【メンズ】ワイシャツのおしゃれな袖まくりのやり方をスーツ屋が解説
2026/07/31
オーダーシャツ

近年は気温が上昇し、長袖のワイシャツを袖まくりする人が増えています。しかし、暑さを和らげるためだけに腕をまくっていると、周囲に品のない印象を与えたりワイシャツに深いシワを残してしまったりする恐れがあります。
本記事では、下記をまとめました。
- 基本の袖まくり3パターン
- 袖まくりをおしゃれに見せる3つのコツ
- 袖まくりが映えるおすすめシャツブランド3選
機能性を高めつつ、周囲に洗練された大人の余裕をアピールしたい方は、ぜひ最後までお読みください。
ワイシャツの袖まくりが与える2つの好印象

ワイシャツの袖まくりは、温度調節だけではなく、印象をコントロールする役割もあります。
長袖をしっかり留めた状態がフォーマルな印象を与えるのに対し、袖をまくると計算された隙や活動的なイメージを周囲に与えられます。詳しく見ていきましょう。
清潔感を保ったまま抜け感を演出できる
ワイシャツの魅力は、襟周りの立体的な形やアイロンがかかった生地の清潔感にあります。しかし、完璧に整いすぎた服装は、相手に緊張感を与えてしまうことも少なくありません。そこで袖まくりを取り入れると、シャツ本来の品格を保ちながら、リラックスした抜け感を作ることができます。
イタリアのファッションには、完璧な装いにあえて崩しを加えることで洗練された余裕を示す美学が存在します。シャツの袖をまくり、腕を適度に見せることは、この美学を日常で表現する効果的な方法です。実際に、腕をまくった姿は頼もしさを感じさせ、好感度が高い傾向にあります。
手元がすっきりして仕事もしやすくなる
実用的な面から見ても、袖まくりは理にかなっています。パソコンのキーボード操作や書類整理など、仕事中に手元を動かす機会は多いです。袖口を下ろしたままだと机との摩擦で汚れやすくなり、書類やPC周りの物に袖が引っかかって作業の妨げになることもあります。
袖まくりをすることで、手元のストレスを減らし、仕事の効率化や書類の汚損防止にもつながります。
基本の袖まくり3パターン

袖まくりには、生地の厚みや演出したい雰囲気に合わせていくつかの種類があります。
- ベーシックロール|清潔感重視のビジネス向け
- マスターロール|きれいめカジュアル向け
- ミラノターン|大人の余裕を出したい人向け
シーンやシャツの仕様に応じて適切な巻き方を選ぶことで、よりおしゃれで機能的な着こなしが可能です。
ベーシックロール|清潔感重視のビジネス向け
ビジネスシーンで定番なのが、袖を折りたたむベーシックロールです。生地を均等に折りたたむため、直線的で美しい形を保ち、だらしなさを感じさせません。
手順としては、まずカフス周りのボタンを全て外しましょう。次に、カフスの縫い目を基準にして表側に1回折り返します。硬いカフス部分を定規のように使い、同じ幅を保ったままさらに2回ほど折り重ねていきます。
肘が出ない位置で止めるのが大人の品格を保つポイントです。折り返しが太くなりすぎないよう注意すると、几帳面で誠実な印象を与えられます。
マスターロール|きれいめカジュアル向け
マスターロールは、カフスをあえて見せる袖まくりの方法です。ベーシックロールとは異なり、まずは袖を一気に肘の少し下まで引き上げます。次に、引き上げた生地の下部を持ち、カフスを内側に巻き込むように上へ折り返します。最後にカフスの先端を少しだけ外側に覗かせるのが特徴です。
カフスの硬さが全体を支えるため、動いても崩れにくいというメリットがあります。カフスの裏側に違う生地が使われているシャツであれば、その柄がアクセントになっておしゃれに仕上がります。
ミラノターン|大人の余裕を出したい人向け
マスターロールをさらにラフにした袖まくりの方法が、ミラノターンです。ミラノターンの特徴は、腕の途中にある剣ボロのボタンを留めたままにしておくことです。
ボタンを留めた状態でカフス幅の約2倍を一気にまくり上げると、生地に引っかかりが生まれ、自然なねじれやシワができます。
通常は上にまくるほど生地が重なって太く見えがちですが、この方法だと先端が細く固定されるため、腕元がすっきりと見えます。意図的に作った無造作感が、大人の余裕と色気を引き立ててくれます。
シーン別・ワイシャツ袖まくりの使い分け

