男性のセミフォーマルとは?シャツ・ネクタイとの合わせ方や春夏秋冬ごとのコーデを紹介
2024/08/30
スーツの着こなし方
ビジネスシーンやフォーマルな場では、ドレスコードを求められるケースが多いです。特に、冠婚葬祭など格式の高い行事では、セミフォーマルな服装を指定される場面も多くあります。
しかし、ドレスコードは7種類あり、セミフォーマルがどんな服装か分からない方が多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、男性が着用するセミフォーマルの特徴やふさわしいシーンなどについて解説していきます。シャツ・ネクタイ・靴との合わせ方や、季節・シーンごとにおすすめのコーディネート例も紹介しています。
これから冠婚葬祭など格式の高い行事を控えている方は、本記事を参考にして自分にぴったりのセミフォーマルなコーディネートを見つけていきましょう。
男性のセミフォーマルとは?
男性のセミフォーマルとは、ドレスコードの一種です。現在、ドレスコードとして着用されているのは、以下の7つです。
ドレスコードの種類 | 特徴 | 着るシーン |
---|---|---|
フォーマル | 「正礼装」と呼ばれ、最も格式の高いドレスコード | ・結婚式の新郎新婦や両親 ・式典やパーティの主催者 |
セミフォーマル | 「準礼装」と呼ばれ、フォーマルの次に格式の高い服装 | ・結婚式における新郎新婦の親族や上司 ・式典やパーティの重要ゲスト |
インフォーマル | 「略礼装」と呼ばれ、フォーマルとカジュアルの中間にあたるドレスコード | ・結婚式やパーティの一般ゲスト |
スマートエレガンス | 正式な礼装ではないが、フォーマルに近い服装 | ・結婚式の二次会 ・レストランでの食事会 |
カジュアルエレガンス | スマートエレガンスよりも少しカジュアルなドレスコード | ・結婚式の二次会 ・レストランでの食事 |
ビジネスアタイア | 仕事関連のシーンに適しているスーツスタイル | ・レセプション ・企業が主催するパーティ |
スマートカジュアル | ドレスコードの中で最もカジュアルな服装 | ・堅苦しさが求められないパーティや食事会 |
セミフォーマルはフォーマル度の高さ順に並べた際に、上から2番目のドレスコードだと言えます。
セミフォーマルの定義
セミフォーマルは、前述のとおり「準礼装」と呼ばれる格式の高い服装を指します。最近では、ジャケットとパンツを組み合わせたジャケパンスタイルもセミフォーマルに含まれるケースが多くありますが、基本的には以下の3つです。
- ブラックスーツ
- ディレクターズスーツ
- タキシード
また、セミフォーマルは時間帯によってスタイルが変わることも、大きな特徴だと言えるでしょう。具体的には、昼はディレクターズスーツ、夜(18時以降)はタキシードが正式な装いです。
ブラックスーツは日本における冠婚葬祭の一般的な服装で、昼夜問わず着用できる服装とされています。
セミフォーマルの歴史
セミフォーマルの歴史は、主に20世紀初頭のイギリスで始まったとされています。具体的には、エドワード7世が昼間の集まりに、フロックコートの代わりに黒のラウンジジャケットを着用したことから広まりました。
上流社会で生まれたセミフォーマルの考え方は、マナーと同じように発達し、より洗練されていったと言われています。
セミフォーマルの代表的な衣装であるディレクターズスーツは、モーニングコートのテールをカットしたデザインとして生まれました。当初の特徴は、以下のとおりです。
- フロントは1つまたは2つボタンのシングルブレスト
- ピークドラペル
- バックはノーベント
- ポケットはスラッシュポケット(両玉縁フラップなし)
上記のシンプルなデザインが、セミフォーマルが生まれた当時の基本です。
また、日本では1,870年代に男性礼装礼服令が発令されたのをきっかけに、洋式のフォーマルウェアが着用され始めました。
セミフォーマルは20世紀初頭のイギリスで生まれ、時代とともに発展し、現代では結婚式・披露宴・記念式典などのシーンで着用する代表的な服装となったのです。
セミフォーマルとビジネスカジュアルの違い
セミフォーマルは「準礼装」と呼ばれ、フォーマルに次ぐ格式の高い服装で、特徴は以下のとおりです。一方、ビジネスカジュアルはより日常的なビジネスシーン向けの服装で、セミフォーマルよりも格式は低くなります。
両者の違いは、以下のとおりです。
