夏のスーツはどう着こなす?暑い時の対策や快適に過ごせるスーツの選び方を解説
2025/05/28
スーツの着こなし方
夏のビジネスシーンでは、気温と湿度の高さによりスーツを着るのが苦痛に感じられる方も多いのではないでしょうか。暑いからといってラフな格好で出勤するわけにもいかず、見た目と快適さを両立する方法を探している方も多いはずです。
この記事では、夏でも快適にスーツを着こなすための対策や、素材選び、正しいマナーなどをわかりやすく解説します。
基本的な暑さ対策から、涼しく快適に過ごせるスーツの選び方、さらには夏のビジネスマナーや、就活時に気をつけたいポイントまで、幅広くカバーします。この記事を読めば、夏でもストレスなくスーツを着こなすためのヒントが見つかるはずです。
スーツが暑い時の基本的な対策方法
夏の暑さを乗り越えるには、まず日常的に実践できる基本的な暑さ対策が重要です。
- インナーに吸汗速乾のシャツを着る
- スーツの上着を脱げるタイミングを見つける
- 日傘を使って直射日光を防ぐ
- 水分をこまめに補給する
ちょっとした工夫で、スーツを着る際の不快感を大きく軽減できます。
インナーに吸汗速乾のシャツを着る
汗をかきやすい夏場には、インナーに吸汗速乾素材のシャツを選ぶことで、不快なベタつきや汗ジミを防ぐことができます。綿100%の肌着は吸湿性に優れますが、速乾性が低いため、ポリエステルやナイロンなどの機能性素材が使われているインナーの方が快適です。
特にビジネス用に設計されたインナーは、通気性にも優れ、ジャケットの中でも蒸れにくい仕様になっています。長袖タイプを選べば、汗の吸収量も増え、直接スーツに汗が染みるのを防ぐことができます。
また、脇部分に汗取りパッドが付いたタイプを選ぶと、さらに効果的です。毎日洗えるタイプのインナーを複数用意しておくと、衛生面でも安心です。
インナーは見えない部分ですが、夏の快適さを左右する大切なポイントです。
スーツの上着を脱げるタイミングを見つける
営業先に向かう途中やオフィスでのデスクワーク中など、ジャケットを脱いでも差し支えない場面では積極的に脱ぎましょう。体に熱がこもるのを防ぎ、体温調節がしやすくなります。
ジャケットを脱ぐタイミングはTPOに応じて判断することが大切です。例えば社外の訪問先ではジャケットを着用するのが基本ですが、移動中や社内での作業中は脱いで問題ありません。
また、脱いだジャケットはしわにならないよう、丁寧に畳んでバッグに収納するか、ハンガーにかけましょう。シワ防止のための折りたたみ方を覚えておくと便利です。
暑さを我慢するよりも、マナーを守りつつ快適に過ごす工夫が重要です。
日傘を使って直射日光を防ぐ
近年では男性向けの日傘も増えており、直射日光による体力の消耗を防ぐ手段として注目されています。日傘を使うことで、体感温度が3〜7度下がるとも言われており、日焼けや紫外線対策にもなります。
特に濃い色や遮光率の高い日傘を選ぶと、より効果的です。折りたたみ式の日傘であれば、バッグに入れて持ち歩くこともできるため、実用性も高いです。
男性が日傘を使うことに抵抗を感じる方もいるかもしれませんが、最近ではビジネス用のシンプルなデザインも豊富に揃っています。
暑さ対策としてはもちろん、清潔感を保つ上でも、日傘の活用は非常に有効です。
水分をこまめに補給する
汗をかく夏場は脱水症状に陥りやすく、水分補給が欠かせません。のどが渇く前に、こまめに水やスポーツドリンクを飲むよう心がけましょう。
特に外回りの多いビジネスマンは、保冷ボトルを持ち歩くことで、いつでも冷たい飲み物を摂取することができます。カフェインの入った飲み物は利尿作用があるため、避けた方がよいでしょう。
また、水分補給と合わせて塩分も摂取することが大切です。熱中症対策には塩分タブレットや梅干しなども有効です。
水分補給は、夏のスーツ生活を健康的に乗り切る基本中の基本です。
暑い夏でも快適に過ごせるスーツの選び方
スーツの素材や仕立て方によって、夏の快適さは大きく変わります。ここでは、涼しく快適に過ごせるスーツ選びのポイントをご紹介します。
- 通気性の高い素材を選ぶ
- 裏地が少ないアンコン仕立てを選ぶ
- 洗えるスーツを選ぶ