袖まくりは、TPOに合わせて適切に使い分けることが大切です。
- ビジネス|クールビズや社内会議での実用ロール
- 休日カジュアル|ジャケット合わせで抜け感を出す
- パーティー・二次会|華やかに見せるロールアップ
それぞれの環境や求められるマナーに応じて、袖まくりの種類やバランスを変えることで好印象を与えられます。
ビジネス|クールビズや社内会議での実用ロール
クールビズが定着し、シャツ一枚での勤務が増えましたが、オフィスはあくまで仕事の場です。そのため、だらしなく見えない配慮が欠かせません。
基本はベーシックロールですが、よりすっきり見せたい場合はスリムロールがおすすめです。スリムロールはカフス幅を半分に折ってから巻き上げていくベーシックロールの派生で、折り返しのボリュームが抑えられ、スマートで仕事ができる雰囲気を醸し出せます。
肘より上までまくらないよう、位置の管理には気を配りましょう。
休日カジュアル|ジャケット合わせで抜け感を出す
休日にリラックスした時間を過ごす際は、ジャケットと合わせたコーディネートが活躍します。薄手のジャケットを羽織った際に、シャツと一緒に袖をたくし上げるスタイルはとてもおしゃれです。
この場合、マスターロールやミラノターンのようなラフな巻き方が適しています。ジャケットの袖口からシャツが不規則に見えることで、色の重なりや素材の違いが強調され、こなれた印象を与えられます。ファッション好きの間でも定番の着こなしです。
パーティー・二次会|華やかに見せるロールアップ
結婚式の二次会やパーティーなど、少しカジュアルなドレスコードの場では、袖まくりを装飾として楽しむことができます。
ミラノカフスやダブルカフスといった、もともとドレッシーな仕様のシャツを選び、あえてラフにまくるのが効果的です。カフスボタンを外して無造作に折り返すことで、フォーマルなアイテムに遊び心が加わります。手首周りにボリュームが出るため、グラスを持つ手元が華やかに見えます。
袖まくりをおしゃれに見せる3つのコツ

単なる暑さ対策ではなく、スタイリングとしておしゃれに見せるためのポイントがあります。
- 左右の袖の高さと折り目をきれいに揃える
- 手首から肘の間で長さを調整する
- 時計やブレスレットの見せ方で差をつける
これらの細かな調整を行うことで、計算された美しい袖まくりが完成します。
左右の袖の高さと折り目をきれいに揃える
ラフな着こなしを狙う場合でも、基本のバランスは重要です。右腕は上までまくっているのに、左腕は下の方で止まっているといった状態は、単なる衣服の乱れに見えてしまいます。
わざとシワを作る巻き方をした場合でも、最終的な袖口のラインは鏡で確認し、左右の高さが水平に揃うように整えましょう。
手首から肘の間で長さを調整する
袖まくりにおいて、肘を出さないことは大切なルールです。肘を覆い隠す前腕の上部に重心を置くことで、腕がたくましく見え、手首に向かって細くなる錯覚を生み出します。
逆に肘より上まで巻き上げてしまうと、半袖シャツを無理やり作ったような不自然な見た目になります。さらに、生地が重なって腕が短く見えてしまうため、全体のスタイルが悪く映りがちです。
時計やブレスレットの見せ方で差をつける
袖をまくって露出した手首の空間は、アクセサリーを魅力的に見せる絶好の場所です。上質な腕時計やシンプルなブレスレットが、コーディネートのアクセントになります。
身につける時計の厚みや大きさに合わせて、巻き上げる高さを微調整しましょう。大きな時計ならしっかり見えるように少し高めにし、薄型の時計なら袖口が軽く触れるくらいの位置にすると、バランス良くまとまります。
袖まくりを避けたいシーン

便利な袖まくりですが、マナー違反となる場面も存在します。
冠婚葬祭を始めとするフォーマルなルールが求められる場や、シワが目立つといった清潔感が損なわれている状態では、袖まくりを控えるのが基本です。
冠婚葬祭・重要な商談のとき
スーツを着る際の正式なルールとして、ジャケットの袖からシャツを少しだけ覗かせるのが正しい着こなしとされています。そのため、結婚式やお葬式、大事な商談といった礼儀が重んじられる場では、袖まくりは避けるべきです。
もし暑さをしのぐ必要がある場合は、夏向けの薄いスーツ生地や通気性の良いシャツを選ぶなど、衣服の素材で調節を心がけましょう。
以下の記事では冠婚葬祭で着る礼服とスーツの違いを紹介しているので、あわせてご覧ください。
>>礼服とスーツの違いは?選び方とシーン別の着こなし方を解説
シワが目立っている状態のとき
袖まくりが素敵に見えるのは、アイロンがかかった清潔なシャツがベースにあるからです。最初からシワだらけのシャツをまくり上げても、だらしない印象しか与えられません。
また、長時間袖をまくっていると、肘周りに深いシワがついてしまいます。急な来客などで慌てて袖を下ろすと、そのシワが目立ってしまうため注意が必要です。
袖まくりが映えるシャツの選び方