ドレスコードの種類 | 特徴 | 主な着用シーン |
---|---|---|
セミフォーマル | 「準礼装」と呼ばれ、ブラックスーツやディレクターズスーツなどのフォーマルに次ぐ格式の高い服装 | ・結婚式や披露宴(一般ゲストとして) ・記念式典 ・高級レストランでの食事やイベント |
ビジネスカジュアル | ジャケットやブレザーとスラックスの組み合わせが基本で、柔軟性がある服装 | ・通常のオフィス ・ビジネスミーティング ・カジュアルなビジネスイベント |
セミフォーマルは厳格なドレスコードですが、ビジネスカジュアルは職場の雰囲気や業界によって許容される範囲が広い柔軟なスタイルです。
また、セミフォーマルは昼夜で着こなしが異なるケースがあることに対して、ビジネスカジュアルは時間帯による違いはありません。
セミフォーマルにふさわしいシーン
セミフォーマルにふさわしいシーンは、主に以下のとおりです。
- 結婚式と披露宴
- 記念式典
- 高級レストランでの食事やイベント
- 公的なパーティや社交イベント
- コンサートや観劇
上記のような格式が高く、上品さが求められるシーンにふさわしい服装だと言えます。特に、結婚式や披露宴ではドレスコードが細かく設定されているケースがあるため、事前にしっかり確認してから参加しましょう。
男性のセミフォーマルに最適なシャツの選び方
男性のセミフォーマルに最適なシャツを選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- 基本的には白色を選ぶ
- 柄は無地を選ぶ
- 襟はレギュラーカラーかウイングカラーにする
セミフォーマルを着用する際は、白色の無地シャツを選べば間違いありません。華やかさを加えたい場合は、薄いブルーやピンクなどの淡い色を選ぶと良いでしょう。
また、襟のスタイルはレギュラーカラーが基本で、タキシードやブラックスーツに合わせる場合は襟の先端が小さく折り返されたウイングカラーがおすすめです。
男性のセミフォーマルに最適なネクタイの選び方
男性がセミフォーマルなスタイルを着用する際には、基本的にホワイトやグレーなどの無地を選び、上品さを演出するのが無難です。ネイビーやダークスーツに合わせる場合は、淡い色や、パステルカラー・シャンパンゴールドなどの明るい色で華やかさをプラスするのも良いでしょう。
また、日本でブラックは弔事を連想させるため、結婚式や披露宴などの祝いの場では避けなければいけません。
派手な柄もカジュアル感が増すため不適切で、小紋柄やストライプなど、控えめでシンプルなデザインが望ましいと言えるでしょう。
男性のセミフォーマルに最適な靴の選び方
男性のセミフォーマルに最適な靴の種類は、以下の3つです。
- ストレートチップ
- プレーントゥ
- ウイングチップ
ストレートチップは、つま先の革が一文字に切り返されたデザインで、プレーントゥは甲やつま先に装飾やステッチがないものとなります。ウイングチップは、つま先に翼のような装飾があるスタイルで、やや装飾的ですがセミフォーマルな場面でも使用できます。
また、色はブラックやダークブラウンがフォーマルさを演出でき、どのスーツスタイルにも合わせやすいです。落ち着いた赤褐色のバーガンディは、高級感を演出したい際に取り入れると良いでしょう。
【季節別】男性のセミフォーマルコーディネート例
ここでは、季節ごとにおすすめのセミフォーマルコーディネート例を紹介します。季節に合ったコーディネートで、セミフォーマルのスタイルを着こなしましょう。
春のセミフォーマルコーディネート
春のセミフォーマルコーディネート例は、以下のとおりです。
- グレーのチノパン×ブラックのジャケット
- ネイビーテーラードジャケット×ストライプシャツ
- 艶のあるブラックスーツ×シルバーグレーのネクタイ
グレーやベージュのチノパンにブラックのジャケットを合わせると、春らしいジャケパンスタイルに仕上がります。
また、艶のあるブラックフォーマルと清潔感のあるシルバーグレーのネクタイを取り入れれば、エレガントで上品な印象を演出できます。
夏のセミフォーマルコーディネート
夏のセミフォーマルコーディネート例は、以下のとおりです。
- ライトグレーのスーツ×白のドレスシャツ
- ベージュのリネンスーツ×淡いピンクのドレスシャツ
- 薄いブルーシャツ×ブラックのスラックス
これらは、暑い季節でも上品さを保ちながら快適に過ごせるスタイルとなっています。
リネン素材や薄いブルーカラーなどは、夏にふさわしい爽やかさを醸し出せるため、積極的に取り入れていきましょう。