これらのポイントを押さえて、暑い夏のビジネスシーンを快適に過ごしましょう。
通気性の高い素材を選ぶ
スーツの快適さを決める大きな要因が「素材」です。通気性の高いリネン(麻)やウール、コットンなどは夏の定番素材です。これらの素材は風通しが良く、体の熱を外へ逃がしやすいため、着心地が非常に軽やかです。
最近では、化学繊維を使用した機能性素材のスーツも人気です。例えば、ポリエステル素材に通気孔を設けた「エアサーマル」や、熱を外へ逃がす「クールマックス」などがあります。
見た目はウールスーツと変わらず、機能面に優れたこれらの素材は、ビジネスシーンでも活躍します。
季節ごとに素材を変えるのは、快適さと印象の両立に欠かせません。
裏地が少ないアンコン仕立てを選ぶ
「アンコン仕立て」とは、肩パッドや裏地などを省いた軽量設計のスーツのことです。これにより通気性が高まり、見た目にも涼しげな印象を与えることができます。
裏地が少ない分、肌に触れる面積が減り、汗をかいても蒸れにくいのが特徴です。また、軽量なため長時間着ていても肩や背中への負担が少なく、移動の多い日でも快適に過ごせます。
カジュアルな雰囲気もあるため、ジャケパンスタイルやクールビズにも適しています。
夏場は「軽さ」と「通気性」を重視して、アンコン仕立てを選ぶと快適度がグッと増します。
洗えるスーツを選ぶ
汗を多くかく夏場は、スーツを清潔に保つことが特に重要です。自宅で洗える「ウォッシャブルスーツ」は、そんな夏にぴったりのアイテムです。
洗濯機で簡単に洗える設計になっているため、クリーニングに出す手間や費用を省くことができます。速乾性が高い素材を使用しているため、夜に洗って翌朝には乾いているという利便性も魅力です。
最近ではウォッシャブルスーツもスタイリッシュなデザインが多く、見た目と機能を両立できます。
清潔感を保ちたい夏には、「洗える」という機能が大きな価値を持ちます。
洗えるスーツのおすすめは以下の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。
>>洗えるスーツおすすめ10選!普通のスーツとの違いやお手入れ方法を解説
暑い中でのスーツの正しい着こなしマナー
夏のスーツスタイルでは、涼しさや快適さを求めるあまりマナーを見落としてしまうことがあります。ここでは、暑い時期でもビジネスマナーを守りながらスマートに着こなすためのポイントを解説します。
- ジャケットはTPOを見て脱ぐ
- ネクタイはクールビズ期間は外してもOK
- 汗ジミやにおい対策をして清潔感を保つ
- 通勤時と商談時で服装を分けるのもマナー
マナーを守りつつ暑さ対策を行いましょう。
ジャケットはTPOを見て脱ぐ
夏場でも、商談や会議などの正式な場ではジャケットの着用が基本とされています。ただし、オフィス内や移動中などでは脱いでも問題ないシーンも多いため、TPOを見極めることが大切です。
例えば訪問先での挨拶時にはジャケットを着ておくのが礼儀ですが、相手から「暑いので脱いでください」と言われた場合は、感謝の気持ちを伝えつつ脱ぐのが好印象です。
脱いだジャケットは椅子の背にかけず、ハンガーにかけるか丁寧に畳んで置くようにしましょう。だらしない印象を与えないよう注意が必要です。
ネクタイはクールビズ期間は外してもOK
政府が推進する「クールビズ」により、ネクタイを外したスタイルも一般的になりました。クールビズ期間中は、社内やカジュアルな打ち合わせではノーネクタイでも問題ありません。
ただし、初対面の相手や重要な商談の場ではネクタイを着用するのが無難です。TPOに応じて着脱を判断しましょう。
また、ノーネクタイのときはシャツの襟元がだらしなくならないよう、ボタンダウンやワイドカラーなど、形がきれいに見えるデザインを選ぶのがおすすめです。
ノーネクタイでも清潔感と誠実さを意識したスタイルを心がけましょう。
クールビス中のスーツの着こなしマナーに関しては以下の記事で詳しく解説しています。
>>クールビズはいつからいつまで?期間中の服装やマナーを解説【2025年最新】
汗ジミやにおい対策をして清潔感を保つ
夏は汗をかきやすく、見た目にも不快感を与えがちです。特に汗ジミや体臭には注意が必要です。ワキ汗対策として、インナーや汗取りパッドの使用が有効です。