きれいな袖まくりを作るには、シャツの素材やサイズ選びも重要です。
生地の質感や手首へのフィット感が、袖まくりの崩れにくさとシルエットの美しさを左右します。
張りのある生地(オックスフォード・ブロード)を選ぶ
生地に適度な張りと摩擦力がないと、動いているうちに袖が落ちてきてしまいます。ブロード生地は折り目がしっかり入り、シャープな形を作りやすいのが特徴です。一方、オックスフォード生地は表面に凹凸があるため摩擦力が強く、下がりにくいという利点があります。
形態安定加工が強すぎるシャツは、生地が滑りやすく元に戻ろうとする力が強いため、まくった袖がほどけやすくなります。綿や麻といった天然素材の張りを活かすのがおすすめです。
以下の記事ではオックスフォードシャツを紹介しているので、あわせてご覧ください。
>>オックスフォードシャツとは?おすすめブランド・着こなし方のポイントを解説
袖幅・カフス幅が体型に合ったものを選ぶ
見落としがちなポイントが、カフス周りのサイズ感です。手首に対してカフスが大きすぎると、生地を折り返していく際に余りが出てしまい、最終的に緩んで落ちやすくなります。
手首にしっかりとフィットするサイズを選ぶことで、上へ折り返す過程で適度な突っ張りが生まれ、腕の太い部分でしっかりと固定されます。
袖まくりが映えるおすすめシャツブランド3選

袖まくりを美しく見せるための条件を満たした、おすすめのシャツブランドを紹介します。
- Suit Ya|ネット完結オーダーでカフス幅までカスタム可能
- 麻布テーラー|対面オーダーで生地の張りを実物確認できる
- 鎌倉シャツ|既製品ながら圧倒的な生地クオリティ
それぞれの特徴を見ていきましょう。
Suit Ya|ネット完結オーダーでカフス幅までカスタム可能

Suit Yaは、オンラインで手軽に注文できるオーダースーツ・シャツのブランドです。自社工場での生産により、品質の高い生地を求めやすい価格で提供しています。
細かいところまでオーダーできるSuit Yaでは、手首の太さに合わせてカフス回りを細かく調整できます。自分の体型にフィットしたカフス幅を指定すれば、きれいに留まる袖まくりが実現します。
自分で採寸を行う「自己オート採寸」を採用しており、初心者でも手軽に注文できます。ジャストサイズ保証もあるため、ネット注文の不安も解消されます。
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麻布テーラー|対面オーダーで生地の張りを実物確認できる

麻布テーラーは、店舗でスタッフに相談しながら作りたい方に向いているブランドです。プロによる正確な採寸を受けられるだけでなく、世界中の高品質な生地が豊富に揃っています。
お店に行けば、生地の実物を触って確かめられます。そのため、どのくらい張りのある生地なのか、袖をまくった際にどんな形になりそうかを具体的にイメージしやすいのがメリットです。体型に合わせたモデルが複数用意されており、細かな寸法の微調整にも対応してくれます。
鎌倉シャツ|既製品ながら圧倒的な生地クオリティ

鎌倉シャツは、既製品でありながら縫製の細かさと生地の良さに定評があるブランドです。一般的なシャツよりも細かく縫われているため、袖をまくったり洗濯したりしても傷みにくい丈夫さを持っています。
また、糸の素材にもこだわり、高品質な縫製を実現しています。糸は細くなればなるほど美しく見えますが、その分均一にするのが困難です。職人が丁寧に縫製する技術も特徴といえます。
ワイシャツの袖まくりに関するよくある質問

袖まくりを日常的に取り入れる際によくある疑問にお答えします。
- 袖まくりはビジネスでNGですか?
- 袖まくりでシワがつくのを防ぐ方法は?
順番に見ていきましょう。
袖まくりはビジネスでNGですか?
会社ごとのルールや状況によりますが、基本的にはフォーマルな度合いは下がります。
夏のクールビズ期間中であれば、自分の席で作業をするときや荷物を運ぶときなどに袖をまくることは、働きやすくするための工夫として問題ないケースがほとんどです。
ただし、お客様を訪問するときや初対面の方との会議などでは、袖を下ろしましょう。迷ったときは、長袖のまま正しく着用するのが最も無難な選択と言えます。
袖まくりでシワがつくのを防ぐ方法は?
袖まくりでつくシワは、綿繊維の性質によるものです。このシワを減らすには、洗濯の仕方を工夫しましょう。
まず、洗濯機の脱水時間は短く設定します。水分を多く含んだまま太めのハンガーに干すと、水の重みで自然と生地が下に引っ張られ、シワが伸びやすくなります。
柔軟剤を使って生地の滑りを良くするのも効果的です。どうしてもシワがついてしまった際は、アイロンの蒸気をしっかり当てて伸ばすのがおすすめです。
袖まくりを味方につけて、あなたらしいシャツ姿を楽しもう

ワイシャツの袖まくりは、服装のバランスや見せ方を計算した奥深いテクニックです。
シーンに応じた巻き方を身につければ、袖まくりは暑さをしのぐためだけでなく、魅力を引き立てる強力な手法になります。ぜひ、美しく見える袖まくりの方法を取り入れて、自分らしいシャツの着こなしを楽しんでみてください。
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