スーツのベストのボタンはどう留める?シーン別のマナーを徹底解説
2025/03/17
スーツの着こなし方
スーツを着用する際、ベストをかっこよく着こなし、周りと差別化したいと考える人も多いでしょう。
しかし、ベストのボタンの留め方がわからず、マナーを無視した着こなしをしてしまわないか不安で、なかなか一歩踏み出せない人もいるかもしれません。
そこで本記事では、スーツのベストのボタンを留める際のマナーをシーン別に詳しく解説します。シーンに合った正しい留め方を意識しつつ、ベストを着こなしていきましょう。
スーツのベストのボタンの基本ルール
ここでは、スーツのベストのボタンの基本ルールについて、以下3つのポイントを解説します。
- 一番下のボタンは留めないのが基本
- シングルとダブルで異なるボタンの扱い
- ベストのデザインによる違い
ボタンの基本ルールをマスターして、ベストを正しく着こなしましょう。
一番下のボタンは留めないのが基本
スーツのベストを着用する際は、一番下のボタンを留めないのが基本です。とくにフォーマルシーンやビジネスの場ですべてのボタンを留めると「スーツの着こなしを知らない人」と見られる可能性もあるので注意しましょう。
また、一番下のボタンを外すことで、以下のようなメリットがあります。
- 座ったときに生地が突張らず、シルエットが崩れない
- スーツのジャケットと調和し、美しいVゾーンを維持できる
- 適度なゆとりが生まれ、スタイルが洗練される
ボタンの留め方で迷った際は、一番下を外すスタイルで着こなしてみてください。
シングルとダブルで異なるボタンの扱い
ベストのボタンに関しては、以下のようにシングルとダブルで基本の留め方が異なります。
- シングルブレスト:一番下のボタンのみを外す
- ダブルブレスト:すべてのボタンを留める
ダブルブレストは格式のあるシーンで着用されるケースが多く、よりフォーマルなエレガントさを演出するために、すべてのボタンを留めるのが基本です。
また、ダブルブレストはすべてのボタンを留める前提のデザインで、一部のボタンを外すと、シルエットが崩れたり、だらしなく見えたりする可能性もあります。
シングルとダブルそれぞれのルールを意識して、シーンに応じた装いを心がけてください。
ベストのデザインによる違い
ベストのボタンの留め方には、デザインの違いによっても異なるルールがあります。シングル・ダブルブレストの違いだけでなく、ボタンの数や襟の有無などに応じた留め方を意識することで、洗練されたスタイルを表現できるでしょう。
デザインごとの留め方のルールは、以下を参考にしてください。
ベストのデザイン | ボタンのルール |
---|---|
シングルブレスト | 一番下のボタンのみを外す |
ダブルブレスト | すべてのボタンを留める |
襟付きベスト | すべてのボタンを留めるのが一般的 |
U字型ベスト | すべてのボタンを留める |
ダブル仕様のシングルベスト | 一番下を外すケースが多い(例外あり) |
ショート丈ベスト | すべてのボタンを留めるのが一般的 |
上記を踏まえた上で、正しくベストを着こなしましょう。
ビジネスシーンでのスーツのベストのボタンの正しい留め方
ここでは、ビジネスシーンでのベストの着こなしについて、以下のポイントを解説します。
- スリーピーススーツの基本マナー
- 座るときはボタンを外すべきか?
- 清潔感を意識した着こなし
基本マナーを押さえて、上司や顧客に失礼のない服装を心がけましょう。
スリーピーススーツの基本マナー
スリーピーススーツ(ジャケット+ベスト+スラックス)を着用する際は、一番下のボタンを外すのがマナーです。
ただし、ダブルブレストのベストの場合は、すべてのボタンを留めるのが基本になります。
また、ボタンの数が違う場合でも、以下のように基本的には一番下のボタンを外しましょう。
- 4ボタン:上3つを留めて、一番下を外す
- 5ボタン:上4つを留めて、一番下を外す
- 6ボタン:上5つを留めて、一番下を外す
ビジネスシーンにおけるスリーピーススーツの着こなしをマスターし、洗練された大人のスーツスタイルを表現しましょう。
>>スリーピーススーツは失礼?シーン別のマナー・NG例を解説
座るときはボタンを外すべきか?