また、制汗スプレーや汗ふきシートを活用して、こまめにケアすることで、においの防止にもつながります。シャツやスーツはこまめに洗濯またはクリーニングに出し、常に清潔な状態を保ちましょう。
さらに、靴の中の蒸れにも注意が必要です。通気性の良い靴下やインソールを使い、靴の中を清潔に保つことも大切です。
清潔感は信頼感にもつながります。夏でも不快感を与えない身だしなみを意識しましょう。
通勤時と商談時で服装を分けるのもマナー
夏場は移動だけで汗だくになることもあります。そのため、通勤用のラフなスーツと、商談や打ち合わせ用の清潔なスーツを分けるという工夫も有効です。
例えば、通勤時は洗えるスーツや軽装スタイルにし、社内や現地で上着を羽織って整えた服装に切り替えることで、常に清潔感のある印象を与えることができます。
会社にスペアのシャツやジャケットを常備しておくと、急な来客や打ち合わせにも対応しやすくなります。汗でよれたままの服装で大事な場に臨まないよう、余裕を持った準備が大切です。
服装の切り替えを上手に行うことで、快適さとビジネスマナーの両立が可能になります。
夏のスーツに関するよくある質問
夏のスーツスタイルについては、多くの人が疑問を抱くポイントがあります。ここでは、よくある質問にわかりやすくお答えします。
スーツの下に半袖のシャツを着るのはNG?
半袖シャツをスーツの下に着ることは、一部のビジネスシーンでは容認されています。ただし、正式な場では避けた方が無難です。理由としては、ジャケットを脱いだ際に見た目がカジュアルすぎる印象を与えるからです。
また、半袖シャツは汗をスーツに直接伝えやすくなるため、汗ジミやにおいの原因にもなりやすいです。どうしても涼しさを重視したい場合は、長袖の吸汗速乾インナーを下に着るなどの対策が有効です。
クールビズが浸透しているとはいえ、第一印象や信頼感を損なわないよう、状況に応じて判断しましょう。
夏の就活に適したスーツスタイルは?
就職活動中は、スーツの種類やスタイルにも注意が必要です。夏場でも、基本的にはダークネイビーやチャコールグレーなどの定番色のスーツを選ぶのがベターです。
素材は通気性に優れたトロピカルウールやポリエステル混の夏用スーツがおすすめです。裏地が少ないものや、ウォッシャブルタイプを選ぶと清潔さを保ちやすくなります。
インナーシャツは白無地が基本で、ネクタイも派手すぎない落ち着いたデザインを選びましょう。ジャケットは原則着用し、汗ジミやしわには十分に注意する必要があります。
夏でも「きちんと感」が求められる就活では、快適さとマナーの両立が鍵となります。
夏用スーツと通常のスーツの違いは?
夏用スーツは、素材や仕立てが暑い時期に特化して作られています。通気性や吸湿性に優れた素材を使用しており、軽量であることが特徴です。
また、裏地が少ない、もしくは一切ついていない「背抜き仕様」や「アンコン仕立て」などが一般的です。これにより、体に熱がこもりにくく、風通しが良くなっています。
一方、通常のスーツは秋冬向けの厚手素材が多く、裏地も全面にあるため、夏に着用すると蒸れやすくなります。見た目は似ていても、快適さには大きな違いがあります。
快適に過ごすためには、季節に応じたスーツを使い分けることが重要です。
>>夏用スーツおすすめ10選!選び方・特徴を押さえて暑い夏を快適に過ごそう
暑い夏を快適に過ごすならオーダースーツがおすすめ
市販のスーツではなかなか満足できないという方には、オーダースーツがおすすめです。体型にぴったりと合うスーツは、無駄なゆとりがなく風通しも良くなり、見た目にもスマートです。
オーダースーツなら、自分の好みに合わせて素材や裏地の仕様、デザインを選ぶことができます。例えば、リネンやクールマックスなど夏に最適な素材を指定し、軽量かつ通気性の高い一着を仕立てることが可能です。
また、裏地を背抜きにしたり、袖の構造を軽くしたりすることで、さらに快適さを向上させることができます。スーツが体にフィットすることで、着ているストレスも大幅に軽減されます。
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