秋のセミフォーマルコーディネート
秋のセミフォーマルコーディネート例は、以下のとおりです。
- チェック柄のジャケット(グレーとブラウン)×ダークブラウンのスラックス
- ワインレッドのネクタイ×ネイビーのテーラードジャケット
- ヘリンボーン柄のスリーピーススーツ×蝶ネクタイ
ブラウンやワインレッド、ネイビーなどのアイテムを取り入れると、秋らしさを演出できます。
ただし、シャツやジャケットに上記の色を採用すると、カジュアル寄りになってしまうため、より格式の高いシーンではふさわしくありません。
結婚式の二次会やちょっとしたレストランでの食事などで、ブラウンやワインレッド、ネイビーを取り入れてみましょう。
冬のセミフォーマルコーディネート
冬のセミフォーマルコーディネート例は、以下のとおりです。
- ダークブラウンのウールスーツ×クリーム色のドレスシャツ
- ダークグリーンのチェック柄ジャケット×深い赤の無地ネクタイ
- ネイビーのテーラードジャケット×チャコールグレーのスラックス
ネイビーとグレーの組み合わせは、暖かさと上品さを同時に演出できるため、冬の季節にぴったりです。また、寒い日はセーターやチェスターコートの着用も良いでしょう。
冬の季節は、寒さを考慮しながらも上品さを失わないコーディネートを、意識するのがポイントです。
【シーン別】男性のセミフォーマルコーディネート例
ここでは、同窓会や結婚式にふさわしい男性のセミフォーマルコーディネート例を紹介します。同じセミフォーマルでも、祝いの場である結婚式と、カジュアルな同窓会や二次会では、スタイルを変えることが大切です。
紹介するコーディネートを参考にして、自分に合ったスタイルを見つけましょう。
同窓会のセミフォーマルコーディネート
同窓会のセミフォーマルコーディネート例は、以下のとおりです。
- 上下同素材のセットアップ×白Tシャツ
- ダークグレーのジャケット×白のドレスシャツ
- ネイビーのテーラードジャケット×ベージュのスラックス
カジュアルなパーティーでは礼服やスーツなど、正装スタイルでなくても問題ない場合が多いです。
ダークグレーやネイビーなどの落ち着いたカラーを取り入れた、ジャケパンスタイルで個性を出すのも良いでしょう。
結婚式のセミフォーマルコーディネート
結婚式のセミフォーマルコーディネート例は、以下のとおりです。
- ブラックスーツ×グレーのベスト×シルバーのストライプ柄ネクタイ
- グレーやネイビー×スリーピーススーツ
- ウールデニム×スリーピーススーツ
- ブラウンチェック×スリーピーススーツ
ブラックスーツに上品さのある色や柄のネクタイを合わせるスタイルは、結婚式にふさわしい基本的なコーディネートです。
また、どのコーディネートが良いか迷った際は、ジャケットとベスト、パンツがセットになったスリーピーススーツを選びましょう。特に、ウールデニムやブラウンチェックを取り入れたスリーピーススーツにすると、格式の高さを表現しながら華やかさをプラスできます。
スリーピーススーツについて詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
>>スリーピーススーツは失礼?シーン別のマナー・NG例を解説
男性がセミフォーマルを着こなすならオーダースーツがおすすめ
セミフォーマルは、結婚式や披露宴、同窓会で着用するフォーマル度の高い服装です。素材や柄、色などにこだわって、格式の高さを演出するのが基本です。
また、上品さを保ちながらかっこ良く着こなすためには、サイズ感も大事なポイントだと言えます。しかし、既製品のスーツでは、なかなか自分に合ったサイズを見つけられないでしょう。
サイズにまでこだわったスーツでセミフォーマルを着こなしたいなら、オーダースーツがおすすめです。オーダースーツなら、丁寧な採寸をもとに自分の体にフィットするスーツを仕立てられます。
特に「Suit Ya」では、ウール100%やゼニア、ロロ・ピアーナなどの高級生地をリーズナブルな価格でオーダーできます。さらに、追加の費用をかけずにさまざまなオプションを付けられるので、自分だけのオリジナルスーツにできるのも魅力の一つです。
素材やサイズ感にこだわったスーツでセミフォーマルを着こなしたい方は、ぜひ一度「Suit Ya」にお問い合わせください。
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