ビジネスシーンでは、ベストのボタンは座っても外さないのが基本マナーです。ベストは着用したままでも動きやすく、シルエットが崩れにくいようデザインされているため、ジャケットとは異なり、座る際にボタンを外す必要はありません。
また、ベストは体にフィットするデザインになっており、ボタンを外すと逆にだらしなく見えてしまう可能性があります。
ただし、例外として食事中やサイズがきつい場合のみ、一番上のボタンを外すことが許容されるケースもありますが、基本的には控えましょう。
清潔感を意識した着こなし
ビジネスシーンでベストを着用する際は、まず清潔感を第一に意識してください。たとえば、以下のようなポイントです。
- シワやヨレがないか
- 目立つシミや汚れがないか
- 自分の体に合ったサイズ感か
- 季節に合った素材を選べているか
- 派手すぎる柄や色で悪目立ちしていないか
ボタンのルールだけでなく、上記を含めた細部にまでこだわることで、ビジネスの場にふさわしい洗練された印象を演出できます。
フォーマルな場でのスーツのベストのボタンマナー
ここでは、フォーマルな場でのベストの着こなしについて、以下のポイントを解説します。
- 結婚式やパーティーでの正しい着こなし
- ブラックタイとホワイトタイでの違い
- 格式の高い場での注意点
ボタンマナーを意識して、フォーマルな場にふさわしい格式の高さを表現しましょう。
結婚式やパーティーでの正しい着こなし
フォーマルさが求められる結婚式やパーティーでは、以下のような格式高いスタイルが基本です。
- タキシードベスト(U字型ベスト):すべてのボタンを留める
- シングルブレスト:一番下のボタンを外す
- ダブルブレスト:すべてのボタンを留める
また、結婚式の新郎側なら、シルバーのタキシードベストやU字型ベストがおすすめです。
一方、結婚式でのゲスト側やパーティーでは、ブラック・ネイビー・グレーなどの落ち着いたカラーが無難だと言えます。
ブラックタイとホワイトタイでの違い
ブラックタイは「セミフォーマル(準正装)」に分類されるドレスコードで、タキシードベストを着用するのが基本です。着こなしシーンとしては、以下が挙げられます。
- 結婚式の披露宴
- フォーマルなパーティー
- 晩餐会
- オペラ観劇
また、ブラックタイに合わせるタキシードベストは、すべてのボタンを留めるのがマナーです。
一方、ホワイトタイは「フルフォーマル(正装)」に分類されるドレスコードで、以下のような場面で着用されます。
- 国の公式行事
- ノーベル賞授賞式
- 社交ダンスの舞踏会
また、ホワイトタイのベストは、すべてのボタンを留めるのが基本マナーとなる点に注意してください。
格式の高い場での注意点
格式の高い場ではボタンの留め方はもちろん、ベストの丈とフィット感にもこだわらなければいけません。ベストの丈が正しくなかったり、サイズ感が自分の体に合っていなかったりすると、だらしなく見えてしまう可能性があります。
ベストの丈は短すぎるとカジュアルに見え、長すぎると野暮ったくなるので、ベルトが完全に隠れる長さが理想です。
また、体に程よくフィットし、浮きシワができないサイズ感を意識してください。
カジュアルスタイルでのスーツのベストのボタンの活用法
ここでは、カジュアルスタイルでのベストの着こなしについて、以下のポイントを解説します。
- ボタンの留め方でカジュアルダウンする方法
- ノーネクタイとの相性
- デニムやチノパンと合わせるコツ
紹介するポイントを意識して、カジュアルスタイルでもおしゃれにベストを着こなしましょう。
ボタンの留め方でカジュアルダウンする方法
ベストはフォーマルな印象が強いアイテムですが、ボタンの留め方を工夫することで、カジュアルな着こなしにも活用できます。たとえば、以下のような着こなしです。
- 一番下のみ外す:スマートなクラシックさ
- 上1つと一番下を外す:カジュアルで抜け感のある印象
- 上2つと一番下を外す:こなれ感やリラックス感
- ボタンを留めない:最もカジュアルなスタイル
また、ボタンを意図的にずらす「正しい順番で留めないスタイル」にすれば、程よい抜け感のあるカジュアルスタイルに仕上げられるでしょう。
ノーネクタイとの相性
ベストは、ノーネクタイのカジュアルスタイルにも取り入れやすいアイテムです。ボタンの留め方やベストの選び方を工夫することで、適度な抜け感と上品さを両立できます。
また、ノーネクタイとベストを組み合わせる際のボタンの留め方は、以下を参考にしてください。
- フォーマル寄りにしたい:一番下のボタンだけ外す
- リラックス感を出したい:上1つと一番下を外す
- カジュアルさを強調したい:すべてのボタンを外す
さらに、ボタンダウンシャツなら襟がしっかりと立ち、清潔感も演出できるため、ビジネスカジュアルなシーンでも着用可能です。
デニムやチノパンと合わせるコツ
ベストをデニムやチノパンと合わせることで、キレイめカジュアルや、こなれた大人のカジュアルスタイルを演出できます。
とくにデニムを合わせるなら、ダークウォッシュ(濃いめのインディゴブルー)とブラックデニムが相性抜群です。さらに、スリムデニムならフォーマル感もキープできるでしょう。
また、チノパンは緩めではなく、スリムフィットやテーパードシルエットを選ぶことで、全体のバランスが取れたスタイルに仕上がります。
スーツのベストのボタンの留め方で印象は変わる?
スーツのベストは、ボタンの留め方を変えるだけで印象が大きく変わるアイテムです。
ボタンの留め方を工夫すれば、フォーマルなシーンでは上品でエレガントな印象を、カジュアルなシーンではリラックスした雰囲気を演出できます。
ただし、ベストをよりおしゃれでかっこよく着こなしたいなら、ボタンの留め方だけではなく、サイズ感にまでこだわると良いでしょう。
スーツのベストのボタンの留め方をシーンに合わせて使い分けよう
スーツのベストは、ボタンの留め方ひとつでフォーマル感やカジュアル感を自在に調整できる便利なアイテムです。
また、シーンに合わせてボタンの留め方を使い分ければ、印象が良くなるだけでなく、快適さや動きやすさなど実用的なメリットも得られます。
ただし、ベストをかっこよく着こなすには、ボタンの留め方だけでなく、自分の体に合ったフィット感を意識する必要があります。フィット感にこだわるなら、オーダーメイドがおすすめです。
特に「Suit Ya」では、サイズやフィット感はもちろん、生地の質や細部のデザインまでこだわったオリジナルベストが手に入ります。
理想のオーダーメイドベストをお求めの方は、ぜひ一度「Suit Ya」にお気軽にお問い合わせください。
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また、以下の記事では、スーツのベストをおしゃれに着こなすコツを紹介していますので、あわせてご覧ください。