殺し襟:オーダースーツ辞典:Suit-Ya


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殺し襟とは、スーツのジャケット部分などの襟部分を首筋にフィットさせるための技法。
襟や肩など、服には体型に沿った様々な曲線が存在する。
その曲線に直線である生地を沿わせるテクニックが特にスーツでは多く用いられる。
特に重要な部分が「襟」である。
ジャケットなどで肩から首元にかけてのフィッティングはもっとも重要視され、ここのフィッティングが良いと肩に心地良い重みを感じる事が出来る。
作りの良いジャケットには肩から首元にかけての吸い付きが良く、独特の立ち上がりが生まれる。
この「のぼり」と呼ばれる立体的なシルエットを生み出すために、熟練した職人の丹念なプレスによる「殺し襟」の 技術が必要とされるのである。
人間の首は肩から直角についていないため、その曲線部分に襟が沿うように生地を整形することを職人たちは「殺す」と言う。
困難を極める作業のためこのように呼ばれる。
より綺麗に襟を首に沿わす為に生地の「地の目」自体をアイロンによって整形し縫い付け、襟を首にフィットさせるため、生地に切り込みを入れプレス仕上
げする。
丁寧にアイロンで押さえながら時間をかけ、生地を形付けていく。
職人の技量が出る場所の1つ。
丁寧な殺し襟の技術が入ったジャケットは平面に置いても、上襟の立体感が 生まれる。
また、殺し襟の作業を簡略化するために襟首につけ接ぎ合わせることで襟を丸く形作るためのパーツ(バナナ)が存在する。




















