職場文化に応じた配慮が必要です。マナーを守って、自信を持って上下色違いのスタイルを着こなしましょう。
フォーマルな場で上下色違いのスーツを着用する際のマナー
上下色違いのスーツは、ビジネスシーンだけではなく、フォーマルな場で着用する際にもマナーを守る必要があります。
ここでは、フォーマルな場で上下色違いのスーツを着用する際のマナーを紹介するので、参考にしてください。
結婚式や式典では基本的に上下揃えるのが無難
結婚式や式典では、新郎新婦や主催者に対して失礼にならないよう、上下が揃ったきちんとした装いが無難です。
上下の色が違うとカジュアルな印象を与えてしまうため、基本的にフォーマル度の高い場面には適しません。また、フォーマルな場に求められる洗練された印象は、上下色違いのスーツスタイルでは出しづらいことも把握しておきましょう。
フォーマルな色の組み合わせを意識する
フォーマルな場で上下色違いのスーツを着用する際は、フォーマルな色の組み合わせを意識しましょう。例えば、以下のような組み合わせです。
- ネイビー×グレー
- ダークブラウン×ベージュ
- チャコールグレー×ライトグレー
また、派手な色や目立つ柄の組み合わせは基本的に避けて、控えめでシンプルなデザインや無地を選ぶとなお良いです。
素材やアクセサリーの統一感が重要
素材やアクセサリーの統一感を意識することで、フォーマルな場にふさわしいスタイルに仕上げられます。
また、以下のようなアクセサリーを取り入れると、大人のエレガントさを表現しやすいです。
- チーフ
- タイクリップ
- ピンホールピン
- ラペルピン
- カフリンクス
アクセサリーそれぞれの選び方やおしゃれな合わせ方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>スーツに相性抜群のアクセサリーは?選び方や種類など詳しく紹介
上下色違いのスーツを着こなすポイント
上下色違いのスーツを着こなすポイントは、以下の3つです。
- 明るい色のジャケットと暗めのパンツを組み合わせる
- 季節感を取り入れた生地選びをする
- アクセサリーや靴で全体のバランスを整える
上記のポイントを意識して、自信を持って着こなしましょう。
明るい色のジャケットと暗めのパンツを組み合わせる
明るい色のジャケットと暗めのパンツを組み合わせると、全体のバランスを整えつつ、スタイリッシュな印象を与えられます。さらに、華やかさと大人の落ち着きを演出し、カジュアルさとフォーマルさを兼ね備えたスタイルに仕上がるでしょう。
また、ビジネスシーンでは、明るいジャケットが軽快さを表現しつつ、暗めのパンツが信頼感を保つ役割を果たしてくれます。
季節感を取り入れた生地選びをする
上下色違いのスーツを着こなす際には、季節感を取り入れた生地選びを心がけましょう。季節感を取り入れた生地選びをすると、見た目の印象はもちろん、着心地の良さも向上させられます。
例えば、以下のような選び方です。
- 春夏:リネンやレーヨン
- 秋冬:ツイードやウール
季節感のある生地で、見た目と快適さを兼ね備えたコーディネートに仕上げてみてください。
スーツ生地(素材)の種類や選び方について詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
アクセサリーや靴で全体のバランスを整える
アクセサリーや靴で全体のバランスを整えると、統一感のある洗練されたコーディネートに仕上げられます。例えば、ネクタイやベルトといったアクセサリーの色味を揃えたり、ジャケット・パンツと靴の素材を揃えたりなどです。
とくに素材を統一することで、おしゃれ感を演出できるため、コーディネート初心者の方は試してみてください。
スーツの上下色違いにおすすめのカラーの組み合わせ
スーツの上下色違いにおすすめのカラーの組み合わせは、以下の3つです。
- ネイビー×グレー
- ブラウン×ベージュ
- ダークグレー×ライトグレー
これらを参考にして、自分らしいコーディネートを組んでみましょう。
ネイビー×グレー:ビジネス向けの定番
ネイビー×グレーの組み合わせは、カジュアルさとフォーマルさを兼ね備えており、ビジネス向けの定番スタイルです。とくに暗めのグレーを選ぶことで、よりフォーマルな印象を与えられます。
さらに、シャツやベルトとの相性が良く、ビジネスシーンにふさわしいきちっと感を残しつつ、さまざまなコーディネートを楽しめるでしょう。
また、安く高品質なワイシャツを購入したい方は、以下の記事で厳選した11店舗を紹介していますので、ご覧ください。
>>ワイシャツが安いのはどこ?コスパ抜群のおすすめ店舗11選と安く買う方法を紹介
ブラウン×ベージュ:柔らかい雰囲気を演出
ブラウン×ベージュの組み合わせは、柔らかい雰囲気を演出できます。どちらの色もアースカラーであり、自然な温かみを持っているため、優しさや親しみやすさを表現できる点も魅力です。
また、カジュアルシーンからビジネスシーンまで幅広く対応でき、とくにオフィスカジュアルや社内イベントなど、少しリラックスした雰囲気が求められる場におすすめです。
ダークグレー×ライトグレー:フォーマル感を演出
ダークグレー×ライトグレーの組み合わせは、フォーマル感を演出しやすいです。
ダークグレーは落ち着きと重厚感を持ち、フォーマルな場面に適しています。一方、ライトグレーは明るさと爽やかさを与え、全体的にバランスの取れた印象を作り出してくれます。
さらに、ホワイトシャツやサックスブルーのシャツを合わせることで、清潔感と知的さも醸し出せるでしょう。
また、以下の記事でグレースーツをおしゃれに着こなすポイントや実際のコーディネート例を紹介していますので、あわせてご覧ください。
>>グレースーツをおしゃれに着こなすポイント・コーディネート例を紹介
上下色違いのスーツを着こなすならオーダースーツがおすすめ
上下色違いのスーツは、色やデザインの組み合わせや素材選び次第では、おしゃれに着こなせます。さらに、オフィスカジュアルを推奨する会社が増えているため、ビジネスシーンでも着用できる機会は多いです。
しかし、スーツスタイルをおしゃれにかっこよく着こなすには、サイズ感が大事です。自分の体に合っていないサイズだと、だらしない、清潔感がないなどとマイナスな印象を与えてしまう可能性があります。
上下色違いのスーツをかっこよく着こなすなら、オーダースーツがおすすめです。とくに「Suit Ya」なら、オンライン注文なため、仕事が忙しい方でも手軽にオーダーできます。
生地や色、デザインだけではなくサイズ感にもこだわって、自分だけのオリジナルスーツを手に入れたい方は、ぜひ「Suit Ya」での購入をご検討ください。
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また、以下の記事でオーダースーツの値段相場や予算の決め方を紹介していますので、オーダー初心者の方は参考にしてください。